約 1,608,020 件
https://w.atwiki.jp/kwskp3/pages/507.html
つきのぺるそな 公式 主人公が所持・使用する「月」アルカナのペルソナ。 月のように「光に対する影」の側面を持ったペルソナが属する。 星アルカナと似た傾向のペルソナが多く、こちらはさらにスキルや耐性が個性的な面々が多い。 ペルソナ一覧 グルル ヤマタノオロチ ギリメカラ ディオニュソス チェルノボグ セト バアル・ゼブル サンダルフォン~「月」コミュがMAXになることで解禁されるとなるペルソナ。 ※『祈りを伝える天使』
https://w.atwiki.jp/persona4_g/pages/51.html
LV 名前 物 火 氷 雷 風 光 闇 力 魔 耐 速 運 初期スキル 取得スキル 継承 備考 25 クイーンメイブ - - - 無 弱 - - 17 19 15 17 14 ジオンガテンタラフーデクンダ リカーム◆(26)疾風見切り(27)マハジオンガ(29)混乱耐性(30) 電撃 33 ウンディーネ - 弱 吸 - - - - 21 27 13 26 19 ディアラマブフーラポズムディ マハブフーラ(34)メディラマ◆(36)氷結ブースタ(37) 回復 42 リャナンシー - 弱 無 - 耐 - - 19 33 26 29 26 メディラマメパトラ テンタラフー◆(43)混乱成功率UP(44)エナジーシャワー(45)サマリカーム(46)神々の加護(47) 回復 53 ラファエル - - 反 - - 無 弱 32 38 24 33 39 ディアラハンメギドラ マハスクカジャ(55)アムリタ(56)気絶防御◆(57)メディアラハン(59) 回復 64 キュベレ - 耐 無 弱 - - - 41 47 37 39 35 メディラマ烈風波◆リカーム 刹那五月雨撃(67)サマリカーム(68)メディアラハン(70) 回復 71 イシュタル - - - 無 弱 - - 46 44 33 48 49 メディアラハン◆サマリカームクロズディ マハジオダイン(72)アムリタ(75)魔術の素養(76)疾風吸収(77)メシアライザー(78) 回復 コミュ解禁ペルソナ
https://w.atwiki.jp/persona_maze/pages/23.html
オルフェウス 装備者:ペルソナ3主人公 初期ステータス 力 魔 耐 速 運 レベル99ステータス 力 魔 耐 速 運 79 93 64 77 81 属性耐性 斬 壊 突 火 氷 雷 風 光 闇 - - - - - 弱 - - 弱 覚醒後 斬 壊 突 火 氷 雷 風 光 闇 - - - 耐 耐 耐 耐 無 弱
https://w.atwiki.jp/persona4/pages/119.html
ペルソナ/解説 ここはペルソナ全書の解説をアルカナ別にまとめるページです。 仲間専用ペルソナの解説はペルソナ/仲間参照。 運命~審判ペルソナ/解説/運命~審判10. 運命 the WHEEL OF FORTUNE . 11. 剛毅 the STRENGTH . 12. 刑死者 the HANGEDMAN . 13. 死神 the DEATH . 14. 節制 the TEMPERANCE . 15. 悪魔 the DEVIL . 16. 塔 the TOWER . 17. 星 the STAR . 18. 月 the MOON . 19. 太陽 the SUN . 20. 審判 the JUDGEMENT . 愚者~隠者ペルソナ/解説/愚者~隠者00. 愚者 the FOOL . 01. 魔術師 the MAGICIAN . 02. 女教皇 the HIGHPRIESTESS . 03. 女帝 the EMPRESS . 04. 皇帝 the EMPEROR . 05. 法王 the HIEROPHANT . 06. 恋愛 the LOVERS . 07. 戦車 the CHARIOT . 08. 正義 the JUSTICE . 09. 隠者 the HERMIT .
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/881.html
ペルソナ3、ペルソナ3フェス ・1レス要約版(ペルソナ3):要約スレpart2-219 ・ざっとしたあらすじ(ペルソナ3、ペルソナ3フェス):part43-174~180 ・後日談(ペルソナ3フェス):part37-303,330,339,377,391,396,403,438,439,458~462 ・ペルソナ3ポータブルで追加された女主人公編の変更点:part49-173,174,204,207 part23-472(途中まで) part31-86~96(途中まで) ・各コミュニティの詳細:part54-92~96 219 :ペルソナ3:2006/07/27(木) 03 53 14 ID uJ27qJri なんか眠れないので専門用語わからなくても理解できるようにストーリーをまとめてみた 一日と一日の間にあるという「影時間」。 通常人々の記憶には残らないこの時間に適応した主人公達「特別課外活動部」の面々は 影時間にのみ現れ人を襲う「シャドウ」という怪物を討伐し人々を守ろうとする。 そんな中、満月の夜に出没する大型シャドウが影時間の元凶であり、 この大型シャドウをすべて倒せば影時間はなくなるという情報を入手する。 以後主人公達は満月の夜が来る度に大型シャドウを退治していくことになる。 しかしこの情報は特別課外活動部の顧問である幾月の嘘。 倒されていった大型シャドウ達は主人公の中に封じられていたシャドウ「デス」に吸収され 最後にはデスを復活させてしまう。 デスの復活=世界滅亡の確約であり今さらデスを倒しても滅びは止められない。 それでも諦めず世界に滅びをもたらすという「ニュクス」という存在と戦うことを決意する。 (もう全部忘れて滅びまでの時間を平和に過ごそう的なエンドも有り) デス=望月の情報からニュクスの出現する時間と場所を教えられていた面々は そこでニュクスの一部となったデスと戦い倒すが後から巨大なニュクス本体が出現し窮地に。 しかしデスを宿していたことで特殊な能力を得ていた主人公は今まで築いてきた人々との絆から ニュクスを封印する力を授かり逆転勝ち。ついでに影時間もなくなる。 しかし影時間消滅=影時間にまつわる記憶消滅なのでみんな全てを忘れて日常へと帰って行く。 そして迎える卒業式、元特別課外活動部員達は唐突にすべての記憶を思い出して終わり。 ちなみにラストで主人公が死んだみたいな表現があるが(ニュクス封印時に全HP消費、 エンディングの数日前から体調不良で最後に目を閉じる、エンディング曲の歌詞など) ぶっちゃけどちらとも取れる終わり方。 174 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 19 03 ID xFi/9vLb0 途中で止まってるっぽいのでペルソナ3FESのあらすじ投下します wikiにあるやつほど細かくないけど、ざっとしたあらすじってことで 4月/魔術師 月光館学園に転校してきた主人公。寮でシャドウと呼ばれる巨大な化け物に襲われた 際、ペルソナ能力に目覚めます。しかもそれは、「ワイルド」という特殊なモノのよう でした。これにより、同じ寮内に住む生徒たちで構成された「特別課外活動部 (SEES)」に入部するよう強制されます。(どの選択肢を選んでも入部確定) その後は徐々にメンバーも増え、「タルタロス」と呼ばれる巨大な自動生成 ダンジョンへ挑むことになります。高校生として学校に通い普通の部活に参加し クラスメイトや街の人たちと交流を深めつつ、深夜にはシャドウをしばきながら 不思議なダンジョンを駆け上がる生活がスタートします。 5月/女教皇 モノレールに巨大なシャドウが現れます。先輩(女帝)のサポートのもと、 主人公は仲間達とモノレールに乗り込み、これを撃破します。 6月/女帝・皇帝 行方不明の女生徒を探します。タルタロス内に閉じこめられているので助けます。 その時、またあの大きなシャドウが襲ってきました。助けた女生徒の力を借りて 撃破します。女生徒はサポート役として仲間になります。 7月/教皇・恋愛 これまでのことから、大きなシャドウは満月になると現れるようです。そしてその 大きなシャドウを倒して数日すると、タルタロスの上部階層へいけるようになる ようです。 しかし、なぜこんなことになっているのでしょう?すべての原因は、10年前の事故 にあるといいます。10年前にシャドウを大量に集めて何かの研究をしていたという 先輩(女帝)の祖父。実験は失敗し、シャドウは12に分かれて散っていったそうです。 つまり、その12のシャドウすべてを撃破すれば万事解決する、と。 ……個人的には微妙にうさんくさいんですがさっくり信じる高校生。ラブホテルに 出現したシャドウを倒します。このあたりから、「復讐代行サイト」なるものの存在 がちらほらと顔見せします。 8月/戦車・正義 自分の父親が10年前の事故を引き起こしたと知らされ、ショックで逆ギレするクラス メイト(回復役)をなだめたり、クラスメイト(物理馬鹿)が現場でのリーダーを 務める主人公に嫉妬丸出しで刺々しくあたるのを適当にいなしたりしつつ次の シャドウを倒します。廃棄された地下施設の奥でシャドウを倒して戻ろうとすると、 ストレガと名乗る主人公達とは別のペルソナ使い達に閉じこめられてしまいます。 まあそれは先輩(女帝)の財力でどうにでもなるんですがね! あ、忘れてましたが7月下旬ごろにヒロインのロボ子さんが仲間になってます。 ロボ子さんはシャドウを倒すために作られた汎用人型決戦兵器であります。 何故か主人公についてまわります。 175 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 19 53 ID xFi/9vLb0 9月/隠者 8月下旬に仲間になった小学生(暗黒ショタ)のことを以前から知っているらしい 先輩(タルンダ)。ずっと誘いを掛けていたのに断られていた別の先輩(不良番長) に話すと、彼が仲間になります。小学生(暗黒ショタ)は何か別の目的がある らしく、なかなか他の仲間と馴染んでくれません。 それはそれとしてクラブの地下に現れたシャドウを滅します。 しかしこの時、クラスメイト(物理馬鹿)が例のペルソナ使い達の一人に とっつかまっていました。 クラスメイト(物理馬鹿)は、相手がストレガの一人だとは知らず自分たちのこと をあれこれしゃべり倒していたのです。彼女(ストレガのサポート役)はこの うっかり馬鹿(クラスメイト)を利用して主人公達の行動を阻害しようとしますが、 逆にとっ捕まって病院送りになります。 ストレガの目的は何か、タルタロスや影時間をなくすために動いている主人公達を 阻害しようとする理由は?必要なことを聞き出そうにも、もともとメンヘラ入ってる 彼女(サポート役)からは有用な証言は得られません。責任を感じた、つーより 単純に彼女に惚れたうっかり馬鹿(クラスメイト)は、そんな彼女の元へ毎日の ようにお見舞いに行くことになります。 10月/運命・剛毅 文化祭が台風で流れたりやっとペルソナの3身合体以上の合体が解禁されたり クラスメイト(物理馬鹿)とストレガの彼女(サポート役)とのフラグを立てたり へし折ったり(FES限定?)しつつ駅前商店街に現れたシャドウをブッ潰します。 すると今度は小学生(暗黒ショタ)と先輩(不良番長)の姿が見えません。 同じ頃、ショタは先輩(不良番長)に武器を突きつけていました。 「母さんのかたき!あんたが母さんを殺したんだ!」 話は数年前に遡ります。何年前かは忘れました。その当時、特別課外活動部(SEES) は先輩達(女帝・タルンダ・不良番長)の3人だけでした。あるとき、不良番長の ペルソナが暴走、暗黒ショタの母親を殺害してしまいます。現場を目撃していた ショタは、自分にペルソナ能力が目覚めたことで、母親を殺された復讐をしようと 考えていたのでした。不良番長はすべて悟った上で、彼の手にかかることを望みます。 ところがここで、空気読まないストレガのリーダー(半裸)が何の脈略もなく現れて、 二人を殺そうとします。不良番長はショタをかばい、凶弾に斃れました。 思いも寄らぬ仲間の死に動揺する一同。悲しみを乗り越えて、最後の大型シャドウ に臨みます。 176 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 20 45 ID xFi/9vLb0 11月/刑死者 ストレガの全力の妨害をはねのけ、最後のシャドウを打ち倒します。これで12の シャドウすべてが倒されました。これですべてが終わったかに見えました。 が、当たり前ですがそうは問屋が卸さない。影時間はなくならないどころか、 タルタロスからは不気味な鐘の音が響いてきます。タルタロスと寮のある場所は 大マップでも端と端にあるのによく聞こえるよなとか考えてはいけません。 慌ててタルタロスに駆けつけると、かつての研究者であり学園の理事長をしている 駄洒落スキーが、ロボ子のリモコン片手に高笑いしています。どうやら12の シャドウを倒せばいいというのは駄洒落スキーの嘘だったようで、これで予言に ある王が現れる、自分は闇の王子になるのだとかなんとか寝言は寝て言え的電波を 吐かれます。主人公達は生け贄として殺されそうになるものの、あわやという ところで正気を取り戻したロボ子その他(犬とか)に助けられ、追いつめられた 駄洒落スキーは先輩(女帝)の父親を銃で撃ち撃たれて相打ちとなります。 どいつもこいつも銃刀法違反にもほどがある。 信頼していた大人に裏切られ、途方に暮れる一同。これからどうすればいいのか、 どうすれば影時間やタルタロスを無くすことができるのか。 さらには他の仲間に見つかったストレガのサポート役が病院を抜け出し、再び 主人公達に襲い掛かります。しかし倒すことはできず、やっぱり空気読んでない ストレガリーダー(未だに半裸)に撃たれたクラスメイト(物理馬鹿)を蘇生 させて死亡します。 まあそれはさておいて、主人公のクラスに転校生がやってきます。 あっという間にクラスにとけ込み、主人公達とも仲良くなります。 しかし一人だけ、ロボ子は彼に激しい敵意を向けます。 対シャドウ戦闘用に造られた彼女がこうも激しい敵意を見せる理由とは…… 177 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 22 26 ID xFi/9vLb0 12月/死神 すべての記憶を取り戻したロボ子は、一人転校生の前に立ちふさがります。 彼女が語る10年前の事故、そこに隠されたもう一つの真実とは。 10年前、実験の最中に生まれた13番目にして最強のシャドウ。彼女はそれに 戦いを挑みますが、勝てないことを察して現場に居合わせた少年の身のうち深くに 封じます。この少年こそ、幼い日の主人公です。彼はいままで主人公とともにあり、 これまで倒した12のシャドウすべてと融合し、肉体を得て主人公から分離したのです。 それが、転校生の正体でした。再び戦いを挑むも、返り討ちにされるロボ子。 彼女の所持スキルは物理攻撃と補助ばかりですので、相手は物理反射持ち なのでしょうね。 さらに自分の正体を知った転校生から、自分が現れたことで、世界が滅びると 聞かされる一同。すべてのシャドウの母であり、この星の生き物たちに「死」 をもたらした存在が降臨するというのです。「来年の春が訪れることはない。 その前に、世界は滅ぶ」もはや避けられないことだと断言する転校生。 予想だにしなかった驚愕の事実に、取り乱すSEESメンバー。 ここで、転校生は一同に二つの道を示します。 一つは、自分を殺すこと。死をもたらす存在「ニュクス」の分身であり呼び子である 自分が消えれば、滅びまでの時間を僅か延ばすことができる。そうすれば影時間に 関するすべての記憶を失い、心安良かに最後の時を迎えられる。 一つは、自分を殺さず、降臨する「死」を倒すこと。 だが勝てる見込みは万に一つもない。苦しみ抜いて死ぬだけだ、と。 どちらの道をとるかで、エンディングが分岐します(といっても二つだけ) 転校生を殺すとバッドエンド。卒業式の日まで日付が飛び、式の途中で自分たちの 将来についてクラスメイト達と話し、その後カラオケに行ったらしい彼らの ムービーが表示されてスタッフロール。動画サイトで一度見たっきりなのでよく 覚えてないです。 転校生を殺さず、今のままを続けるとグッドエンド。タイムリミットは1月末だと 告げて、転校生は消滅します。 178 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 23 18 ID xFi/9vLb0 1月/宇宙 タルタロスの最上階層が解放され、屋上付近まで登るとやっぱり生きていたストレガ 二人がまたしても妨害しにくるので今度こそ倒します。ちなみにストレガのリーダー は真冬でも半裸です。さらにペルソナの弱点を補う装備をしていると、ストレガの 爆弾係に「弱点の一つくらい背負わんかい!」と逆ギレされます。だが断る。 最上階ではついにニュクスを迎え撃ちます。しかしHPを0にしても倒すことは できず、一同の顔に絶望が浮かびます。 打つ手なしかと思われたとき、主人公の心に語りかける声が聞こえます。 ベルベットルームのあるじ、イゴールです。主人公がこれまで築いてきた人々との 絆、コミュニティの力を結集することで「ユニバース」のペルソナを得た主人公。 単身、ニュクスとの最終決戦にいどみます。 仲間達の声援をうけ、HPすべてを消費して「大いなる封印」を実行する主人公。 「奇跡は為った」という転校生の言葉とともに、いずこかへ消えるニュクス。 タルタロスも消滅し、影時間は消えました。それは、影時間で起きたことすべてを 忘れることでもありました…… あと全くの蛇足ですが、FESでは条件を満たしているとストレガサポート役が ペルソナ能力を失った全くの一般人として蘇生します。 3月/‐ 体調のすぐれない主人公は、卒業式の日だというのにロボ子と学校の屋上にいました。 それは最後の戦いの前、「すべてが終わったら街が見渡せる場所に集まろう」という みんなとの約束を果たすためでした。そして式の最中に、すべてを思い出す先輩達と クラスメイト達。全員で(いつの間にかショタと犬も合流済)屋上に向かうと、 ロボ子とその膝の上で静かに眠りについた主人公がいました。 すべてを思い出した一同に、ロボ子がほほえみかけます。 おわり。 179 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 24 09 ID xFi/9vLb0 以下ネタバレ込みキャラ説明。 キャラクター名:文中の表記 主人公(デフォルト名なし):主人公 10年前に両親をなくし、ついでにその身のうちに13番目のシャドウを封じられた。 ワイルドの能力を得たのはその影響だと思われる。ED後に死亡。 ※本編中ではその生死ははっきりしないが(一応それを匂わす描写はいくつか 散見できる)後日談でははっきりきっぱりくっきり死んだと断言されている。不憫。 岳羽ゆかり:クラスメイト(回復役) 10年前の事故で父を亡くし、母と離別。父の死の真相を知るため学園に転入。 命をかけて実験を止めようとしていた父の真実を知る。 一応学園アイドル的存在、らしい…… 伊織順平:クラスメイト(物理馬鹿)うっかり馬鹿 普段はお調子者のムードメーカー。「空気詠み人知らず」「お手上げ侍」などなど 数々の名(迷)言を放つ。序盤は主人公に嫉妬心全開で絡んでくるためプレイヤーの 心証は良くないが、FESでは恋人のチドリが復活し、後日談では株を上げるなど、 わりと勝ち組。 山岸風花:女生徒(サポート役) 気弱な性格ゆえ同じクラスの女生徒たちからいじめられていたが、SEESメンバー加入 のきっかけとなった事件を経て逆に親友になる。その後、親友は家の事情で転校する ことになるが、離れていても心で繋がっていると信じる。 アイギス:ロボ子 シャドウを滅するために造られた機械乙女にしてヒロイン。 シャドウはペルソナ使いでなければ倒せないため、人工的に心を植え付けられた兵器。 しかし13番目のシャドウを倒すことができず、彼女は自分の存在意義を見失う。 それでも「生きたい」と願い、主人公の側にいたいと想う彼女の心は、 人のそれと何ら変わらないものなのだろう。 桐条美鶴:先輩(女帝) 桐条グループの後継にして一人娘。 月光館学園も桐条グループによって運営されている。 特別課外活動部部長。10年前の事故によってもたらされた事態の収拾にあたる父の 助けに為らんとペルソナ能力に目覚めた。父の死によってその意義を見失うも、 ゆかりの励ましによって立ち直る。 真田明彦:先輩(タルンダ) ボクシング部エースでありSEES初期メンバーの一人。過去に妹を火事でなくした 経験から、強くなりたいと願う。かなり天然。荒垣とは幼なじみ。タルンダばっか 使ってんじゃねぇ。 荒垣真次郎:先輩(不良番長) 過去にペルソナの暴走で人を殺めて以来、クスリでペルソナ能力を無理矢理 抑えている。そのため余命幾ばくもない。見た目は怖いが動物やかわいいものが 大好きでしかも料理上手。天田の目的を察しつつ、彼を守るために一度は去った特別 課外活動部へ復帰する。だが、彼は天田をかばいストレガの半裸に射殺される。不憫。 180 :PERSONA3FES:2008/12/26(金) 01 24 41 ID xFi/9vLb0 天田乾:小学生(暗黒ショタ) まだ小さい頃に両親が離婚し母が死亡したためか、妙に大人びた言動をとる背伸び したがりな子供。荒垣が自分を庇って死んだ後は、彼や母親の分まで生きることを 決意する。 コロマル:犬 飼い主だった神社の神主がシャドウに殺され、そのかたきを討った忠犬。 ストーリーにはあんま絡まないッスね。 タカヤ:ストレガリーダー(半裸) 年中半裸。空気読まない。この人ほんとにカリスマ持ちなのか。 ジン:ストレガ爆弾係 額の後退度合いが危険な眼鏡。「復讐代行サイト」管理人。 チドリ:ストレガサポート役 風花を上回るサーチ能力を誇り、さらに戦闘時にはオートリジュネがかかるが 精神面はかなり不安定。ゴスロリな衣装は派手だが性格は地味。 ※ストレガはシャドウやペルソナ研究の中で人工的にペルソナ能力を与えられた 子供たちであり、彼等はその生き残り。人為的に目覚めさせられたゆえか、 彼等は常にクスリで能力を制御させなくてはすぐにペルソナが暴走してしまう。 幾月修司:駄洒落スキー 月光館学園理事長であり特別課外活動部顧問。駄洒落好きでたびたび場を凍らせる。 どうみてもまるでダメなオッサンだが、かつてはシャドウ研究の主任研究員の1人で あり、「預言書」にある「王」とやらを呼び出して「闇の王子」になることを 目論んでいた、らしい。 望月綾時:転校生 人なつっこい性格で即座に周囲に馴染むが正直そのマフラーはどうだろう。金持ちの 坊ちゃんというふれこみで学園中の女子の人気を集めるが、その正体は実体化した 「死」であり、主人公の中に封じられていた13番目のシャドウ。ゲーム内で はっきりと明示されることはないが、彼の前身は時折主人公の前に現れては謎の言葉 を残して消える囚人服姿の少年「ファルロス」だと思われる。その名の意味を ググってはならない。 主要なイベントはだいたいこれで全部かな……これでもコミュイベント全部 ばっさりカットしてるし本筋のイベント自体かなり省略してるんだけど (伊織順平アワーとか屋久島ナンパ作戦とか露天風呂で処刑とか寿司ネタを確保する アイギスとか理事長の華麗なる音声編集能力とか) ※便宜上イベントを各月ごとにわけて書き出してみましたが、 実際には前の月の下旬頃に発生するイベントだったりと、 ゲーム内での日付とは異なる場合がありますのであしからずご了承ください。 303 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/19(水) 18 23 57 ID WI1uJlZB0 3月31日。 巌戸台分寮に風花、美鶴、天田、伊織、コロマルとアイギスが集まっていた。 巌戸台分寮はSEES(特別課外活動部という部活動の体裁をとっていて、その略称)のためにあった寮であり、 戦いが終わった今となっては不必要なので閉鎖するから最後を惜しんでのことだ。 そんな日なのにゆかりや真田のように来ないものがいたりと、SEESはどこかぎくしゃくしていた。 原因は明らかに主人公(ペルソナ3の主人公:デフォルト名がないのでこう表記します)のことであり、 卒業式の日に死因不明で死んでしまったのだが、そのことを気にしすぎて湿っぽくなりそうなのをそれぞれが 空元気で避けていた。 夕食を共にとっていつしか日付変わる頃になり、今はもう影時間はなくなっているのにどうしても影時間を 意識してしまうSEES一同。 やはり何もなかったのだが、しかし変な感じはした。 外を見ても影時間ではないのだが、テレビのニュースキャスターは「日付が変わって3月31日」などと言ったり 携帯の表示も3月31日だったりで何かがおかしい。 ともあれ翌日からラボに戻ることにしているアイギスは自室に戻ったのだが、主人公が死んでしばらくしてから 眠れなくなっていた。 その日もやはり眠れず、ふと見上げてみれば部屋の中に青い蝶が飛んでいる。 蝶がアイギスの手元にとまった瞬間、大きな揺れがあり、風花が部屋に飛び込んできてみんなを助けてと言った。 ラウンジに戻ってみれば、ダイニングテーブルの下からアイギスと同系のような姿があり、SEESのみんなを 襲っている。 謎の侵入者は自分はメティスだと名乗り、アイギスを守るために来たといい、SEESのみんながアイギスを危険に さらす存在だから排除するといって襲おうとした。 そんなことはさせられないからアイギスが応戦すれば、どこかアイギスを倒すのにためらっていたもののメティスは オルギアモードを発動させてアイギスを圧倒した。 ショートしかけている視界で天田が襲われているのを見たアイギスは主人公を守れなかったことがオーバーラップして、 ペルソナを発動してさらにペルソナをオルフェウスに変化させた。 そのままアイギスは倒れて意識を失う。 夢(眠れていないはずなので無意識というべきかもしれん)の中でアイギスは、ベルベットルームにたどり着き そこでイゴールと会った。 イゴールはアイギスがワイルドの力に目覚めたこと、ワイルドの力を主人公も持っていたこと、主人公は いのちの答えにたどり着いたのだと言う。 それから全員の力を一つにすれば扉は開くみたいなことを言い、最後に契約者の鍵を渡した。 目を覚ましたアイギスは従順になったメティスの口から時間が空回りしていることや、その原因がラウンジの 地下に突如として出現した時の狭間という謎の空間だと教えられる。 時の狭間は、寮に繋がったことやSEESのみんなだけが時間の空回りを自覚していることから、どう見ても SEESのみんなに関係があるらしい。 時間のみならず空間にもゆがみが生じて寮の外にも出られなくなっている。 助かるためにも時の狭間を探索し、それを消すしかなかった。 アイギスの後継機は作られなかったはずなのに妹だと言ったり、謎の空間である時の狭間に最初からいたような 口ぶりだったりとなにかと不審であるものの、アイギスにだけはひたすら従順なメティスを加えて時の狭間を 探索することになる。 330 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/20(木) 15 31 34 ID djszchsb0 古の路マルボルゼ ラウンジの下は扉の間という、扉がいくつも並んだ空間になっている。 探索のために改めて時の狭間に足を踏み入れると、 その中の扉の一つの前に見覚えのある人影があった。 すぐに扉の中に消えてしまったためにはっきりとわからなかったが どう見てもそれはもう死んでいるはずの主人公の姿だった。 扉の中は普通の建物のようになっており、さながらタルタロスのように シャドウが多数いた。 奥まで探索していくと、再び主人公のような人影を見つけ、その後を 追っていくとシャドウに待ち伏せされていた。 さらに奥を探索していき、一番奥までたどり着くとそこには大きな扉が そびえたっていた。 時の狭間の迷宮は構造的にも、そしてシャドウがいることもやはり タルタロスに似ている。 まるで過去に戻ったようだというのにゆかりがいら立ったところへ、 メティスがここは時の流れが普通でないところであり、過去に 触れるものはいくつもあるのだと言いながら大きな扉に触れた。 扉の向こうはポロニアンモールに繋がっていたのだが、ここも やはり何かがおかしい。 すぐにこのポロニアンモールは2009年6月、つまり過去なのだとわかる。 補給を求めるみんなの意思が反映されたのだろうとメティスは言う。 時の狭間にはこんな場所がいくつもあるようだ。 再び扉を抜けると今度は直接寮内に繋がっている。 これもまた、みんなが補給に使えると意識した結果の意思反映らしかった。 続く 339 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/20(木) 18 43 43 ID djszchsb0 罪の路コキュトス ここでもやはり、奥へと探索していくと途中で主人公のものらしき姿があり、 シャドウが待ち構えていた。 一番奥にも同じように扉があったが、今度は他の場所へ移動はせずに、 過去の情景が見えた。 それは天田の母が亡くなった直後のようで、母親がかばってくれたおかげで 助かった天田が事情聴取を受けていた。 影時間に起こったシャドウがらみの事故はすべて現実に起こり得るものに 補正されてしまう。 だから本当は荒垣のペルソナの暴走で家が潰れてしまったのに、 暴走車が突っ込んだことにされてしまっていた。 母親は殺されたのだと訴えて、夜中に目を覚まして苦しむ高校生くらい の人を見たのだといっても、家一軒が潰れるほどのことだったのだから たかが人間一人に出来るわけがないと取り合ってもらえない。 光る馬のような怪物を出していたと説明しても、あまりに非現実的なので 警官に信じてもらえない。 大人への不信を深め、天田は一人で犯人を探す決意をした、という出来事だった。 天田が言うには、なぜ犯人には特別な力があるのか、自分にも力があればと 思い、そのせいか、その日から影時間を時々体験するようになったらしい。 そんなものを見させられて、過去の傷を抉るようなことであり、真田が メティスに詰めよる。 メティスは責められるのは心外だとばかりに、扉は通ったものの意思を 反映するものであり、みんなの願いが時の狭間を消すことである以上は 何かしら関係があるはずだと返した。 自分の過去を見た天田は過去を、戦っていた頃のことを懐かしむような ことを言い、真田もそうなのではないかと問う。 苛立たしげにゆかりが戻ろうと言い出し、結局どういう事かよくわからないまま それきりにしてラウンジに戻った 続く 377 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/23(日) 15 49 11 ID rT9cVDXX0 力の路カイーナ 時の狭間の迷宮にはあたりを徘徊しているのとは別に 時々シャドウが待ち構えている。 そしてその奥には例の主人公のような姿が垣間見える。 まるで、主人公のような黒い影がシャドウを呼び出しているようだ。 だがそうだという確証もないし、シャドウを打倒して探索を優先させた。 ここでも一番奥で階層が途切れている場所に扉があった。 今度見えたのは真田の過去だ。 三年前、中等部三年だった真田は既にボクシングで大会に優勝して 有名になっており、他校のスカウトや同じ学校の女子生徒に 追いかけ回されて辟易していた。 力を鍛えたいという真田にとって、そういうものは煩わしいものだったからだ。 そんな彼の前に美鶴が現れ、頼みがあると切り出す。 美鶴の頼みとは倒したい相手がいるということ。 それは真田がここのところ体験し始めた影時間とおそらくは関係があるもの であり、強くなりたいと思っている真田に美鶴は戦いにより大きなものを かければ強くなれるといいながら召喚器を手渡した。 そんな過去の出来事を真田と美鶴は懐かしく見たようで、初対面でいきなり ピストル(召喚器は銃型)を渡した美鶴は、実際にペルソナを召喚するまで 頭がおかしいのかと思ったなどと軽口を叩く。 真田の過去を見たメティスは学校というものが珍しかったらしく、 ポロニアンモールの噴水をとても珍しそうに眺めていたことといい 外に出たことは一度もないようだったが、アイギスにそう問われてメティスは 口ごもった。 ラウンジに戻ってきて、メティスが二階奥の部屋は特別な感じがする、 もしかして、といいかけたものの、その部屋は主人公のものだった場所で あり、ゆかりに勝手に詮索するなときつくとがめられた。 続く 391 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/24(月) 18 53 34 ID akKPXjty0 夜の路アンテノラ 時の狭間の迷宮で時折見かける人影は、どうやら襲ってくるつもりはないようだ。 いまだにその正体はわからないが、ここでも待ち構えていたシャドウを倒して 一番奥にたどり着く。 ここにあった扉で見えたものは、伊織とコロマルの過去だった。 2009年の4月、新学期に入ってすぐの頃、夜のポロニアンモールに伊織はいた。 伊織の父はアルコール中毒で、料理酒を飲んで飲んだくれてしまうような 体たらくであり、それを見ていられなくて伊織は家を飛び出してきていた。 だがそうしたところで行くあてがあるはずもなく、ポロニアンモールの ベンチに座っていると白い犬が傍によってきた。 そこへ伊織の去年のクラスメートたちが通りかかる。 寮生の彼らは寮を抜け出してきたようだ。 ゆかりに振られた失恋オフってことでクラブに行こうと伊織を誘う。 ゆかりは転校生(=主人公のこと)に持っていかれたと去年の クラスメートは言う。 転校生の影のあるところに惹かれたのではないかと去年のクラスメートは さらに話し、伊織は主人公が既に実の両親を亡くしていると知った。 家を飛び出してきた原因である父親のことがあって、酒を飲みに クラブに行くという誘いを断った伊織は、まだ自分は幸せなんだろうかと 自問する。 そしてずっとそばにいたコロマルにこんな状況をスパっと変えられる ようなすごい力があればいいのになと笑いながら声をかけた。 そんな過去の出来事に、伊織は恥ずかしいところを見られたと苦笑交じりに 言い、この日に初めて影時間を体験したものだから、驚き怯えて コンビニでビビっていたところを真田に見つけてもらったのだとさらに話した。 4月の夜に望んだように、伊織はタルタロスでシャドウと戦うのは 光り輝いて見えた懐かしそうに言った。 今回で三回目となる過去の回想に、メティスは自分やアイギスのように 最初から力があったのではないから目覚めるきっかけがそれぞれに あったんだと納得する。 そんなメティスに、アイギスは自分は先に力があって、 それから心を手に入れたのだと話した。 そしてアイギスは思う。 メティスは最初とは比べ物にならないくらい表情豊かに なって、再起動した頃の自分とは比べ物にならない。 彼女にもなにか心を手に入れたきっかけがあったのだろうか?と。 ラウンジに戻って、風花がみんなに例の人影について訊ねる。 風花はペルソナの能力で認識しているから直接見ているわけではないのだが、 どう見てもあれは人影にしか、と言いかける。 しかしメティスは時の狭間に自分たち以外の誰かがいるなんてありえないと 断言する。 いずれにしても、時の狭間の迷宮をすべて探索し、人影を捕まえて 問い詰めればわかることだと真田が言ったことがとりあえずの結論だった。 続く 396 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/25(火) 17 35 41 ID PCDFOZc50 哀の路トロメイア ここの一番奥で見えたものは美鶴の過去だった。 おそらくは10年前のタルタロスに美鶴と父の武治と護衛や研究者が 立ち入っている。 特殊装備なしで足を踏み入れていることに不安を口にした護衛に、 研究者がシャドウには通常武器など通用しないといい、喰われたなら それはそれでデータがとれると愉快そうに話す。 そんな研究優先すぎる返事に護衛は毒づき、幼い美鶴を伴っているが いいのかと武治に問う。 しかし美鶴の同行は自分自身が望んだことだと、年に似合わない くらいの聡明さで美鶴は答える。 その時、護衛の一人が苦しみ始めて突然シャドウへと変貌を遂げた。 影時間への適性をまだ途上であった研究によって得たからのようだ。 シャドウにはピストルによる銃撃など通用しない。 武治の身に危険が及びそうになり、父をかばってその前に 立ちふさがった美鶴はペルソナを発現させてシャドウを倒した。 ペルソナが存在したこと、ペルソナを扱える人間がいたことに研究者は 歓喜する。 しかし武治は苦々しげに、美鶴がペルソナを扱えるのだと証明されたことで、 負の遺産に縛られて生きてくことになるという。 タルタロスは桐条が行っていた実験によってできてしまったものであり、 ペルソナ能力はその探索にどうしても必要だからだ。 そんな武治に美鶴は心配なさらないでと父を気遣うのだった。 自分の過去を見た美鶴はしばらく無言だった。 ゆかりや風花が声をかけると我に返ったようにはっとする。 美鶴の父・武治はすでに亡くなっていて、だから生きているように 目の前で見るとどうしても平静ではいられないのだ。 しかし美鶴はすでにそのことから立ち直っており、昔の美鶴は かわいかったなんて言う伊織に今はそうじゃないのか?などと からかう余裕をみせた。 ここで扉も5つめ、最初の一つは戦いの準備というべきものだったが それ以降は必ず何か意味がある。 そこへ風花が伝えることがあったと思いだして声を上げた。 時の狭間のことを少しでも調べるべく、寮に残されていた資料を 調べていたところ、それらは生前の理事長が残したものであったようだと わかった。 どうやら10年前の事故前後のもののようで、処分を避けるために隠されて いたらしい。 その中に時の狭間について書かれた手記もあった。 そこからさらに何かがわかるかもしれない。 残された扉は二つ。いよいよ最後が近づいてきていた。 続く 403 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/26(水) 17 59 02 ID 4aBK7mnh0 業の路ジュデッカ ここの一番奥で見えたものはゆかりの過去だった。 1年生の終わりごろのことのようだ。 ゆかりが寮の椅子にぼんやりと座りこんでいたところへクラスメートが 通りかかる。 食堂が閉まる30分前にもなっているというのに、部屋へ一回も戻らずに こんなところで座り込んでいたゆかりをクラスメートは気遣う。 ゆかりが妙に元気がないのを五月病的なものだとクラスメートは思ったようだ。 ゆかりは再び一人になって溜息をつく。 元々ゆかりが月光館学園(ペルソナ3の主要キャラが通っている高校。 経営母体は美鶴の実家の桐条グループ)へとやって来たのは10年前の 事故のことを調べるためだった。 だが10年前の事故はシャドウがらみのことであり、隠蔽されていて 警察や新聞だって調べられていないのに一介の高校生には どうしようもない。 中等部から4年もいても何もわからず、もう諦めた方がいいんだろうかと ゆかりが思いかけたところへ、寮の管理人が届いた手紙を渡しに来る。 差出人は岳羽詠一朗。10年前の事故で亡くなったゆかりの父だった。 ゆかりはその手紙がまさに10年前の事故の直前に投函されたと 消印から知って、荷物も放り出して慌てて部屋へ戻ったのだった。 そんな自らの過去を見て、ゆかりは今まで見てきたものの共通点が わかったという。 どうやら伊織以外の全員が気づいていたようだ。 共通点とは、ペルソナに目覚めたきっかけの日だったということ。 つまり過去を見せていたのはペルソナについて何かを示そうと しているようだが、それ以上はまだわからない。 これはどういう意味なのかとみんなが話し合う中で、メティスだけが 一人輪に加われずにぽつんと孤立していた。 一緒に話し合おうと誘われても、自分だけが過去のことを知らないし 浮いてしまうからと妙に頑ななことを言う。 拗ねているような態度であり、実際にさびしいんだろうと指摘されると 普段は上げているバイザーを下ろして顔を隠してしまった。 美鶴がそんなメティスに、自分たちの過去はなにも輝いているばかりの ものではない、辛いことだって多かったというのだが、メティスは思わぬ 反論をした。 みんなが笑って話すのは過去のことばかりだと。 そんな言葉に、それぞれに思い当たる節があった。 もしかしたら本当に時が停滞しているのは自分たちが原因かもしれない。 アイギスはその時初めてそう思ったのだった。 続く それと、後日談はペルソナ3本編やってるの前提だからこれだけ読むと何かとわかりづらいと 思うんだけど、補足とかしたほうがいいんですかね? 438 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/31(月) 16 51 24 ID vpVV+eeJ0 王居エンピレオ ここでもやはり主人公のような人影は時折姿を見せた。 まるで奥へと誘うようだ。 ここが最後の扉だということもあり、一番奥に行けば追い詰められる。 そう考えて奥までたどり着いて、そこにはこれまでずっとそうだったように扉が あるばかりだった。 たどってきた道のりからしてここが時の狭間の一番奥に間違いない。 風花が、発見された資料を調べて時の狭間とは何なのかがわかったことを 思い出して話し出した。 時の狭間はタルタロスが発生した時の反作用でできたものらしい。 巨大な塔ができたから巨大な穴ができた。 しかし時の狭間は単なる地形であり、本来ならばシャドウなどいるはずもなく、 タルタロスが消えれば同時に消えるはずだったから放置されていたようだ。 だが、タルタロスが消えた今となっても時の狭間はこうして残っている。 その原因を知るために最後の扉に触れる。 見えたものは、アイギスの記憶だった。 暗闇の中、主人公を追いかけて追いかけて、しかし追いつけないままで終わる。 アイギスはこんな夢ばかりを主人公を亡くしてから見ていたらしい。 アイギスにとっては生きる証は主人公を守るということだった。 けれども主人公が死んでしまってそれが叶わなくなった。 こんなことならば機械に戻れたらいいのに。 そう考えて毎日部屋にうずくまっていたアイギスは、ふとある日悲しみが 抜け落ちてしまったと言う。 今見えたものはアイギスの記憶だったものの、しかしこうしたもの、 つまり大切な人を亡くした今を認めたくないという思いは全員にある。 そうした未練こそが、時の狭間がこんな形で出てきた原因だった。 シャドウは時間にも空間にも影響を及ぼすことができる。 未練がペルソナ能力を通じて、こんな事態を引き起こしていたのだ。 全員の未練から生じた怪物が、主人公の姿をとって襲ってきた。 なんとか倒せたものの、姿もペルソナを使ってくるという能力も 特別だったものの、しかしどう見てもあれはシャドウだ。 どうしてか、と疑問に思えばメティスが信じられないとばかりに あっさりとペルソナとシャドウは同じものだと明かした。 ペルソナとシャドウは同じものだからこそ倒せる。 シャドウは意識下に抑圧された下半分であり、それを制御しきれなく なったときに生じるものらしい。 そしてそんなシャドウを意識的に使える適性を持つ存在がペルソナ使いだった。 そうしたシャドウやペルソナについてのことはメティスが知っていて 当然だと思う通りに、本来ならばわかっていたことだったのだが そうした知識を持つものはほとんどが10年前の事故で亡くなっていた。 ともあれ、時の狭間ができた原因を倒したのだからこれで問題は解決したはずだった。 439 :ペルソナ3フェス後日談:2008/03/31(月) 16 51 51 ID vpVV+eeJ0 その時、メティスを除いた8人の手に「時の鍵」が現れる。 この鍵があれば謎の力で閉ざされていた寮の扉も開くらしい。 だがそのためには、全員がこんな事態の原因だったのだから8個の鍵すべてが必要だ。 「心の力が一つに集う時 いかなる扉も開かれる」 イゴールの言葉をアイギスは思い出していた。 メティスが、時の鍵で開くことのできる扉は寮の扉だけではないと言いだす。 主人公の部屋の扉は、これまで時の狭間の奥にあった過去へと 通じる扉を同じ感じがするとメティスは言う。 これまでと違って今度は扉を通った瞬間に時の狭間は消えるから、 垣間見るだけではなく、過去へと本当に戻れるのだ。 過去へ戻るか、今を選ぶか、問題が解決したとたんに次の難問が持ち上がった。 ラウンジに戻ると、時の狭間の不安定化が始まったようで そこかしこに亀裂が走っていた。 あまり長くは持たない。 どうするか、と話し合ってはみるもののとても全員が納得できる 結論などでなかった。 天田と真田は、主人公が命をかけて救ってくれた結果の今を 簡単に帳消しにしてはならないと思う「今」派。 ゆかりは、主人公を助けられるものなら助けたい「過去」派。 美鶴は心に決めたことがあり、それに順じてゆかりに味方すると言う。 伊織とコロマルは、みんなが頭に血が昇っているから、頭を冷やすまで 鍵は預かるという考えらしい。 そんな中で、アイギスは自分がどうしたいのか、決めることができなかった。 続く 458 :ペルソナ3フェス後日談:2008/04/02(水) 15 18 18 ID mXUg0bCD0 コロッセオ・ブルガトリオ 結局話し合いで決まるようなことではなく、ならば実力行使で奪い合うということに なり、それならちょうどいい場所があるとメティスが言い出す。 時の狭間の、闘技場のようになっている場所へと続くところへとアイギスを案内した メティスは、ここで自分は目を覚ましたのだといい、こうすることが自分のやるべき ことだと少しわけのわからないことを言った。 アイギスとメティス、そして風花以外の6人はそれぞれ違う場所で控えているから もうラウンジからいなくなっている。 戦うしかないのだろうか。 闘技場に足を踏み入れると、違う扉から真田と天田が入ってきた。 ペルソナ能力がサポート専門なために戦うにはハンデがありすぎる風花へ、 真田がだったらアイギスの側へついてやれ、それで丁度いいハンデだと言う。 アイギスはワイルドの力を使っている以上、主人公と同じように理由も よくわからないまま死ぬかもしれない。 時の鍵は心の力そのものであり、そんなものを奪われたら死ぬ危険が なおさら高い、かもしれないからだ。 そうして戦いが始まり、辛くも二人を倒したものの、敗れた真田と天田が膝を ついたとたんに二人の体が消えて闘技場にそびえたつ柱に火が灯った。 死ぬようなことにはならないが、真剣勝負である以上は代償が伴う。 8個の鍵が真の鍵となるまでは体は元には戻らず、火が燃え尽きてしまえば やはり元には戻れなくなる。 こうなると知っていてここへと案内したメティスにアイギスは不信をあらわにして、 もう指図は受けない、姉さんと呼ばないでと告げた。 次に闘技場で対峙したのは伊織とコロマルだった。 既に敗れるとどうなるかは知っていると伊織は言い、やはり話し合いなどでは 決着がつかないのだから戦闘になる。 今回もなんとか勝てたものの、メティスを置いて立ち去ろうとしたアイギスへ メティスは必死なくらいに行かないでと呼びとめて、ずっと話そうとしなかった 自分のことをようやく明かした。 メティスは何も隠していたのではなく、自分のことを何も知らないのだという。 一ヶ月くらい前に、メティスは闘技場で目を覚ました。 その時知っていたことは二つ。 たった一人自分とわかりあえる姉妹がいること、その姉妹が何もしなければ 死んでしまうという強い予感、それだけだった。 最初は時の狭間があるからアイギスは死んでしまうのだろうと思ったものの、 それは違っていた。 メティスが会いに行ったことでアイギスは結果的にワイルドの力へ目覚めてしまった。 自分が引き金を引いてしまったからこそ、メティスはアイギスに嫌われようとも アイギスを守ろうと必死になっていたのだ。 その場に跪いて泣きじゃくるメティスに、アイギスは置いていかれることの辛さを思い出す。 大切なことを思い出させてもらったと、アイギスはメティスと仲直りした。 そして、たとえここで戦いをやめてゆかりと美鶴に鍵を差し出しても、それは自分が 痛くないだけなのだと気がついて、時の鍵を集めてどうするかとようやく考えも 定まったようで、風花とメティスにそれを話した。 459 :ペルソナ3フェス後日談:2008/04/02(水) 15 20 53 ID mXUg0bCD0 3戦目のゆかりと美鶴もなんとか倒し、彼女らの鍵とこれまで倒した 真田と天田、伊織とコロマル、そして風花から手渡されたものと アイギス自身の分を合わせて8個の鍵がそろった。 鍵が合わさって真の鍵が出来上がる。 真の鍵ができたことで、灯火となっていた6人も無事に元の姿へと戻った。 アイギスが鍵を完成させたのを見たゆかりが、それでも過去に戻って 主人公に会いたいと鍵を奪おうとするものの、もう鍵はアイギスにしか使えないと 知って崩れ落ちる。 ゆかりが主人公と交わした約束というのは、冷たくなった主人公と一方的に 交わした約束であり、それだから過去なんて見ないで無理やり前を向いて いようとしていたのだ。 そんなゆかりの傍らに美鶴が膝をついて、そういう辛さは無理に堪えることは ないのだと、そういう時のために自分たちがいるのだという。 美鶴がゆかりに味方したのは、去年の11月に美鶴の父が亡くなった時にゆかりが 支えとなってくれたからだった。 そんなことがあったから、主人公に礼の一つも言えずに亡くなった時に美鶴は、 もしゆかりが苦しむようなことがあれば身を投げ出してでも味方しようと決めたのだと話した。 アイギスはそんなゆかりに、「あの時」何があったか見に行ってみないかと提案する。 主人公が死ぬきっかけになっただろう、ニュクスとの決戦のあの時、ワイルドの力を 持つ主人公以外は押さえつけられたように動けなかったから、どうして主人公が 死んだのかはだれも正確には知らないのだ。 けれども残された扉は寮の入り口の扉、すなわち「今」の扉と主人公の部屋の扉、 「過去」の扉しかない。 だがもう一つ、最初にポロニアンモールへと繋がった扉がある。 やたらと都合よく扉が残っていたのも、考えてみればおかしなことだった。 戦いの準備のためだというならばこんな事態の原因だっただろう主人公の姿のような シャドウを倒した時点で、その扉も消えるはずだった。 しかし今もその扉は残っている。 ならば、まだ倒すべき敵が残っているのではないか。 そんな可能性が充分あり得た。 460 :ペルソナ3フェス後日談:2008/04/02(水) 15 27 06 ID mXUg0bCD0 最後の試練への扉 ポロニアンモールの扉を抜けてみると扉の間に出た。 扉の間には、前まではなかったひときわ巨大な扉が中央に現れている。 あの時なにがあったのか、それを知るために扉を開けてみるとその向こうは 宇宙空間のようになっていた。 けれども決戦の時と違って今は動ける。 全員が共有する過去だからだ。 それなのに、唯一そうではないはずのメティスも普通に動けるのが不審だったが、 見上げてみれば今まさに主人公がニュクスを封印するところだったからそれどころでは なかった。 主人公がニュクスを巨大な扉の前に追いやり、自らの命を使って封印した。 体から命が離れることは人間にとっては死を意味することであるけれども、 しかし主人公は後悔などしていないとメティスはいう。 意識が残っていた間にみんなと交わした、卒業式の日の約束を果たせたからだ。 それもやはりメティスが知る由もないことであり、それをなぜ知っているかと 問われたメティスは「自分もニュクスやあの彼と同じでこちら側の存在だから」と わけのわからないことを言った。 そんな言葉の意味を問おうとしたところで、主人公が施した体を張った封印に 触れようとする化け物が現れる。 そんな光景はまるで、主人公が怪物からニュクスを守っているようですらある。 どういうことかと混乱するみんなにメティスが、本当は封印など必要ないのだと言いだした。 主人公がやったのが無駄なことなのだというのではなく、本来ならばニュクスは敵意など 持たない存在であること、そして主人公が封印する前のこと(主人公の前に誰かが封印して いたとしても、人間が存在する前からニュクスはいたから)を思えば確かにそうなる。 ニュクスの目覚めは死を意味する。 そんなニュクスを明確な悪意はなくても求めてしまう大勢の人間の悪意が、あの怪物の正体だった。 その化け物=エレボスが主人公と同じ力を持つアイギスを狙って襲ってくる。 徒に過去へと憧れ戦いを望んだ、自分自身との戦いでもあったから倒さなければならないものだった。 461 :ペルソナ3フェス後日談:2008/04/02(水) 15 33 39 ID mXUg0bCD0 エレボスを倒して、気がつけばまた寮へと戻っていた。 今度こそ真の鍵で明日を迎えるために寮の扉を開ける。 扉の向こうは、なぜかベルベットルームだった。 いつもはアイギスなり主人公なり、ワイルドの力に目覚めたものしか入れないのだが 今回はみんなもなぜかベルベットルームに来ている。 アイギスを呼びたてたイゴールとしても驚きのことらしいが、アイギスの ワイルドの力の影響ということらしい。 メティスがイゴールやエリザベスの側に自然に立っていて、改めてメティスの正体を問う。 それにアイギスが答えた。 メティスはもう一人の自分だと。 主人公との別れがあんまりにも悲しくて辛くて、捨ててしまった自分の半身だと。 (王居エンピレオでのアイギスの夢のシーンで、アイギスの影から人影が立ちあがっていたのが多分伏線) けれどもようやく主人公に何があったのかを知って、それを受け止められるようになった。 部屋に閉じこもっていないで主人公とお別れをすればよかったとアイギスは泣く。 自分の涙に、メティスが泣いていたことを思い出し、涙さえ捨てようとしていたのかと 改めて思い知った。 アイギスがようやくメティスのことをわかったことで、メティスは、心の奥には海があって みんなそこでつながっている。アイギスもつながっている。姉さんはほんとのいのちだと、 ずっと一緒だと言い残して消えた。 メティスが消えたことでアイギスも眠りが戻ったように眠気に襲われて椅子に崩れ落ちる。 いのちの答えとはやはり「死」であるかのようだった。 テレビから流れる4月1日に日付が変わったことを告げる音声で目覚めればラウンジに戻っていた。 寮の扉は普通に開くし、携帯に表示される日付も4月1日になっている。 やっと終わったんだと安心しかけたのもつかの間、アイギスだけが目を覚まさない。 ゆかりが焦ってアイギスを起こそうとする一方で、天田がベルベットルームのことを口にした。 まさか、と思いながらもアイギスを彼女の部屋へと運ぶ。 機材に繋いでコンディションをチェックしてみれば、思考系がすべて焼き切れてしまっていた。 想定をはるかに上回る負荷が一度にかかったことが原因じゃないかと風花が言う。 ワイルドの力に目覚めて、複数のペルソナを扱っていたせいではないかと。 部品は交換できるものの、しかし目覚めたアイギスはもう自分たちの知っているアイギスではない。 ゆかりが愕然として「アイギス」と名を呼ぶ。 それに応じて、アイギスが目を覚ました。 人騒がせだと呆れるやらほっとするやらなのだが、アイギスの思考系はもう電源すら入って いないのだから、まるで機械ではなく一個のいのちのようだった。 無事に一件落着したところで、美鶴が、やはり召喚器は回収しないとみんなに告げる。 美鶴は召喚器を回収することで、力を見えないところに追いやってしまいたかったのだと 自分の気持ちを話す。 けれども今回のことで、たとえシャドウはいなくても滅びを求めない世の中にするために戦うべきものも いるかもしれない、その時のために持っておくべきだと考えなおしたようだ。 462 :ペルソナ3フェス後日談:2008/04/02(水) 15 35 51 ID mXUg0bCD0 翌朝、改めて寮を閉めるために全員がラウンジへと集まる。 美鶴が呼んだラボへアイギスを送る車に同乗していくのだ。 車が到着して、いざ出発というところでアイギスが美鶴にお願いがあると言いだした。 アイギスは主人公を守れなかったことで生きる意味を見失い、それでラボに戻ることを選んだ。 けれども今回のことで、主人公を守りたいというのはまだ叶えられるのだとわかったから、 4月からもゆかりたちと学校に通いたいと思ったのだ。 既に卒業してしまって学校関係者ではないから、と少し困ったようだったが美鶴はそれを 受け入れてくれた。 巌戸台分寮から最後に出たアイギスに、ゆかりが寮に入るならいろいろとフォローすることも あるしルームメイトは自分なんてどうかと持ちかける。 喜んで頷いたアイギスに、友達だから敬語はなしねとゆかりは言うのだった。 おしまい。 補足すると、アイギスのたどり着いたいのちの答えはたぶん「絆」じゃないかと思われ 173 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/22(金) 23 30 05 ID oD+XIt560 未解決に、PSPのペルソナ3の女性主人公版ってのがあるけど、 ストーリーは男性主人公とほとんど同じだったはず。 違うのは、ラブホテルイベントでの相手が男になるってのと、 夏休みの別荘旅行でのナンパイベントがないのと、 修学旅行での風呂のぞきイベントがのぞかれる方になるぐらいかな。 ガッキー先輩は恋人になると生き残るけど、 イベント後は病院でずっと意識不明のままなため、ストーリーには影響を与えない。 174 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/23(土) 15 00 14 ID 54VRRGGA0 173 女だと夏休みに4の天城旅館に行けるんだよなw あと、テレッテがやけにいい奴になったり、ガッキー先輩が風花に料理教えたりと、 男仲間と積極的に関わらなかったキタローじゃ見られなかった 一面を掘り下げて見られる感じになる。 そして一番大事なのは結子の代わりにコロマルモフモフということ。 204 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 14 20 30 ID Q/kG8w9q0 173-174 で?結局死ぬの?どうなの? てかラストがどんな感じなのか詳しく教えてくれ 207 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/27(水) 00 14 33 ID vzRKABI50 204 ハム子もキタローもほぼ一緒。 3月5日に皆が主人公のことを思い出して、恋人状態のキャラから個別EDが選べる。 恋人が主人公を忘れてたことを謝って、もう一度想いを告げてくる。 3Dポリゴンキャラは無く立ち絵だけなので不確定だが、 膝枕ではなくて、座りながら抱きかかえられてるっぽい。 うららかな日差しの中、大好きな人の暖かい腕の中で、まどろんだ主人公に 目を閉じるかという選択肢が出る。 どちらにしろ目を閉じ、耳元で恋人が 今度は俺がお前を守るとか、ずっと一緒だとか囁いて暗転で終わり。 死んだ描写はないけど、本筋はキタローと全く同じだから、多分死んでる。 俺達のハム子にはフェス後日談がない!という論拠で今日もご飯がうまい人たちもいる。 余談だが、同じく余命の短いガキさんにハム子を嫁にやった人が多い。(本スレ調べ) 472 :ペルソナ3:2006/07/16(日) 21 45 41 ID DM1F+ZuC んじゃやってみる 気になるところや変なところがあったらツッコんでくれ 2009年4月7日 喧騒に包まれる街を一人ウォークマンを聞きつつ転校先の寮に向かう主人公。時たま少女が拳銃自殺しそうな場面も挿入される 電車が遅れ真夜中に寮近くの駅に着くが、そこで主人公はいきなり人が消え、棺桶が立ち並び、血がそこかしこ飛び散る異空間に入ってしまう。ウォークマンの音も消える なのに動揺一つせず溜息ついてスタスタ歩き始める主人公 棺桶が立ち並ぶ道をまったく動じず地図を見ながら寮に向かう。肝が据わりすぎです 寮に着くとそこは普通の状態でした。 見渡しているといきなり受付から少年が声をかけてくる いつの間にか受付から主人公の前に立った少年は契約だからとノートを渡しサインを求めてくる 名前入力 サインすると何か不吉な事を言いながらノートを消すと「さ、始まるよ」そう言って消えていく少年、途端にまた雰囲気が異界のものに変わっていく その時いきなり物影からさっき拳銃自殺しようとしてた少女が「誰!」と叫んだかと思うと銃を構えられます しかし別の少女が物影から声をかけ、拳銃少女は安堵したのか銃を降ろし、同時に雰囲気が元に戻りウォークマンも起動し始めました 二人から自己紹介される主人公、後から来た少女は桐条美鶴、拳銃少女は岳羽ゆかり どうやらゆかりは転入生が来るとは知らなかった様子 急な事で男子寮が開かなかったので一時この寮に置く事になったと語る美鶴 部屋に案内される主人公、その日はとっとと寝ます 次の日、ゆかりに学校まで案内される主人公 玄関にて別れ、職員室に行きF組へ 放課後にクラスメイトの伊織順平と知り合ったりしながら寮に戻ります ・・・・…… それは寮の壁を伝ってここまで上ってきた。 手とも足ともつかない多脚で這うようにして進んでくる。 顔といえるものはその中の一本が持ち上げた薄笑いを浮かべた青白い仮面だけ。 怜悧な攻撃性を表すかのように飾り気のない針のような短剣を何本も持っている。 生き物でもない。影のような暗い存在。 そいつが何体も屋上にやってきたのだ。 ゆかり「あれがここを襲ってきたバケモノ、『シャドウ』よ!」 ゆかりは冒頭で頭に押し当てていたあの銃を今また額に当てた。 荒い呼吸をして自分を落ち着かせると意を決して引鉄を引いた。 何らかの力が引き起こされてシャドウを払っていく。 しかし何度とそれを繰り返すうち、シャドウの攻撃を受けてゆかりは吹き飛ばされ、銃は弾き飛ばされてしまう。 銃は少年の足元の赤い水溜りへと転がった。 少年はそれをしばらく見つめ、顔を上げた。 シャドウがもつ青く薄っぺらな仮面。かつて自分に署名をさせたあの少年の顔が思い浮かび「さあ」と促す。 モニターで屋上を確認した明彦達。明彦と美鶴は顔を合わせて頷くと屋上へ向かおうとするが、それを幾月が止めた。 少年が銃を拾った。脳裏にその銃を額に押し当てたゆかりの姿が浮かぶ。 少年は震える手でその銃を持ち上げていく。 銃を額に押し当てるゆかりの姿、変色した空、血の色をした水溜り、謎の少年、シャドウ、赤い月...様々なものが浮かんでは消える。動悸が大きい。 やがて銃を頭に押し付けた。 腕は震え呼吸が落ち着かない。 だが、やがて少年は意を決し薄く笑うとその名を口で紡ぐ。 ペ ル ソ 最後の音は銃声にかき消された。 力の奔流が起こり、その先にオルフェウスが現れた。オルフェウスが喚声をあげる。 モニターでそれを見ていた美鶴達。「やはりか…」 オルフェウスの高い叫び声。笑う少年。 しかし彼は突然頭を抱え苦しみだした。 オルフェウスにも異変が。苦しんだペルソナの頭が潰れ、オルフェウスは壊れた人形のように身体を振るわせる。 やがて頭のところからは腕が現れ、その手はオルフェウスの身体を掴む。 オルフェウスは押し広げられるようにして粉微塵に砕かれ、その下から別のペルソナが現れた。 翼竜のような頭と人型の身体をもった別の姿をしたペルソナは喚声をあげ剣を振るう。 少年はいまだ苦しんでいた。 ペルソナは月を背景に闇夜に跳び、シャドウに襲い掛かった。 掌で押しつぶし、握りつぶし、剣を振るう。 唖然とするゆかりの前でそのペルソナは荒い呼吸をしていた。 その手の中のシャドウの脚が蒸発し最後のシャドウが消滅するとペルソナは高らかに奇声をあげる。 ノイズが走ったような一瞬の合間でその姿はオルフェウスのものへと戻っていた。 86 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 15 20 ID 16ZZt34z0 ペルソナ3フェスいきます。要望があったので本編もトリップつきで。 〈登場人物〉 主人公:デフォルト名無し。10年前に事故で両親を亡くしている。高校2年の春、 私立月光館学園に転入してくる。 伊織順平:2年生。陽気な性格で、お調子者。 岳羽ゆかり:2年生。弓道部所属で、容姿と明るい性格のおかげで学内では結構人気があるらしい。 真田明彦:3年生。ボクシング部主将にして大会で16戦無敗のチャンピオン。熱血天然おバカな人。 桐条美鶴:3年生。生徒会会長。世界有数の大企業である「桐条グループ」総裁の一人娘。 山岸風花:2年生。病弱らしく、学校を休みがち。 アイギス:桐条グループが開発した人型兵器。なぜか主人公の事を知っており、守ろうとする。 コロマルの言葉を唯一理解できる。 コロマル:主人公達が暮らす寮の近くにある神社で飼われていた犬。事故で主人を亡くしている。 荒垣真次郎:3年生(休学中)。真田の知り合い。 天田乾:初等科5年生。2年前に母親をある事故によって亡くしている。 87 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 16 36 ID 16ZZt34z0 2009年4月6日。私立月光館学園に転入することになった主人公は、これから自分が住まう寮、 「厳戸台分寮」に向かっていた。最寄り駅の改札を出た時、時計は0時を指す。その瞬間、 電灯、券売機、主人公のMP3プレーヤー等、あらゆる機械が止まってしまう。駅の外には棺桶のような 不気味なオブジェが立ち並び、地面には血の様な赤い液体が一面に広がっている。 そんな異常な状況の中、何故か全く動揺しない主人公は、寮に向かって歩き出す。 寮に着き、中に入ると、いきなり囚人服を着た子供に声をかけられる。 「この先に進むのなら、そこに署名を」子供が示す先には名簿がおいてあった。 名簿に名前を書く主人公(ここで名前を入力)。 「時はすべての物に結末を運んでくる。たとえ目と耳を塞いでいてもね。 さぁ、はじまるよ」 そう言い残すと少年は姿を消す。 その直後、1人の少女が現れる。何故か酷く怯えている少女。太腿のホルスターには拳銃が入っている。 拳銃に手を伸ばしたその時、もう1人少女が現れてそれを制する。 少女は桐条美鶴と名乗る。先に現れた少女は岳羽ゆかり。本来主人公が入る予定だった男子寮は 空きが無いため、一時的にこの寮に住むことになったのだと説明を受け、落ち着いたゆかりに 部屋まで案内してもらう。何故拳銃を持っているのか聞くと、 「えっ、なんていうか…趣味っていうか…ええと・・・」とイマイチ納得いかない返事が返ってくる。 分からないことばかりだけども、とりあえず休む。 次の日、学校に初登校。ゆかりと同じ2年F組に編入した主人公は、早速クラスメイトの 伊織順平と仲良くなる。 その夜、夢の中で主人公は、不思議な部屋を訪れる。そこは夢と現実、精神と物質の狭間に 存在する場所、「ベルベットルーム」。そこの主である老人イゴールとその従者エリザベスから、 ベルベットルームに入るための鍵である「契約者の鍵」をもらう。 いずれ自分達の力が必要になる、またお会いしましょうと言うイゴール、そこで夢は覚める。 4月9日。夜、部屋の外が騒がしくなって目を覚ますと、突然ゆかりが部屋に飛び込んでくる。 「説明してる暇無いの。今すぐここから出るから!」 ゆかりに連れられて屋上へと逃げるがそこに見たことも無い化け物が現れる。 2人に迫ってくる化け物。ゆかりは拳銃を取り出すと自分の額に当てて引き金を引こうとするが、 化け物の攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。弾き飛ばされた拳銃を拾った主人公は、 ゆかりが行ったように、拳銃を自分の頭に当てる。その瞬間、主人公の脳裏に囚人服の 少年の姿が浮かぶ。「さあ」主人公を促す少年。 少しのためらいの後、引き金を引く主人公。その瞬間、主人公の背後に不思議な人影が現れる。 「オルフェウス」と名乗る人影。次の瞬間、オルフェウスの体を引き裂き、中からさらに 別の人影が現れる。無数の棺桶を翼のように背負うその人影は、手にした剣で化け物を 一閃するとオルフェウスの姿に戻るが、主人公は倒れてしまう。 88 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 18 57 ID 16ZZt34z0 主人公が目を覚ますとそこは病室。ベッドの傍らにはゆかりがいた。ゆかり曰く、 何日も意識を失っていたらしい。 ゆかりはいきなり主人公に謝る。主人公が意識を失っている間に、主人公の経歴を勝手に見てしまったらしい。 幼い頃に両親を失い、居場所を転々と変えて生きてきた主人公。 「私もね・・・同じなんだ」 ゆかりも父親がいなかった。10年前にこの近くで大規模な爆発事故が発生し、それに巻き込まれて ゆかりの父親は死んでしまったらしい。 退院して寮に戻ると、美鶴とゆかり、さらに主人公は初めて顔を合わせる寮生、真田明彦と、 学校の理事長である幾月修司の4人が待っていた。 幾月は主人公に唐突に質問する。 「もし1日が24時間じゃない、って言ったら、君は信じるかい?」 質問の意味が良く分からない主人公に幾月は説明する。 この世界には「影時間」と呼ばれる時間が存在しており、影時間中は適正を持った人間しか行動できない。 普通の人間は棺桶のようなオブジェへと変化する「象徴化」と呼ばれる現象を起こし、 影時間中に起こったことは何一つ知らない。 また、影時間には「シャドウ」と呼ばれる異形の化け物が出現し、適正者を襲って精神を喰らう。 シャドウに精神を喰われた人は「影人間」と呼ばれる生気を失った廃人同然の存在になってしまう。 最近巷では「無気力症」と呼ばれる原因不明の病気が流行しているが、それらは全て影人間なのだという。 シャドウを倒せるのは、適正者の中にまれに現れる、心の中に潜むもう1人の自分 「ペルソナ」の力を扱えるペルソナ使いだけ。 ゆかりが持っていた拳銃は「召喚器」と呼ばれているペルソナの召喚を助ける道具。召喚器で 頭を撃ち抜くことで、ペルソナを安定して呼び出すことが出来るらしい。 厳戸台分寮はペルソナ使いを集めるために造られた寮で、美鶴達はシャドウに対抗するペルソナ使いの部隊、 「特別課外活動部」を結成して日々シャドウと戦っている。主人公がこの寮に入れられたのは、 ペルソナ使いの素質があったからだった。力を貸してほしい、と言う美鶴の願いを承諾する主人公。 こうして主人公は特別課外活動部の一員として戦うことになった。 89 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 20 16 ID 16ZZt34z0 4月19日、部屋で休んでいると、真田に呼ばれる。呼ばれるまま玄関に向かうと、そこには順平がいた。 ペルソナ使いの適正が見つかり、入寮することになったらしい。 ゆかり、主人公とは顔見知りであるのと、元々の明るい性格から順平はすぐに寮になじむ。 20日の夜、幾月から「タルタロス」と呼ばれる場所の説明を受ける。タルタロスは シャドウの巣であるらしく、早速その場所に行くことに。 辿り着いたのは学校の校門前。そこで待っていると、影時間が始まる。 その瞬間、校舎は激しく形を変え、いくつものビルがくっついたような、いびつで巨大な塔に変貌する。 これがタルタロスなのだという。影時間が終われば校舎は元に戻る。何故学校がこのように変貌するのか、 何故ここにシャドウが巣食っているのかは分からないらしいが、美鶴は 何か隠しているような素振りを見せる。 「分からなきゃ調べればいい。それにここを本格的に探索するのは 俺や美鶴にとっても初めてなんだ。どうだ、ワクワクするだろ?」 と楽しげな真田だが、美鶴にたしなめられる。 「明彦。意気込むのは勝手だが、探索はさせないぞ。」 真田は寮がシャドウに襲撃された際にアバラを折ってしまい、しばらく戦えないらしい。 (実はシャドウが寮を襲ってきたのは、1人で町をウロウロしてた真田が襲われて、 逃げたのを追ってきたからだったりする) 不満気な真田と、外から通信で必要な情報を伝えると言う美鶴を残し、3人で戦うことに。 とりあえず、皆を指揮するリーダーが必要と言われ、主人公が抜擢される。 自分がリーダーに選ばれなかったことに若干不満を口にする順平。 さあ突入、というところで、主人公はタルタロスのエントランス脇に青い扉があるのを見つける。 扉を開いて中に入ると、そこはベルベットルームだった。イゴールから ペルソナについての説明を受ける主人公。 主人公はペルソナを付け替える能力を持っており(他のペルソナ使いは1種類のペルソナしか使えない)、 イゴールの力でペルソナ同士を合体させれば、様々なペルソナを作り出すことが出来るらしい。 外に出ると、ボーっとしてどうしたのか?と仲間達に問われる。扉は主人公にしか見えず、 ベルベットルームの中にいる間は、仲間達には主人公はただぼんやりしているようにしか見えない。 タルタロスに突入した主人公達は、シャドウを撃破しつつ内部を探索するが、あまりにも広大なのと 初めてということもあり、早々に脱出する。 この日以降、好きな日にタルタロスに挑戦できるようになるので、日中は学校、 夜はタルタロスでシャドウと戦闘という、かなりハードな生活を送ることになる。 90 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 21 32 ID 16ZZt34z0 5月1日、真田が怪我の経過を診るため、1日だけ検査入院することになったので、2年生3人でお見舞いに行く。 病室に入るとそこに居たのは真田ではなく、ニット帽を目深にかぶった恐そうな雰囲気の男だった。 病室間違えたっけ、と思っていると真田が入ってくる。 「…アキ、もういいか?ったく…いちいちテメェの遊びに付き合ってられっか」 そう言い残すと男は病室から出て行く。 真田曰く、今の男には知り合いに無気力症にかかった人間がいるから、詳しい話を聞くために 呼び出したらしい。 ゆかりはふと思いついたように真田に尋ねる。 「そういえば先輩って、なんでボクシングを?」 その問いかけに対して真田は、別にボクシングに思い入れがあるわけではなく、素手の格闘技なら 何でも良かったと答える。 「昔、自分の無力さを思い知ったことがあってな…もう、ああいう後悔はしたくないんだ」 そう言う真田の目はどこか悲しそうだった。 5月2日、眠っている主人公の元に囚人服の少年が現れる。 少年は1週間後が満月であり、満月の時に試練がやってくると警告すると消えていく。 5月9日、少年に言われた満月の日。影時間中、タルタロスの外部で、巨大なシャドウの反応が見つかる。 反応があった場所は線路上に停車しているモノレールの中(影時間中は特殊な改良をしたもの以外 全ての機械が止まる)。 現場に急行した3人がモノレールに乗り込むと、ドアが閉まり、閉じ込められてしまう。 シャドウが現れるが、3人には襲い掛からず、まるで誘うかのように先頭車両のほうに向かっていく。 追うかどうか躊躇していると、順平が1人で追いかけていってしまう。慌てて追いかける主人公とゆかり。 何両か先の車両で追いついたときには、順平はシャドウに取り囲まれていた。 「くそっ…オレ1人だって!」 がむしゃらに戦う順平を援護しシャドウを倒すと、いきなりモノレールが動き出す。 モノレール全体がシャドウに乗っ取られているらしい。このままでは前方に停車している他のモノレールに 衝突してしまう。停車させるために先頭車両に行くと、そこには巨大なシャドウ「プリーステス」が待ち構えていた。 普通のシャドウよりも遥かに強いプリーステスをなんとか撃破するも、モノレールの暴走は止まらない。 もうだめか、とおもったその時、主人公は運転室に飛び込んでブレーキを作動させ、見事停車させる。 シャドウの反応も全て消え、安堵した3人は寮へと帰る。 91 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 23 06 ID 16ZZt34z0 5月23日、ようやく戦線に復帰することになった真田から、新たに見つかったペルソナ使いの話を聞かされる。 2年E組の山岸風花。彼女に入部してもらおうと、既に召喚器も用意してみたものの、体が弱く学校も休みがちで、 入部は無理、という結論に至ったらしい。 その数日後、学校内で奇妙な事件が起こる。 生徒の1人が行方不明になり、次の日に意識不明の状態で校門前に倒れていたらしい。 幽霊の仕業だと言う話で校内は持ちきりになる。 幽霊とかそういった類の話が苦手なゆかりだったが、その事を順平にからかわれて怒り心頭に。 幽霊なんて存在しないことを証明するため、調査を行うことになり、主人公もそれに巻き込まれてしまう。 調査の結果、意識不明の状態で見つかったのは1人ではなく、全部で3人であったこと、 その3人は皆素行が悪く、学校の最寄り駅であるポートアイランド駅のそばの不良の溜まり場に 良く出入りしていたことが明らかになる。 情報を得るために溜まり場に行く3人、しかし不良たちに囲まれてしまう。 ピンチの3人を助けたのは、以前真田のお見舞いに行ったときに病院で会ったニット帽の男だった。 男の名は荒垣真次郎。溜まり場ではかなり有名な存在らしく、不良たちは逃げていく。 3人のことを覚えていた荒垣は、色々と情報をくれる。 溜まり場の不良たちの間では今回の騒ぎは風花の怨霊の仕業だと思われているらしい。 風花は病気で休んでいるのではなく、1週間前から家に帰っておらず、行方がわからないのだと言う。 次の日、E組の担任である江古田に詳しい話を聞くために職員室に行くと、江古田の他に E組の生徒である森山夏紀がいた。 「こんな事になるなんて…風花・・・」 取り乱している夏紀に話を聞く。 夏紀は仲間と共に風花をいじめていた。ある日、夏紀たちは風花を体育館の倉庫に閉じ込めて帰ってしまった。 気になった仲間の1人が深夜様子を見に行ったまま行方不明になり、次の日意識不明になって発見された。 風花の姿は倉庫には無かった。 その後探しに行った仲間達も皆意識不明で発見されたらしい。 風花が病気で休んでいる、という話になっていたのは、教師としての評価が落ちることを恐れた江古田が 事実を隠蔽していたからだった。 92 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 24 10 ID 16ZZt34z0 風花は学校内で影時間を迎えたため、そのままタルタロスに飲み込まれてしまったに違いない。 夏紀の仲間たちは夜の学校に居た為にシャドウに目をつけられ、適性は無いものの影時間に引きずり込まれて 精神を喰われてしまったようだ。 仲間達同様シャドウに目を付けられている可能性がある夏紀は寮で保護し、救出するための策を先輩達と考える。 風花が閉じ込められていた体育館倉庫に0時前に行き、そのまま影時間を迎えれば、 風花が迷い込んだ場所の近くに行くことが出来るのではないか、という真田の提案に乗って、夜の学校に侵入する。 何が起こるかわからないため、主人公、順平、真田の3人だけがタルタロスに入り、ゆかりと美鶴は入り口で待機することに。 倉庫で影時間を迎える3人。気が付くと、主人公は1人で倒れていた。無理な方法でタルタロスに入ったせいか、 気を失っていたらしい。 2人を探そうとする主人公の前に、囚人服の少年がまた現れる。 「急いだ方がいいよ…彼女が待ってる。今の君たちには、必要な人だ」 少年は主人公に一方的に話すと、いつものように消えてしまう。 タルタロス内をさまよい、なんとか順平、真田と合流する主人公。すると3人の前に1人の少女が現れる。風花だった。 なんとなくシャドウの位置がわかって逃げることが出来たので、今まで一度も襲われたことはなかったらしい。 無事であったことを喜ぶ主人公達。何かあった時のために召喚器を風花に渡して、美鶴達の所に戻ることにする。 道中、ふと空を見るとそこには不気味に輝く巨大な満月。 モノレールにシャドウが現れたときも、寮が襲われた時も満月だった。嫌な予感がして急いで戻ると、 美鶴達は2体の巨大なシャドウ「エンペラー」と「エンプレス」に襲われていた。 93 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 25 23 ID 16ZZt34z0 美鶴が捕らえられ、手を出せないでいると、そこに寮に置いて来た筈の夏紀が現れる。 既にシャドウに目を付けられていた彼女は、半ば操られる形でここまで来てしまったらしい。 夏紀に襲いかかろうとするシャドウ、風花は夏紀の側に駆け寄ると、召喚器を取り出して 自分のこめかみに当て、引き金を引いた。その瞬間、風花のペルソナ「ルキア」が覚醒する。 ルキアは戦う力は持たないものの、シャドウの性質や弱点を探知する力を持っており、 その力で弱点を見抜いてエンペラーとエンプレスを倒す。 ペルソナ能力を使うのが初めてだったせいか、倒れてしまう風花。 夏紀は風花に向かって、ごめんね、ごめんねと泣きながら何度も謝り続ける。 元々適正者ではないため、影時間が終われば夏紀の記憶の中から今夜の事は全て消えてしまう。 風花に助けられたことも、全て。 4日後、意識を取り戻した風花を寮に呼び、改めて仲間に誘うと、風花は是非やらせてほしいと快諾する。 今まで後方支援にあたっていた美鶴は、その役目を風花に継いでもらい、戦線に復帰する。 仲間が増えたことを皆喜ぶが、ゆかりだけが複雑な表情を見せる。 寮に入り、再び学校に通い始めた風花。クラスメイトから「ユーレイの子」と後ろ指をさされる風花に 優しく声をかけたのは夏紀だった。 今までの関係とはうって変わって、2人は親友になる。 94 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 27 19 ID 16ZZt34z0 7月に入り、次の満月が近づくにつれ、影人間が増加していく。今までも満月が近づくにつれ影人間は増加し、 満月を過ぎると減少していた。 今回の影人間はさらに何故か男女2人組で発見されるらしい。 7月7日。再び満月の日に巨大なシャドウの反応が現れる。 風花がシャドウの位置を特定すると、そこは「白河通り」と呼ばれる場所だった。 実はこの場所、ラブホテル街として有名な場所。 影人間がカップルで見つかる理由が何となく判明する。 嫌な予感がするから今回は行くのをやめようとするゆかり、しかし順平に子供だとからかわれてカチンときたのか、 無理矢理に出撃メンバーに加わってしまう。 反応のあったラブホテルに侵入し、最上階の部屋に巣食っていたシャドウ「ハイエロファント」を倒す。 しかしシャドウの反応は消えない。 部屋の中を探索し、大きな鏡を見つける。鏡を覗き込んだ瞬間、主人公の視界は真っ白になり、意識が遠のいていく。 気付いた時、主人公はホテルの一室でベッドに腰掛けていた。 シャワー室からは水音が聞こえる。 ぼんやりとした頭の中に何者かの声が響いてくる。 享楽せよ・・・ 欲するまま束縛から解き放たれよ・・・ 今を享楽せよ・・・ 謎の声の誘惑をひたすら拒絶し続けていると、だんだん意識がはっきりしてくる。 その時、シャワー室のドアが開く。中から出てきたのは、タオルを一枚巻いただけの、 あられもない姿のゆかりだった。 「え?ちょ、いやぁーーーーーーーー!」 95 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 29 57 ID 16ZZt34z0 主人公の姿を見たゆかりは悲鳴をあげ、強烈なビンタをかます。 どうやらシャドウの精神攻撃を受けて、2人とも理性を失っていたらしい。 再び探索を開始し、残りの仲間と合流する。主人公達と同様に精神攻撃を受けていたらしい。 ※余談ですが、このラブホ侵入作戦、ゆかり以外のメンバーは自由に選択できます。 残りのメンバーを美鶴と、順平か真田のどちらかにした場合、合流した時にそっちは大丈夫だったかと聞くと、 「な、何も無い!」と動揺する美鶴の姿が見れます。 一方、メンバーを順平と真田にして大丈夫だったかどうか聞くと、普段は温厚な真田が 「あ?何もあるわけ無いだろ!」とものすごい勢いでキレます。 ・・・一体何があったんですか。 とにかく気を取り直し、姿を見せないシャドウを探す。風花曰く、シャドウは結界を張って 姿を隠しているらしい。探索していると、部屋に備え付けてある鏡の中に 主人公達の姿が映らない鏡があるのを見つける。その鏡を割ると結界の力が薄れていく。 ベッドの上に象徴化した棺桶が2つ並ぶシュールな光景を横目に見つつ鏡を割りまくっていく。 全ての鏡を割ると、精神攻撃の元凶のシャドウ、「ラヴァーズ」が現れるので、これを撃破。 シャドウの反応がようやく全て消滅する。 今回もよくやった、的なことを言って主人公をねぎらう先輩達。 主人公ばかりが認められ、活躍することに嫉妬した順平はすっかり機嫌を損ねてしまい、 1人でさっさと帰ってしまう。 96 :ペルソナ3フェス◆l1l6Ur354A:2007/06/05(火) 23 30 46 ID 16ZZt34z0 とりあえず今日はここまで。 92 :ゲーム好き名無しさん:2010/10/15(金) 16 59 51 ID JlNmSWIN0 PS2のペルソナ3・ペルソナ3フェスの、各コミュニティの内容を教えてください! 93 :ペルソナ3 コミュ詳細:2010/10/16(土) 20 40 26 ID G9+3//Y90 0 愚者 特別課外活動部 (ゲーム本編と連動) I 魔術師 クラスメイト 友近健二 年上が好きだと公言してはばからない健二。 健二は主人公に、叶エミリという女教師が好きだと打ち明けられる。 健二はついにエミリに告白、付き合うことになったが、 実はエミリには婚約者がいたことが発覚。健二とは遊びだったらしい…。 いつかエミリのような女性につり合うような男になると誓う健二だった。 II 女教皇 山岸風花 風花から差し出された弁当は食すのにとても勇気が要るモノだった。 意を決してそれを口に入れた主人公。見た目に違わぬすさまじい味だった。 それから風花は料理修行をすることに。それを主人公は手伝った。 ついに風花は普通の味のおにぎりを作ることに成功。主人公は風花を褒めた。 そして風花は主人公に好きだと告白、恋人同士に。 III 女帝 桐条美鶴 美鶴は図書室で主人公に身の上話をする。 今、桐条グループは後継者問題で揉めているという。 美鶴の父が死んだので、一人娘の美鶴が跡を継がなくてはならないらしい。 実は美鶴には、二周りも年上の婚約者がいて、学園を卒業したらそいつと結婚するのだという。 ある日の放課後、楽しくデートしている美鶴と主人公の前に、その婚約者の男が現れる。 美鶴の意思もお構いなしに、美鶴を強引に連れて行こうとする男。 美鶴はそれを拒絶し、自分は主人公と一緒にいたいと言った。 婚約は破談になり、主人公と美鶴は恋人同士になった。 IV 皇帝 生徒会 小田桐秀利 美鶴に頼まれて生徒会の手伝いをすることになった主人公は小田桐に出会う。 生徒会副会長にして風紀委員の小田桐は、次期生徒会長の座を狙っていた。 権力志向の小田桐は、校内で喫煙した犯人を見つけるべく奔走する。 強引なやり方で犯人を挙げようとする小田桐は生徒たちに嫌われていった。 だが主人公と話し合ううちに、自分のやり方が間違っていると気付いた小田桐は、 態度を軟化させ、だんだんと生徒たちに好かれるようになっていった。 V 法王 古本屋の老夫婦 文吉爺さん・光子婆さん 古本屋の老夫婦と仲良くなった主人公。 2人には学園で教師を務めていた息子がいたが、死んでしまったとのこと。 そして、学園の中庭に植わっている柿の木には、息子の思い出が詰まっているらしい。 ある日、新校舎を建てるため、柿の木を切り倒すという話が持ち上がる。 老夫婦は悩んだ末、柿の木を切って欲しいとの手紙を学園に送った。 新校舎が出来れば、新しい思い出が生まれるだろう。それなら、柿の木を切ってもよい、と。 柿の木がなくなっても、息子の思い出は消えはしないのだ。 94 :ペルソナ3 コミュ詳細:2010/10/16(土) 20 41 15 ID G9+3//Y90 VI 恋人 岳羽ゆかり 幼い頃に父親を亡くしたゆかり。 ゆかりの母親は、父親の死後、男をとっかえひっかえしていた。 そんな男に依存した母親の生き方にゆかりは否定的。ゆかりと母親の間には深い溝が出来ていた。 主人公とのデートのとき、ゆかりは自分は男に頼らずに生きていくと突っ張った態度を取る。 だが主人公と付き合ううちに、ゆかりの心境は変化していく。 主人公と恋人同士になった後、ゆかりは母親と和解した。 VII 戦車 運動部 宮本一志 運動部(陸上or水泳or剣道)に入部した主人公は、宮本にライバルとして認められるようになる。 ある日、主人公は、宮本が膝を壊していることを知るが、 宮本から皆に言わないようにと口止めされる。 宮本は、病弱の甥を元気付けるため、無理をして練習するのだった。 だがついに限界が来た。甥の励ましもあり、宮本は膝を治すためリハビリに通うことになった。 VIII 剛毅 女子マネージャー 西脇結子 運動部で活動するうちに、結子と仲良くなった主人公。 ある日、下校途中で結子の知り合いの子供たちに出会う。 子供たちは、今度徒競走で勝負するので、コーチになってほしいと結子に依頼する。 コーチを引き受けた結子は、子供たちを特訓し、勝利に導いた。 将来はトレーナーなるという夢を持った結子だった。 IX 隠者 インターネット Y子 順平がくれたネットゲームのソフトを、休日に主人公は起動し、アクセスしてみる。 と、Y子というハンドルの女性が気さくに話しかけてくる。 ハンドルの無い主人公に、勝手に「N島」というハンドルをつけるY子。 (初代(旧約)女神転生の主人公&ヒロイン、中島&弓子にちなんでいる) 顔が見えないからか、Y子は自分のことをどんどん主人公に話してしまう。 Y子はどうやら学園の教師で、しかも主人公が気になるらしい。 時は過ぎ、過疎っていたそのネトゲはついにサービス停止になってしまう。 最後の日、Y子は「すき」という絵文字を残して去って行った。 (後日談にて、Y子の正体は主人公の担任教師、鳥海いさ子だと判明。 また、N島の正体が主人公だと知った鳥海は大いに焦るのだった) X 運命 文化部 平賀慶介 文化部(写真or吹奏楽or美術)に入部した主人公を歓迎する平賀。 ある日、主人公は進路のことで悩んでいる平賀の相談に乗ることに。 平賀の家は代々医者の家系で、平賀の親は跡を継ぐことを望んでいるらしい。 だが、平賀は芸術の道に進みたいと思っていた。 平賀は自分の作品をコンクールに応募し、優勝は逃したが、審査員特別賞を受賞する。 精一杯やって満足した平賀は部活を辞めて医者になることを決意した。 95 :ペルソナ3 コミュ詳細:2010/10/16(土) 20 43 56 ID G9+3//Y90 XI 正義 生徒会会計 伏見千尋 主人公は生徒会の手伝いをすることになり、千尋と出会う。 1年生の千尋は薄幸である。 夢見がちな文学少女だが、母子家庭のため欲しい本もろくに買えないらしい。 そんなある日、千尋は教材費横領の疑いをかけられてしまう。 だが、主人公や美鶴の助けもあり、千尋の疑いは晴れた。 XII 刑死者 神社の女の子 舞子 神社で1人寂しく遊んでいた小学生の女の子、舞子と出会った主人公。 舞子は離婚するという両親のことについて悩んでいた。 ろくでもない父親について行き転校を免れるか、 それとも、転校してでも母親について行くべきか。 散々悩んだ挙句、舞子は母親について行くことに決め、引っ越していった。 XIII 死神 謎の少年 ファルロス(ゲーム本編と連動) 6月の影時間、主人公の部屋に突然現れるファルロス。 友達になって欲しいと言うファルロスに、主人公はうなずく。 ファルロスはまた来ると言って去っていった。 それから度々ファルロスは主人公の元を訪れ、謎めいたことを言っては去っていく。 ついに最後の夜。11月、さよならと言ってファルロスは消えた。 そして、主人公のクラスに望月綾時が転校してくる――。 XIV 節制 同好会の留学生 ベベ フランスからの留学生で、大の日本好きなベベ。 主人公はベベが会長を務めるファッション同好会に参加することになる。 ある日のこと。ベベの叔父がらフランスに帰れとの厳命が下ったという話を聞く。 だが、自分はまだ日本にいたいとベベは嘆く。 ベベは、叔父に日本の良さをわかってもらおうと、着物を作ることになった。 主人公も協力し、着物が完成。ベベは着物を持ってフランスに帰った。 XV 悪魔 テレビ通販社長 たなか 休日にやっている、人気のテレビショッピング番組「時価ネットたなか」でおなじみのたなか社長。 彼は何故かアーケード街or駅前に出没し、主人公に自慢話をしては去って行く。 ある日のこと、たなか社長は募金の勧誘をされたことを主人公に話す。 そして数日後。結局彼は、身寄りの無い子供たちのために募金をすることに決めたらしい。 若い頃に苦労した人は、自分のように大成するだろうから、先行投資のつもりで募金するのだという。 こんな考えに至ったのも、主人公に出会ったからだ、と彼は言う。 XVI 塔 型破りな僧侶 無達 主人公はクラブで夜遊びをしている無達と知り合う。飲んだくれた無達は主人公に説法をする。 ある日、泥酔した無達は主人公を息子だと勘違いし、叱ってしまう。 実は無達には妻と息子がいたが、家を出て行ったらしい。 1人で寂しいのでクラブに通っているという。 それは逃げではないのかと指摘する主人公。無達は現実と向き合う決意をする。 無達は妻子を探し、会いに行くことになった。 96 :ペルソナ3 コミュ詳細:2010/10/16(土) 20 47 06 ID G9+3//Y90 XVII 星 他校のエース 早瀬護 主人公が参加した運動部の夏の大会でぶっちぎりで優勝した早瀬。 そして秋、駅前でランニングをしている早瀬と知り合いになった主人公。 早瀬は主人公をラーメン屋へと誘う。実は、駅前商店街では、早瀬の飲み食いはタダなのだという。 それだけ多くの人々から、早瀬の将来は期待されているのだ。 だが、早瀬は父親を亡くし、母親も病気で、競技を辞めて働かなければならないという。 そんな自分の運命を呪う早瀬だったが、主人公と話すうちに恨みは消え、前向きになった。 XVIII 月 グルメキング 末光望美 アーケード街に出没するデブの学園生徒、末光。彼は人々からグルメキングと呼ばれている。 主人公はどこぞで入手した珍しい食べ物を末光に献上し、彼にグルメフレンドと認められた。 ある日、主人公は末光には死に別れた双子の弟がいたことを知る。 弟はスリムでカッコ良く、両親は弟の方をより可愛がっていたという。 末光は弟にコンプレックスを持っていて、そのストレスで食べ過ぎてしまうらしい。 主人公に説得され、末光は変わった。 どんなに努力しても自分は弟にはなれない。だから自分なりに得意分野で頑張ろう、と。 末光は、将来はフードライターになることを決意した。 (後日談にて、フードライターとして成功していることがわかる) XIX 太陽 余命いくばくも無い青年 神木秋成 神木が落とした万年筆を拾って届けたのがきっかけで、主人公は神木と話をするようになる。 神木は高度に詩的な(悪く言えば電波な)ことを言う青年だった。 病気でもうすぐ死んでしまうという神木は、自分が生きた意味を探しているらしい。 主人公と話すうちに、神木はそれを見つける。生きた意味とは、死んだ後に明かされる、ということを。 ある日、神木は、主人公にお祝いして欲しいと嬉しそうに言う。 形見のノートを主人公に渡すと、突然神木の姿は消えた。 (このとき既に死んでいたらしいことが後日談で語られる) XX 審判 ニュクス討伐隊 (ゲーム本編と連動。1月~ラスボス攻略直前まで) XX 永劫 アイギス (フェスのみ) 1月以降、人間味の増したアイギスと主人公は一緒に下校するようになる。 ある日、飼い猫がいなくなって困っているお婆ちゃんと出会う。 主人公とアイギスは猫を探してお婆ちゃんの元へ連れて行った。 一人ぼっちのお婆ちゃんは、猫がいない間寂しかったと言う。 それを聞いたアイギスは、生きる喜びとは誰かと触れ合えることだと悟った。 だが、機械の身体である自分は人間にはなれない。触れ合いなど許されない。 それでもいいと割り切ったアイギスは、主人公に好きだと告白し、主人公はそれを受け入れた。 XXI 世界(ユニバース) (コミュではないがアルカナの一つとして入れておく。ラスボスを倒す直前にイベントで入手する)
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/679.html
ペルソナ2罰 機種:PS 作曲者:土屋憲一、田崎寿子、黒川真毅、目黒将司、薄井和也 発売元:ATLUS 発売年:2000年 概要 女神転生シリーズの派生作品「ペルソナ」シリーズ第2作目の後編であり、『女神異聞録ペルソナ』からのシリーズ完結編。 戦闘や噂を操る等の基本システムは前作『罪』から変わっていない。 『異聞録』及び『ペルソナ2罪』に登場した仲間・宿敵たちが登場し、シリーズの完全決着的なストーリーが展開される。 主人公は前作の周防達哉(デフォルト名)から、前作のヒロイン役であった天野舞耶にバトンタッチされており、パーティメンバーのほとんどが社会人で構成されているため、現在のシリーズの中で学園ジュブナイルでない唯一のペルソナ作品となっている。 2012年5月17日に『PERSONA2罰』として前作と同じくPSPにてリメイク版が発売。 前作同様全曲のリミックス版とオリジナル版の切り替えが可能。 楽曲は、同一メロディの変奏曲が多いという特徴が挙げられる。 また作曲者のうち、誰がどの曲を担当したのかは一部以外ははっきりとわかっていない。 (前作:ペルソナ2罪 次作:ペルソナ3) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 オープニング 土屋憲一 オープニング曲 舞耶(テーマ2) 土屋憲一 舞耶のテーマ 七姉妹学園 ダンジョン・七姉妹学園 Map 1 フィールド・序盤 アトラス213位 Parabellum II ショップ・パラベラム アトラス213位 時間城 田崎寿子 ショップ・時間城 蝸牛山 ダンジョン・蝸牛山 森本病院 ダンジョン・森本病院 アトラス114位 謎 ボス戦前イベント等 ボス戦闘 土屋憲一 ボス戦(女神異聞録「通常戦闘」のアレンジ) アトラス213位初代PS230位 珠閒瑠ジニー 珠閒瑠ジニー 相性占い 相性占い(女神異聞録「雪の女王」のアレンジ) Time Count ダンジョン・空の科学館 日常 赤提灯しらいし ショップ・赤提灯しらいし サトミタダシ平坂店 サトミタダシ演歌ver. Parabellum ショップ・パラベラム クラブ・ゾディアック ダンジョン・ゾディアック Peace Diner ショップ・Peace Diner TONY's SHOP トニーの露店 青葉公園 ダンジョン・青葉公園 アトラス91位ピアノ173位初代PS110位 ペントハウス 南条のテーマ Le Cleir de lune ショップ・Le Cleir de lune Ebony 管制室 理学研究所・管制室 理学研究所 ダンジョン・理学研究所 Bikini Line ショップ・Bikini Line 富永カイロプラクティック ショップ・富永カイロプラクティック BGM I イベント曲① 裏珠閒瑠TV ダンジョン・裏珠閒瑠TV BGM II イベント曲② 柊サイコセラピー ショップ・柊サイコセラピー kaori ショップ・kaori ギガ・マッチョ ショップ・ギガマッチョ 春日山高校 ダンジョン・春日山高校 ベルベットナナシアレンジ 田崎寿子 ベルベットルーム②(デビルサマナーシリーズの「ホテル業魔殿」のアレンジ) アトラス213位 戦闘 土屋憲一 通常戦闘 BGM III イベント③ アトラス213位 Padparacha ショップ・Padparacha 珠閒瑠TV ダンジョン・珠閒瑠TV ムー大陸 カジノ・ムー大陸 アトラス213位 etheria ショップ・etheria スマイル平坂 ダンジョン・スマイル平坂 BAOFU バオフゥのテーマ 廃工場 ダンジョン・廃工場 サトミタダシ夢崎店 サトミタダシ・テクノ?ver. Jolly Roger ショップ・Jolly Roger 日輪丸 ダンジョン・日輪丸 幻想 イベント④ 海底遺跡 ダンジョン・海底遺跡 回想(懐かしい) 回想イベント① 地下鉄工事現場 東亜ディフェンス ショップ・東亜ディフェンス ネコマタ噂事務所 葛葉探偵事務所ネコマタver. アメノトリフネ ダンジョン・アメノトリフネ Map II フィールド・中盤 珠閒瑠城 ダンジョン珠閒瑠城 巨悪 最終ボスイベント Map III フィールド・最終 モナドマンダラ ラストダンジョン ダンジョン377位 回想(悲しい) 回想イベント② EX最終戦闘 土屋憲一 隠しボス戦 アトラス114位 others mix 1 ペルソナ2罪の「ベルベットルーム(ただし罰のゲーム本編で使用されたアレンジ版)」→「foolishボス」→「アラヤ神社」→「ゾディアック」→「悪の胎動」→「イベントシーンB」→「サトミタダシ~蓮華台店」→「ベルベットルーム~月の光(ペルソナ2罪のサウンドトラック未収録、PSP版にはアレンジ版収録)」→「曲名不明」のメドレー。 others mix 2 others mix 3 ペルソナ2罪の「イベントシーンA」→「最終ボス戦闘」→「橿原」→「舞耶死す」→「舞耶のテーマ(悲しい)」→「安らぎ」の順のメドレー others mix 4 ペルソナマンボ 黒川真毅 歌:金子哲子コーラス:ツーファイブ作詞・ギター:黒川真毅 ペルソナロック 目黒将司薄井和也 歌・作詞:薄井和也アレンジ・バッキングギター:目黒将司リードギター:黒川真毅 Change Your Way 倉卓治 エンディング・歌:エリーシャ・ラヴァーン ゲームソング295位エンディング145位 サウンドトラック ペルソナ2罰オリジナルサウンドトラック エンディング曲は未収録
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1630.html
ペルソナ4 ・要約版:要約スレpart2-803 ・詳細版:part42-223~228、part44-239,242,258~261、part46-50~55,63~65,156~157,2009/09/26 wiki直接編集 803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21 32 49 ID RUhJE2yeO ペルソナ4 概要 主人公は親の都合で田舎町に住む叔父の世話になる その町では連続殺人事件と「マヨナカテレビ」が噂になっていた 主人公は深夜に起こるマヨナカテレビを試しテレビの中に引き込まれた その空間は普通の人が入ると自らの鏡面存在「シャドウ」に殺されてしまう だが主人公はシャドウの存在を乗り越え、それに対抗する力「ペルソナ」を手に入れる 殺人事件の被害者はこの空間に落とされたと確信し、主人公は被害者を助け仲間を増やしていく 犯人の男を捕らえるが、彼も被害者を助けようとしており、テレビの中が安全だと勘違いしていた 真犯人を突きとめ、これを倒し事件を解決する 仲間達は主人公、犯人、真犯人だけが特殊な能力を得たのは何故かと推理し、イザナミという超存在に辿り着く イザナミは外来者だった三人は波乱をおこすと考え、事件の舞台を造り人の存在を試していた 主人公達はその力に圧倒されるが、この町で築いた絆が伊邪那岐大神を発現し、イザナミを倒す イザナミは主人公達の力を認めて消え去り、全てを終えた主人公は町をでる 仲間達は別れを惜しみ、離れていても絆は変わらない誓い合う 223 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 17 59 44 ID pLju9cC/0 主要登場人物 ・主人公…デフォ名なし。この春から高校2年生。 初期ペルソナ:イザナギ 使用武器:両手剣(日本刀、バットetc.) ・花村陽介…クラスメイト。大型百貨店「ジュネス」の店長の息子。 ペルソナ:ジライヤ→スサノオ 使用武器:二刀流の短刀(くない、包丁etc.) ・里中千枝…クラスメイト。カンフーマニア。 ペルソナ:トモエ(巴御前)→スズカゴンゲン(瀬織津比売命) 使用武器:靴(蹴り攻撃) ・天城雪子…クラスメイト。老舗旅館の娘で千枝とは昔からの親友。 ペルソナ:コノハナサクヤ→アマテラス 使用武器:扇 ・巽完二…高校1年の後輩。噂になっている不良少年。 ペルソナ:タケミカヅチ→ロクテンマオウ(織田信長) 使用武器:板状のものを鈍器として使用(盾、パイプ椅子etc.) ・久慈川りせ…人気絶頂のアイドル。 ペルソナ:ヒミコ→カンゼオン サポート担当。 ・白鐘直斗…県庁から派遣された凄腕少年探偵。 ペルソナ:スクナヒコナ→ヤマトタケル 使用武器:銃 ・クマ…テレビの世界の住人。自称ぷりちーな熊(?)の着ぐるみ。 ペルソナ:キントキドウジ(金太郎)→カムイ 使用武器:爪 ・堂島遼太郎…主人公の叔父(母親の弟)。稲羽署の刑事。妻をひき逃げ事故で失ってから娘と二人暮し。 ・堂島菜々子…堂島の娘(従姉妹)。小学1年生。 ・足立透…堂島と組んでいる若い刑事。 ・山野真由美…地方局のニュースキャスター。 ・生田目太郎…市議会議員秘書だったが山野との不倫が発覚して失脚。妻とは別居中。 ・柊みすず…生田目の妻。演歌歌手。 ・小西早紀…八十神高校3年生。陽介の想い人。 用語 ・マヨナカテレビ:雨の日の午前0時にテレビを見ると運命の人が映るという噂 ・シャドウ:人の抑圧された本能や欲望が変化したモノ ・ペルソナ:人格の鎧。いわゆるスタンド。タロットカードに象徴されるのはシリーズ通してのお約束。 224 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 00 15 ID pLju9cC/0 Chapter 1 ~プロローグ~ 2011年4月11日 主人公は両親の急な海外出張が決まり、その間叔父の元へ預けられることになった 叔父「堂島」とその娘「菜々子」との挨拶もそこそこにこれから1年間過ごすことになる家へと向かう 途中、ガソリンスタンドに立ち寄り馴れ馴れしい店員の歓迎を受ける 彼が言う通り、稲羽市はお世辞にも都会とは言えない寂れた田舎町 都会から越してきた自分は馴染めるのだろうか…? そんな不安からか、気分が悪くなってしまった主人公は早々に休むことにする その夜、彼は不思議な夢を見る 霧に覆われた不思議な世界 どこからか声が聞こえる 「真実はいつも霧の中だ。人は自分に都合の良い物だけしか見ようとしない。真実を知りたければ捕まえてごらんよ」 ぼんやりと人影が見えるが、意識はそこで途切れ、目が覚めた 主人公は八十神(やそがみ)高等学校へと向かう するとクラスメイトの「里中千枝」、「天城雪子」から二つの噂を聞かされる 「市議会議員秘書の生田目との不倫でクビになったアナウンサーがこの町に来ているらしい」 「雨の日の午前0時、何も映っていないテレビを見ると運命の相手が映るという『マヨナカテレビ』」 三人で下校していると、パトカーが止まる物々しい場所に通りかかった 殺人事件らしいが、捜査に来ていた堂島に諭されその場を後にする 翌日、テレビニュースは昨日の事件を報道していた 被害者は噂のアナウンサー「山野真由美」 不気味な事件に学校もその話で持ちきりだった 嫌な雰囲気を振り払うように「花村陽介」が「マヨナカテレビ」の話題を出す これをきっかけに陽介、千枝、雪子と仲良くなった主人公は 陽介の父親が経営する大型デパート、ジュネスのフードコートで歓迎を受ける。 そこで働いていたのは陽介の想い人、3年生の「小西早紀」だった。 様々な人と知り合い、少し町に馴染んできた主人公はその夜、マヨナカテレビの噂を思い出す。 おあつらえ向きに外は雨。時刻は間もなく午前0時だ。 物は試しとテレビを見ると、そこに女性の姿が映し出された。 何か酷く怯え、苦しんでいるように見える…。 助けを求める女性の仕草に、主人公は思わず手を伸ばして画面に触れた。 すると水面を触れるかの如く、手が沈み込んでしまった。 しかし自室の小さなテレビに主人公の身体は入らず、手を引き抜き事なきを得た。 225 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 00 56 ID pLju9cC/0 翌日、陽介、千枝と共にジュネスへ向かう。 家電売り場に並ぶ大きなテレビ。この大きさなら全身が入るかもしれない…。 テレビに触れてみると、昨夜同様、画面の中に沈んでいく。 それを見た陽介と千枝が騒いでいるうちに、三人はテレビの中へ吸い込まれてしまう。 気がつくとそこは、どこかのスタジオのような広場だった。漂う霧のせいで視界が不明瞭だ。 出口らしき物は無く、どこから来たかも分からない。 捜索を始め、行き着いた先はアパートらしき一室だった。 そこには演歌歌手「柊みすず」の顔が切り取られたポスター、そして首吊り台があった。 もしやここは生田目の不倫相手、山野真由美の部屋なのでは…? 不気味な様子に気圧され、広場へと戻ると、妙な着ぐるみと出会う。 「またこの世界に人が来てるクマ?ほらほら、早く帰るクマ!」 着ぐるみはレトロなテレビをどこからとも無く出現させ、三人をテレビの中へと押し込める。 気付くと、ジュネスの家電売り場へと戻っていた…。 226 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 02 05 ID pLju9cC/0 Chapter 2 ~陽介編~ 翌日、朝のニュースで再び殺人事件が起きたことを知る。 被害者は先の事件の第一発見者、小西先輩だった。 この事実に悲しみ、同時に怒りを燃やす陽介は、テレビの世界が関係していると睨む。 引き止める千枝の声も聞かず、主人公と二人でテレビの中へと向かうことになる。 前回と同じスタジオのような広場で、再び着ぐるみと出会う。 「クマ」と名乗る着ぐるみによると、最近この世界へ人が落ちてきて困っているという。 陽介の読みは正しく、殺人事件の被害者二人はこの世界で殺されていた。 陽介は犯人をとっちめると言い、クマもこの世界を静かにして欲しいと主人公に頼む。 そう言うクマは自分では何もしないのだろうか? 主人公が軽く触れてみると、クマは簡単に倒れてしまった。弱すぎる。 陽介はクマの頭の部分を外してみると、クマの中は空洞になっていた。 クマは一体何者なのだろうか。謎が深まった。 クマの鼻を頼りに捜索をすると、異常な雰囲気が漂う稲羽中央通り商店街に行き着く。 外観はそっくり同じだが、人の気配がない…。これがこの世界の現実だとクマは言う。 小西先輩の実家へ向かうと、謎の怪物が襲い掛かる。 成すすべなく敗れるかと思ったその時、「我は汝、汝は我」という声が主人公の頭の中に響いた。 気付くと手には一枚のタロットカードがあり、「ペルソナ」と呟き握りつぶす。 ペルソナが発現し、謎の怪物を一掃するのだった。こうして主人公はペルソナ能力を得た。 家へ入るとどこからか声が聞こえた。 「酒屋の娘なのにジュネスでアルバイトなんて…」 「この商店街を潰す気なのかしら?」 そして想い人の言葉が響く。 「店長の息子だからって仲良くしてあげたら勘違いして、 あーあ、実家も商店街もジュネスも全部面倒…」 想い人の本音と中傷に項垂れる陽介。これが小西先輩の現実なのだ。 するとどこからか人影が表れる。 「悲しいなぁ…可哀想だよなぁ…俺…」 その姿は陽介そのもの。 もう一人の陽介が楽しそうに言う。 「何もかもウザいと思ってんのは自分の方だっての…」 「誰だ!?お、俺は…そんなこと思ってない!」 「いつまでカッコつけてる気だよ?こんな田舎暮らしも退屈だろ? 小西先輩のために来た?何か面白い物があるかもしれない、ってのが本心だもんな。 この町で殺人事件が起きた時、面白くなったって思っただろ?」 容赦なく浴びせられる本心に、動揺する陽介は叫ぶ。 「違う!こんなヤツ俺じゃない!黙れよ!」 その言葉を聴いたもう一人の陽介が口元を歪めて笑った。 「そうさ、俺はもうお前なんかじゃない!だから全部、ぶっ壊してやるよ!」 もう一人の陽介は黒い炎に包まれ、怪物へ姿を変えた。 主人公は再びペルソナ能力を発現させ、これを倒した。 227 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 02 59 ID pLju9cC/0 それでも「自分ではない」と否定する陽介をクマが諭す 「あれは元々ヨースケの中に居たモノクマ…ヨースケが認めなかったら、 さっきみたいに暴走するしかないクマよ…」 主人公とクマの説得に、陽介が呟く。 「俺はお前で…お前は俺か…全部ひっくるめて俺ってことだよな…」 自分自身と向き合える強い心が「力」へと変わり、陽介はもう一人の自分、 困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナを手に入れた。 広場に戻った一行は状況を確認する。 ・先ほどの怪物は「シャドウ」。人の心の闇から生まれた本能のようなモノ。 ・テレビの中では、陽介のようにもうひとりの自分と向き合うことになり、 シャドウを上手く受け入れることができれば、それは力になる。 ・テレビの中の世界で霧が晴れると現実では霧が発生、 その時シャドウが暴走し、テレビの中の人は殺される。 クマからの頼みもあり、陽介と主人公は次に誰かが投げ込まれたら助け出すこと、 そして投げ込まれる前に犯人を捕まえることを約束する。 二人は先日と同じように、クマが出したテレビを使って現実世界へ戻った。 259 :ペルソナ4:2009/03/07(土) 12 14 53 ID KxQeOqv70 Chapter 3 ~千枝、雪子編~ テレビのニュースで、雪子の実家である旅館と雪子が取り上げられる。 その夜のマヨナカテレビには着物姿の女性が映った。 数日後、マヨナカテレビを見ると、鮮明な映像で雪子が映っていた。 お姫様のようなドレス姿で、王子様を探すため逆ナンをするらしい。 雪子を探して、主人公、陽介、千枝の三人はテレビの中に入る。 雪子の気配を頼りにクマの案内で連れてこられたのは、マヨナカテレビで映っていた城だった。 千枝は一人で城に入ってしまい、後を追いかけた主人公たちが見たのは、 千枝に守ってもらう価値が無いという雪子の心の声を聞いて動揺する千枝の姿だった。 そこに現れた千枝のシャドウは、美人で人気のある雪子が自分に頼る姿はたまらなかったと心の底を暴く。 千枝はこれを否定し、シャドウは異形の姿へと変身、ペルソナを得た陽介と共にそれを倒す。 千枝は二人の説得でシャドウを受け入れ、ペルソナを手に入れる。 疲労している千枝を案じ、広場に戻る。 すると陽介は、主人公が一番強く、冷静に導いてくれるという理由でリーダーになるよう頼む。 それに千枝とクマも賛成し、「自称特別捜査隊(特捜隊)」が結成された。 ジュネスのフードコートは「特捜本部」となり、テレビに入る前の集合場所となった。 再び城に向かう特捜隊一同。 最上階には雪子とシャドウがいた。 シャドウは、跡継ぎの女将という決められた将来を嫌い、どこかに連れて行ってくれる王子様を探していると言う。 陽介、千枝と同じように、雪子の否定の言葉を受けて変身したシャドウを特捜隊が迎え撃つ。 激戦の末にシャドウを倒し、雪子はシャドウを受け入れる。 こうして雪子もペルソナを手に入れた。 心身の消耗が激しい雪子を慮り、一旦解散する。 主人公は家に帰ると、堂島が部下の「足立」を連れていた。 この4月から堂島と組んでいるらしい。 その日は賑やかな夕食となった。 回復した雪子に誘拐された状況を聞くが、誰かが訪ねてきてから記憶にないらしい。 しかし、誰かがテレビの中に人を入れていることは間違いない。 一同は被害者の共通点を考え、手がかりとしてマヨナカテレビが挙がる。 雪子と同様にテレビに入れられる前でも被害者が映るため、誘拐される前に被害者を守ることも可能なはずである。 そう考え、次のマヨナカテレビに注意することにする。 雪子も仲間になり、特捜隊はまた一歩前進する。 ゴールデンウィークを迎えるが堂島は休みが取れず、主人公達は菜々子も連れて遊ぶことにする。 それ以降、菜々子は主人公を「お兄ちゃん」と呼び、本当の兄のように慕うようになった。 52 :ペルソナ4:2009/03/29(日) 11 35 39 ID qo0s4KW80 Chapter 4 ~完二編~ 5月某日 テレビにはニュースのカメラに向かって悪態をつく不良少年が出ていた。 マヨナカテレビを見ると、テレビに出ていた不良少年、 商店街にある染物屋「巽屋」の息子「巽完二」が映っていた。 翌日、雪子は完二の母親と面識があったため、それを頼りに巽屋に向かう。 そこでは完二が小柄な少年と話をしていた。 盗み聞きをするが見つかってしまい、一同はその場から逃げた。 今後は完二と巽屋を張りこむことにして解散する。 その夜、マヨナカテレビを確認すると、雪子と同様に鮮明な映像が映し出されていた。 完二らしき人物がふんどし姿でサウナの入り口に立っている。 性別の壁を越えた崇高な愛を求め、後ろの施設に突入すると言い残し、完二は姿を消した。 翌日、特捜隊はテレビに入りクマに完二を探してもらう。 着いた場所は昨夜の映像と同じ、蒸気が充満するサウナだった。 最深部には完二とシャドウが対峙していた。 幼いころから家庭的な趣味を持つ完二は女性から馬鹿にされ続け同性の方が気楽だとシャドウは言う。 完二はそれを否定しシャドウは怪物へと変容した。 一行はシャドウを倒し、自分自身の気持ちを受け入れた完二のシャドウはペルソナへ変化する。 完二は心身の疲労が大きく、その日は解散した。 復調した完二から話を聞くが、雪子同様、誰かが家を訪ね、気付くとテレビの中だったらしい。 完二も特捜隊に加わり、特捜本部で話し合っていると、 完二は自宅の周りにいた不審な男から取り上げたというメモを出した。 そこには被害者がテレビに映った日付があった。 山野アナ、小西先輩、雪子、完二…4人とも事件の前にテレビで報道されており、これが共通点のようだ。 犯人の目的は依然として不明だが、被害者をより正確に察知できるため、テレビ報道にも注目することにした。 54 :ゲーム好き名無しさん:2009/03/29(日) 17 40 02 ID IGSK4F4E0 乙です。要するにゲイなの? 54 いや、幼少期から趣味の裁縫が男らしくないと馬鹿にされ続けて女性が苦手になった。 63 :ゲーム好き名無しさん:2009/05/31(日) 01 47 18 ID 9MUnc9Aw0 Chapter 5 ~りせ編~ 6月某日 テレビでは芸能人の記者会見が行われていた。 人気アイドルの「久慈川りせ」が休業し、祖母の住むこの町に来るらしい。 雪子の旅館と縁のあるマル久豆腐店が祖母の家のようだ。 その夜、マヨナカテレビには水着姿のりせが映った。 数日後、雪子と完二同様、マヨナカテレビは鮮明な映像に変わり、りせがストリップを行うと言う。 特捜隊はテレビの中へ行くと、クマが自分の正体が不明なことに思い悩んでいた。 そんなクマを励ましつつ、りせがいるであろうストリップ劇場に着いた。 奥へ進むと、りせとシャドウがいた。 シャドウは芸能人の「りせちー」ではない本当の自分を見せつけたいと煽り、 りせはこれを否定、それによりシャドウは怪物の姿へと変化する。 攻撃を封じるシャドウに苦戦するが、なんとかこれを倒す。 りせは自分自身の思いと向き合い、ペルソナを手に入れた。 りせを連れ外の世界に戻ろうとするが、クマの様子がおかしい。 自分の存在に悩んでいたクマにとって、りせの言葉は理解しがたいものだった。 クマの混乱は、何者かの干渉によってシャドウに具現化された。 真実を追求することの無意味さ、クマはカラッポの存在だと語るシャドウを否定し、巨大化した怪物が襲いかかる。 ペルソナを得たりせのサポートにより、シャドウを撃退。 クマは正体のわからない自分を受け入れ、仲間たちと同様にペルソナを手に入れた。 今後一緒に戦えるよう鍛える、というクマを残し解散する。 家に帰ると珍しく酔っぱらった堂島が足立に連れられ帰宅していた。 特別捜査員として送られてきた若い探偵が気に入らないらしく、 警察側も進展のない状況に業を煮やしているようだ。 156 :ペルソナ4:2009/06/06(土) 18 41 15 ID hrrNNp1Y0 Chapter 6 ~久保編~ 7月某日 3人目の犠牲者が発見される。 犠牲者は主人公達の担任教師だった。 発見された状況はこれまでの被害者と似ているが、 テレビの報道にもマヨナカテレビにも出なかったことに特捜隊は動揺する。 クマに相談をしに向かうが、テレビの中には誰もいなかったと言い、 教師は現実の世界で殺されたいう結論になった。 するとクマは突然、現実の世界に出て暑いと言って頭を外し、 中から金髪碧眼、非の打ち所の無い美少年が姿を現した。 カラッポの身体の中に突然人が生えてきたという。 ますますクマの正体がわからなくなった。 回復したりせに、誘拐された時の状況を聞くが、やはり彼女も記憶がなかった。 進展はなかったものの、特捜隊にクマとりせが加わり、 りせは八十神高校の1年に転入、クマはジュネスの住込みアルバイトになった。 翌日、特捜本部に完二と会っていた少年「白鐘直斗」が現れ、容疑者が判明し後は逮捕するだけだと言った。 直斗は堂島が話していた特別捜査協力員の探偵だった。 容疑者は高校生の少年らしく、なぜそれを教えるのかと尋ねるが応じず、そのまま帰ってしまう。 突然もたらされた情報にどうすることもできず、そのまま解散となった。 157 :ペルソナ4:2009/06/06(土) 18 42 19 ID hrrNNp1Y0 数日後、マヨナカテレビに見知らぬ少年の姿が映る。 すでに少年はテレビの中にいるようで、捕まえてごらん、と挑発しマヨナカテレビは終了する。 特捜本部に集合し、昨夜映ったのは警察が追っている少年「久保美津雄」だという結論になった。 久保を追ってテレビの中を捜索すると、ゲームのようなドット絵で作られたダンジョンに着く。 その奥には久保とシャドウがいた。 僕は無だ、というシャドウを久保は頑なに認めず、シャドウは怪物へ変容する。 シャドウを倒し、久保にこれまでの殺人事件について尋ねる。 彼は笑いながら、世間の注目を集めるために殺したと言い、シャドウは同化することなく消滅する。 身勝手な理由に怒りとやるせなさを感じ、久保は警察に連行された。 事件は解決、特捜隊も解散となり、寂しさを切り替えるため、一同は堂島宅で打ち上げを開く。 そんな中、クマはテレビの世界を平和にするという約束が果たされたことを実感し 帰らなければいけないと悲しみの表情を見せるが、菜々子は自分と遊んでほしいと願う。 その約束のおかげで帰らなくてよくなったとクマは元気を取り戻し、一同楽しく打ち上げを過ごし、 遊び、アルバイト、宿題、何の憂いもなく夏休みを終える。 Chapter 7 ~直斗編~ 2学期が始まると、白鐘直斗が八十神高校の1年に転校してきた。 主人公達は事件とどう関わっているのかと尋ねられるが、 うっかり口走ったペルソナやテレビの話を直斗は信じていないようだった。 数日後、テレビに「探偵王子」という触れ込みで直斗がインタビューを受け、 久保の逮捕には違和感が残るとコメントした。 翌日、直斗は「確証が持てればいいのですが」と言って立ち去り、それ以来行方不明になってしまった。 数日後、マヨナカテレビには白衣を着た直斗が映り、手術台の前で改造手術を受けると言った。 テレビの中を捜索すると、昭和の匂いがする特撮のような秘密基地に辿り着いた。 奥の手術室には白衣を着たシャドウと直斗がいた。 シャドウは、事件を解決しても子供という理由で認められず大人の男性になりたいと話した。 直斗はシャドウを拒絶し、シャドウは姿を変えて暴走した。 一同はシャドウを倒し、直斗はシャドウと向き合う。 「そもそも男じゃないのに」と言うシャドウの言葉に一同は唖然とする。 直斗は探偵として認められたい一心で男性のふりをしていたのだ。 女であることは変えようがないと思い直し、直斗はペルソナを得た。 その夜、主人公が帰宅すると堂島と足立が待っていた。 行方不明だった直斗が見つかったと言う足立に、主人公は冷静に答える。 その様子に堂島は疑問を抱くが、足立は狭い町だから噂が広まるのが早いと言い、主人公はその場をなんとか切り抜ける。 回復した直斗は特捜隊に加わり、一同は特捜本部に集まった。 直斗も同様の手口でさらわれたという。 久保は模倣犯に過ぎないことが分かったが、 犯人の出方を待つしかなく、その日は解散となった。 数日後、堂島宅へ主人公宛で封筒が届く。 中には「コレイジョウ タスケルナ」とだけ書かれた紙が入っていた。 犯人は主人公を知っているらしく、これを堂島から隠すことにした。 Chapter 8 ~菜々子編~ 11月某日 久々のマヨナカテレビはいつにも増して不鮮明だった。 最近は政治家が町に来た事以外、目ぼしいニュースもなかった。 翌日、またしても主人公宛に手紙が届く。 「コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ」 それを見た堂島は主人公を問い詰めるが、黙秘を通す。 不安がる菜々子を置いて主人公は稲羽署へ連行された。 一室に連れてこられた主人公は堂島と足立の取り調べに負け、テレビの世界のことを話す。 案の定信じてもらえず、落胆した二人は主人公を軟禁したまま部屋を出ていった。 部屋にあったテレビでマヨナカテレビを見ると、なんとそこには菜々子が映っていた。 すると特捜隊一行が部屋に押し入り、菜々子が行方不明になったと言う。 マヨナカテレビに菜々子が映ったのは、学校を訪問した政治家が菜々子を褒めていたからだった。 特捜隊の話によると、家の扉はこじ開けられた跡がなく、菜々子が自分で開けたようだ。 犯人は菜々子が警戒しない人、そして大柄な完二も入ってしまうテレビを犯行に使っている。 特捜隊は宅配業者が犯人だと推理する。足立曰く、山野殺害の参考人の生田目は実家の運送業をしているという。 錯乱した堂島は一人で捜索に向かい、足立と主人公達はその後を追った。 堂島は走行していた生田目のトラックを強引に止めるが、彼は車を乗り捨て逃走してしまう。 予想通り荷台には大型テレビが積まれており、運転席には日記帳が残されていた。 日記にはこれまでの被害者、報道されなかった特捜隊のメンバーの名前が書かれており、 久保が殺害した担任教師は書かれていなかった。 怪我を負った堂島を病院に送り、主人公達はテレビの中へ向かった。 捜索すると、雲の上に浮かぶ、天国のような神殿に着いた。 母親を亡くした悲しみをごまかす菜々子の声を聞きながら進むと、 奥では生田目が菜々子を羽交い絞めにしていた。 目的はテレビに映った人を救うことだという。 生田目の隙を突いて菜々子を救出するが、生田目は怪物へと変身した。 激闘の末これを倒すが、元の姿に戻った生田目は意識を失っており、病院へ搬送された。 菜々子も運ばれるが原因不明の重体で面会謝絶だという。 Chapter 9 ~真犯人編~ 12月某日 警察の捜査が進むが、テレビの件は証拠にできず、生田目の立件が難しくなってしまう。 一方、町では先月末から霧に包まれていた。これのせいか体調を崩す人が増えているという。 ある日、菜々子の容体が急変し病院へ向かう。 一同は見守ることしかできず、治療の甲斐なく菜々子は息を引き取った。 やるせない怒りがこみ上げ、同じ病院に搬送された生田目の病室へ向かう。 生田目は暗い部屋でうずくまり震えていた。 怒りをぶつけるが、生田目は首を横に振りばかりだった。 突如マヨナカテレビが映り、テレビの中の生田目はこれからも「救済」を続けると言い、主人公達を挑発する。 陽介は生田目をテレビに落とそうと提案するが、主人公はそれを止める。 自分達は生田目のことを誤解してるんじゃないのか…? 一同は冷静に考え直し、病室を後にする。 その途中、菜々子が息を吹き返す。突然の奇跡に一同は泣いて喜んだ。 ふと気付くと、クマの姿が見えない。先に帰ったのだろうか。 >これからは主人公の口から語ってもらいます。 >その方が筆者が書きやすいからです。 >マンガやドラマCDはチェックしてませんので主人公のキャラが違うかも知れませんが悪しからず。 12月4日(日) 曇り 玄関のチャイムの音で目を覚ます。陽介だった。 「クマがいないんだ!探したんだけど、どこにも…」 急いで仕度して特捜本部に行く。テレビの中も探しているらしい。 「霧がすごくて…。ごめん、力になれなくて」 りせの探知能力をもってしてもクマは見つからない。 「クマくんのことは気になりますが、今は事件のことを考え直してみましょう」 直斗の提案に従い、みんなはいつもの場所に座る。 生田目は近々、他の病院に搬送されるので、話を聞くなら急がなければならないらしい。 「考えたんだけど、やっぱスッキリしない。あいつの言う救済って、どういう意味なんだ?」 陽介の発言に、みんな考え込んでしまった。死による救済、か?死ぬことで救われる? 「気になってたことがあるの。生田目は、私たちを見て、僕が救った奴らだ、って言ってた。 死を救済だと思ってるなら、生きてる私たちを見て、そんなこと言わないんじゃないかな」 確かに、雪子の言う通りだ。なら、本当に、救うつもりでテレビに入れていたのだろうか。 そうすると、最初の2件、山野アナと小西先輩の件は、本当に生田目がやったことなのか? そうだ、脅迫状。生田目が犯人なら、脅迫状も生田目が書いたものだろう。 「コレイジョウ タスケルナ」 「コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ」 文面はこうだった。 生田目が犯人だとすると、「助けるな」、「入れられて殺されるよ」と書いてあるのは変だ。 やっぱり、生田目は脅迫状を書いてないんじゃないだろうか。 すると、山野アナと小西先輩を殺したのは、生田目じゃないのでは? 「やはり、もう一度生田目に会って、話を聞く必要がありますね」 直斗はそう言うが、どうやって生田目に会うんだ?警護も強化されてるだろうし。 「僕に考えがあります」 病院のロビーに不審物を置いて騒ぎを起こし、警護の人が出払ったスキを突いてみんなで生田目の病室に入った。 生田目は今日は落ち着いているようだ。 「僕らが知りたいのは真実です。話してください、全てを」 直斗の言葉に生田目はうなずき、話し始めた。 この町の実家に帰っていた生田目は、4月10日の夜、マヨナカテレビを見た。山野アナが映った。 山野アナは助けを求めているように見えた。思わず手を伸ばして画面に触れると、手が画面の中にもぐった。 …おれの時と似ている。 次の日、山野アナが遺体で見つかった。生田目は、マヨナカテレビには助けを求めている人が映るのでは、と思った。 4月12日、マヨナカテレビに小西先輩が映った。次の日、生田目は、小西先輩を呼び出して、気をつけるようにと警告した。 だが、その日の夜もマヨナカテレビに小西先輩が映った。おれがマヨナカテレビを初めて見た日だ。 翌日、小西先輩の遺体が発見される。警告しても無駄だと思った生田目は、自分でやるしかないと思った。 雪子を、完二を、りせを、直斗を、殺されるのを防ぐために、誘拐して、テレビに入れた。 そして、菜々子をテレビに入れた生田目は、自分もテレビの中に入った。 そのとき、生田目は初めて、自分がしてきたことに疑問を持った。 テレビの中に入ったが最後、自力で出ることは出来ないことに気付いたのだ。 菜々子を羽交い絞めにしたことや、おれ達と戦ったことはよく覚えていないらしく、 気がついたら病院のベッドの上だったという。 「向こうの世界を聖域だと信じ込んで、ヒーロー気取りだったんだよ。 僕は、映ったものをまるで疑わず、信じたいように信じてしまった。自分の頭で考えなかった。 だから、守れなかったんだね…。全て、僕の責任だ」 生田目は深く反省してるようだった。 これで、決まりだ。山野アナと小西先輩を殺したのは、別の誰かだ。 12月5日(月) 曇り 今日は創立記念日で学校が休みだ。みんなで「別の誰か」を探すことになった。 町の人に聞き込みをして、山野アナと小西先輩の件に関しての情報を集める。 だが、4月の事件のことを覚えてる人はほとんどいないかった。 夜、商店街の中華料理店にみんな集まった。一日中歩き回ったが、大した情報は得られなかった。 「この町のどこかに、犯人が…全ての条件を満たす人物が必ずいるはずです」 直斗が言う。山野アナと小西先輩と両方に接点があって、 しかも、脅迫状の内容から判断して、おれ達の行動を継続的に把握することが出来て、 脅迫状を出すために、叔父さんの家に怪しまれずに近付くことが出来る人物。 「ちょっと、考え直してきます」 直斗が席を立って外に出た。おれも外に出た。陽介も付いて来た。 あ…雪だ。どうりで冷えるはずだ。でも、考え事にはもってこいだ。 何か、見落としていることがあるはずだ。手がかりはきっと、すでにある。 犯人の条件をもう一度思い出してみる。叔父さんの家に怪しまれずに近付ける人はきっと、おれが知っている人だ。 さらに、山野アナと小西先輩と両方に接点がある、という条件を満たす人となると、ほとんどの人は条件から外れる。 まず特捜隊のメンバーは全員外れる。クマが怪しい気がするが動機も無いし4月の時点での犯行は不可能だ。 叔父さんも残ったが、おれ達の行動は全く把握できてなかったはずだから、これは無い。 最後に一人、残った。足立さんだ。足立さんとは、特捜本部で話し合ってるときとか、いろんな場面でおれ達と会っている。 盗み聞きでもすれば、おれ達の行動は把握できる。 …もちろん、それっぽい条件が揃っただけのことだ。確実な理由があるだけではない。だが、何かが引っかかる。 陽介と直斗に、足立さんが怪しい、と伝えた。 「確かに、警察関係者というのも、一つの考え方ですね」 「でも、あの絵に描いたようなヘタレ刑事だぜ?」 これ以上外にいると風邪をひいてしまいそうなので、店内に戻った。 みんなに、足立さんが怪しいと伝える。 「足立さん?だってあの人、山野アナの身辺警護を…」 雪子が言った。これで足立さんと山野アナの接点が確実なものになった。 また、足立さんは小西先輩を何度もしつこく事情聴取していたらしい。 刑事という立場を利用すれば、証拠隠滅も簡単だろう。 「すぐに確認しましょう」 直斗は稲羽署に電話をかけて、足立さんの居場所を聞き出した。 「足立刑事は生田目の搬送準備で病院にいるそうです」 「あれ?君たち、何でこんなとこに?」 みんなで病院に行くと、ロビーで足立さんに会った。 そこへ叔父さんがやってきて、生田目はどこだ、と喚いた。足立さんは叔父さんに駆け寄った。 「堂島さん、生田目はもう別の病院に搬送しましたよ。ほら、病室に戻って下さいよ」 だが叔父さんは動こうとしない。 「確かめたいことがあるんです。足立さんに」 直斗が進み出て言う。後ろには叔父さん、前にはおれ達のキツい視線に挟まれて、足立さんはたじろいだ。 ―脅迫状を書いたのは、足立さんですか? 「脅迫状?よく覚えてないけど…」 「おい、覚えてないだ?俺は鑑識と組んで調べるようにって、お前に渡しただろ…忘れたのか」 ごまかそうとした足立さんに叔父さんは言った。 「最初に殺された二人は、実は生田目の仕業じゃないと、はっきり分かったんです。 別の誰かが殺したんだ。足立さん…知りませんか?」 直斗の言葉に、足立さんは動揺している。 「な、何を言ってるのか、意味がよく…」 「テメェが殺したんじゃないかって言ってんだよ!」 完二が怒鳴ったが、足立さんはなおも、とぼけようとする。 「バカ言っちゃいけないよ。そんなの、生田目が全部入れたに決まってるだろ!」 え?今、何て? 「全部…入れた?入れたって、何の話だ?お前、手口について何か知ってるのか? まさか、この前のテレビがどうとかって、あの話…」 叔父さんは疑問を口にする。 「そうか、今、分かりました。足立さん、過去のあなたの言動の何かが、ずっと引っかかっていたんです」 追い討ちをかけるように、直斗が言う。 「…堂島さんの事故現場で、僕が生田目の日記を読んだときのこと、覚えてますか? 未遂で助かって、警察でも把握してなかった3件目以降の被害者の名前を読み上げたとき、 足立さん、あなたはこう言ったんだ。すごい、そりゃ決まりだね、って。 何が決まりなんですか?答えてください、足立刑事!」 「し、知らないよ!」 足立は走り去った。 足立を追って、たどり着いた先は空き病室だった。 だが、その中には誰もいなかった。この部屋には大きなテレビが置いてある。 たぶん、テレビの中に入った、と思う。 叔父さんがやってきて、おれ達に言う。 「頼む、足立を見つけてくれ。このままって訳にはいかない」 ―分かってます。 また、いつも通りにやろう。 12月6日(火) 曇り 放課後、みんなでテレビの中に入る。足立を探すため、りせが探知を始める。 「…ダメ。何も見えない。こんなときにクマがいてくれたら…」 その場にへたり込むりせ。今日はこれ以上は無理そうなので、特捜本部に引き上げる。 クマのヤツ、ほんと、どこへ行ったんだろう…。重い空気が流れる。 視線を感じて顔を上げると、物陰からこっちを見ている熊の着ぐるみが…!?何の前触れもなく、クマが現れた。 クマは、放浪しているうちに忘れていた自分の正体を思い出したという。 クマは、自分の正体はシャドウであることをみんなに語った。 「こんなボクだけど、また、一緒に頑張らせて欲しいクマ」 ―もちろんだ。正体が何であろうと、関係ない。 「お前がいないと、締まらねーんだよ。賑やかし、っつーか…」 陽介が言う。みんなに笑顔が戻った。 12月7日(水) 曇り 気を取り直してもう一度、テレビの中で足立を探す。 クマがやたらと張り切って、ついに足立がいる方角を突き止めた。 確か、そっちは、初めてテレビに入ったときに行った所だ。あの山野アナの部屋とおぼしき場所に行く。 そこに足立は待っていた。 ―山野真由美を殺したのか? 「ああ、あれは、事故だよ。あの女、キーキー騒ぎやがって…」 足立は悪びれる様子も無く、言った。 ある夜、足立は天城屋旅館のロビーに山野アナを呼び出して、乱暴しようとした。 山野アナの背後には大きなテレビがあった。二人はもみ合いになり、山野アナはテレビの中へ入ってしまった。 足立はそのとき、自分の能力に気付いたという。 ―小西先輩を殺したのも、やっぱり、お前か? 「ちょっと話を聞いただけだよ。で、ちょっと優しくしてやろうと思ったら、ガキのくせに、あいつ…」 おれが稲羽署に連れて行かれたときに入れられた部屋に、小西先輩は連れてこられた。 そこで足立はいかがわしいことをしようとしたが、小西先輩に抵抗された。怒った足立は小西先輩をテレビの中に入れた。 あれは小さなテレビだったが、細身の小西先輩は難なく入ってしまった…。 「テレビの中が危険だって知らなかったし、殺す気なんて無かったんだ。僕、なんか悪いこと、してる?」 こいつ…! ―生田目をたきつけたのも、お前なのか? 「生田目のヤツは、小西早紀の死体が上がった後、夜中に警察に電話してきてさ…」 生田目は、マヨナカテレビに雪子が映ったので、雪子を助けるようにと警察に電話した。 その電話を受けたのが足立だった。足立は生田目に、助けたいなら自分でやれ、 どこか見つからない場所にかくまったらどうか、と助言した。 「僕はちょーっと背中を押してあげただけ。生田目は、まんまと勘違いしちゃって…。 お前らが救えば救うほど、誘拐を繰り返す。お互い善意なのに、イタチごっこがもう止まらない…」 足立はさもおかしそうに笑う。 久保美津雄をテレビの中に入れたのも足立だ。 久保は早々に自首してきたが、よくあるイタズラだと思われて相手にされず、足立の元へ通された。 久保は諸岡殺しのみならず、最初の2件の殺人も自分がやったと言い張っていた。 「まずいと思った。罪を被りたがるやつがいるなんて、想像してなかった」 犯人が見つかれば、生田目が救済を止めてしまう。そうなっては面白くないので、久保をテレビに入れた。 脅迫状を送ってきたのは、おれ達の気持ちを煽るためだった。 「まるで遊びじゃねえかよ…。んな事で、人を…小西先輩を…。テメェ…許さねえ…!」 怒りに震える陽介に足立は平然と答える。 「許すとか許さないとか、どうでもいいよ。感じてないの?…霧が出て、あっちの世界はもうダメだって。 この町は、今年の暮れ近く、霧の中に消える。僕はこっちの世界に居るから、僕を捕まえようってんなら、来ればいい」 足立の姿は消えた。部屋の壁に穴が開いて、奥に行く道が出来ていた。この先に、足立はいる。 12月某日 現実世界の霧は日増しに濃くなっていく。 今年の暮れ近く、というのが具体的に何日かは分からないが、 その日までに足立を捕まえなければ、この町に破滅が訪れてしまう。 テレビの中に入って、足立を追う。山野アナの部屋の奥には、迷路のような複雑に入り組んだ舗道が広がっていた。 どことなく禍々しい雰囲気が漂っている。 そこの最奥で、足立と会った。足立は長々と語った。 要約すると、ちょっとした失敗でこんな田舎に飛ばされた足立は何もかもつまらなくなった、 だから現実世界に破滅をもたらすことにした、と、まあこんな感じ。 もちろん、おれ達は足立の主張などに耳を貸すつもりは無い。 足立はペルソナ能力を発現させて、襲い掛かってきたので、倒す。 あのペルソナは、イザナギに似てた気がする。 「くそ…なんだよ、つまんねぇ」 悪態をついて、足立は倒れた。と思ったら、また立ち上がった。 「こちら側も、向こう側も、共に程なく、二度とは晴れぬ霧に閉ざされる。人に望まれた、穏やかななりし世界だ。 平らかに一つとなった世界に、私が降りるのだ」 こいつ、もう足立じゃない。 ―お前は、誰だ! 「私は、アメノサギリ。霧を統べし者。人の意に喚び起こされし者」 つまり、こいつが霧を生み出していたのだ。アメノサギリは語る。 「最早、すべては時の問題。お前たちは、大衆の意思を煽り、熱狂させる、良い役者であった。 …が、それも終わりだ。 私は人を望みの前途へと導く者。人自らが、虚構と現(うつつ)との区別を否とした。 心の平らかを望めど、現実では叶わぬゆえだ。そう、人自らが、破滅を望んだのだ。 我が望みは人の望み。それゆえ私は、こちらの世界を膨張させると決めた。 ここは、人の心の内にもとよりある、無意識の海に生まれた虚ろの森」 テレビの中の世界は、人々の心の中の世界、らしい。 「そのお前たちの力は、元をたどれば私がこの定めを招く先駆けとして授けたもの。 虚ろの森を渡る力を会得せし者に、私はそれを授けた。だからお前たちは、この世界に触れ、良き働きを成した」 これはたぶんペルソナ能力のことを言っているんだと思う。 「人はありのままを見るのではない。見たいものを、見たいように見る。 私はその後押しをしたに過ぎない。人々の見たいという心が集う世界。それが各々の望む通りに映る窓。 人々は自ら進んで現実から離れ、より虚構を欲するようになる」 マヨナカテレビに映るものは、人々が見たいと思ったものだ。だから、メディアで注目された人が映る。 あの夜、生田目の病室で見たマヨナカテレビに映っていたのは、生田目の本心などではなかった。 おれ達が生田目を犯人だと決め付けていたから、あんな風に映ったのだ。 「そう、虚構を欲すれば欲するほど、人はますます現実を求めなくなる。 そして、森はどこまでも拡がっていく。それがこの世界の膨張だ」 人々は虚構を欲し、現実を否定した。だから、こいつは現実を霧に沈めて破滅させようとした。 つまり、人々が破滅するのは自らが招いたこと。自業自得なんだ…。 足立の身体を乗っ取ったアメノサギリは、周囲のシャドウを取り込んで巨大化した。 それは棘がたくさん生えた巨大な球体になった。一つだけ付いている目がおれ達を睨む。 「私に逆らうことはすなわち、人世(ひとよ)の望みに逆らうこと。 さあ、全てを、甘き霧の中(うち)に…」 こいつを倒せば、霧は晴れて、破滅は免れる。 苦しい戦いになったが、倒すことができた。 「なるほど、強い力だ。力は心が生み出すもの…。いいだろう、お前たちが帰る場所の霧を晴らそう」 アメノサギリは何だか満足げに見える。 「我が望みは人の望み。人が望む限り、私はいつでも現れよう。私はいつでもすぐ側に居る…」 巨大な球体は消え、足立の姿に戻った。 「何だよ、これで終わりか…?」 足立にはまだ意識があるらしい。 「別にいいよ。君らは君らで、考えたとおりに生きればいい。僕はもうダメそうだ。ここでシャドウに食われてやるさ」 それはダメだ。生きて罪を償うよう、足立さんを説得する。 「そうか…そうだな」 足立さんを連れてテレビの外へ出る。 ジュネスからの帰り道。見上げると、青空が広がっている。 「私たち、今度こそ、ちゃんとできたんだ…」 ―うん。おれ達の、勝ちだ。 決戦は終わった。元凶は退き、町を覆っていた霧は晴れた。 12月25日(日) 晴れ いつものフードコートにみんなで集まった。他愛ない話で盛り上がっていると、携帯電話が鳴った。叔父さんからだ。 「おう、俺だ。実はな、菜々子が一時帰宅出来そうなんだ。俺の身体も、あとは通院で済みそうだしな。 今日は菜々子と一緒に帰ろうと思う」 みんなに叔父さんと菜々子が帰ってくることを伝えた。 「菜々子ちゃんのために、みんなでクリスマスパーティーしよ!」 「じゃあ、ケーキがいるね」 女子たちはケーキを作る気らしい。 「ちょ、待て、お前ら。ケーキは敷居が高いだろ」 それは誤用だ、陽介。ハードルが高いというのが正しいんじゃないか。 夜、叔父さんの家。菜々子は新しいコタツに喜んでいる。 結局女子たちはケーキを作ることになった。オムライスの悪夢が脳裏をよぎったが、 出来上がったケーキはおいしかった。 「お前たちには礼を言わなければならんな」 足立は素直に罪を認めていると、叔父さんは言う。 「前に言ってた、テレビがどうのとかいう話が本当なら、足立の供述と繋がるんだが…。 まあ、信じちゃいないがな」 結局信じないのか…。叔父さんらしいけど。 「菜々子もこうやって元気になってくれた。世の中ってのは、説明出来ない、不思議なこともあるもんだ」 ああ。おれも、そう思う。 そして、時は流れて…。 この町に、再び巡ってきた春。 3月20日(月) 晴れ 明日は都会へ帰る日だ。みんなとお別れの挨拶を済ませる。 最後にもう一度だけ、と思って、フードコートに行っていつもの席に座る。 こうしていると、いろいろなことを思い出す。 「あっ、来てたんだ。思い出の場所だもんね、特捜本部」 一人、また一人と特捜隊のメンバーがやってきて、結局全員が集まってしまった。 「長かったのか、短かったのか。でも、もう、こんな風に集まることもないんだね」 なんだかしんみりしてしまう。 「犯人捕まって、霧は晴れたけど、気になること、何気に解決してないよな。 向こう側も、いまだに霧まみれだし、さ」 確かに…。陽介の言葉に、みんなはうなずいた。 「確か、アメノ…なんとかって怪物、言ってたよね。自分が力を授けた、って」 虚ろの森を渡る力を会得せし者に、私はそれを授けた、と言っていた。 「要するに、ペルソナ能力を得た者に、テレビに入る力を授けた、ということでしょう」 「あれ…そういえばキミ、何も無いうちから、もういきなりテレビに入れたよね?ってことは、キミだけ微妙に例外?」 千枝の発言にハッとする。そうだ。おれは初めてマヨナカテレビを見たとき、テレビに入りそうになった。 ペルソナを得たのはその数日後だ。 「ってか、足立と生田目は?あの二人も、ペルソナよりも、テレビに入れる方が先だよね?」 おれだけ例外…?そして、足立と生田目も…。 そういえば今朝、足立からの手紙を受け取っていた。どうやら拘置所から出しているらしい。読んでみる。 「実は一つ気になっていることがある。そもそものことの発端、マヨナカテレビについてだ。 よく考えたら、この町に来てすぐに、誰かから教えられた気がする。生田目も、誰かから教えられたらしい。 でも、それが誰だったか、思い出せないんだ」 要約するとそんな内容だった。足立と生田目にマヨナカテレビのことを教えた奴、 そいつが何か知っているに違いない。そういえば、この町に来てすぐ、おれの身にも何かが起こった気がする。 みんなで手分けして調べることになった。 この町に来たときのことを思い返してみる。 駅に降りて、叔父さんと菜々子が迎えに来てくれて、叔父さんの車に乗った。 途中でガソリンスタンドに寄って、馴れ馴れしい店員と話した…。 雨が降り出してきた。あの店員は雨の日にはいつもいる。 一人でガソリンスタンドに向かう。やはり店員は立っていた。男とも女ともつかない、中性的な面立ち。 彼(彼女?)を目の前にして、全てを思い出した。 あのとき、彼と握手をして、手が触れた瞬間、衝撃が走った(コントローラーが震えました)。 その後気分が悪くなって、夜に変な夢を見た。 強い目眩を感じ、しゃがみこんでしまう。彼は不敵な笑みを浮かべた。 ―おれに何をした? 「力に目覚めるきっかけを与えただけです」 ―何故、おれにそんなことを? 「君が外から来たからです。外から来るということは、それだけでこの世界を刺激しますからね」 足立も、生田目も、去年の春にこの町に来たから、彼に選ばれたのだ。 「中でも君は、こうしてわざわざやって来た。一体、何のためです?」 ―真実を知るためだ! 「真実にたどり着いて、それが何になります?愚かな者ゆえの欲深き定めですかね」 彼の姿が変わる。ガソリンスタンドの制服から、白い着物へと。 「私はイザナミ。霧を統べたるアメノサギリは、私が産み落とせし影の一つ。 フフ…あの場所で、待っていますよ」 イザナミは突然消えた。 イザナミを放置する限り、町はいつか必ず、霧に沈む…。この町に完全な平和を取り戻さなければならない。 みんなを呼び集めてテレビの中に入った。 霧が特に濃くなっている場所に、黄泉比良坂(よもつひらさか)はあった。 初めてこの町に来た日に見た夢と同じ景色が広がっていた。あのときの声はイザナミのものだった。 長い長い道を進んでようやくイザナミの元にたどり着いた。 イザナミは語る。 「絶望、虚無、そして希望…。外界より来(きた)る者たちから、私が選んだ3人の因子。 その中でも君は、最大の素養を見せました。 一人は事物を正しく見る目を持たず、力に目覚めることすら叶わなかった」 生田目はペルソナ能力に目覚めなかったらしい。 「一人は真実以外の物に身を委ね、目覚めた力を禍津(まがつ)へと堕とした」 これは足立のことだ。 「なのに君は、ここまで来てなお、真実を求めて戦えるというのか…。 愚かな。どのみち真実など知ったとて、人は幸せにはならない。 ならば、真実など元より何も無い世界に還すのが人のため。あるのはただ、深い霧だけ。 永遠に続く、静寂という平穏。全ては人自身が選び、望んだこと。私はそれに従うまでだ」 好き勝手言いやがる…。 イザナミは人の願いを見極めるために、マヨナカテレビの仕組みを作った。 そしてマヨナカテレビの噂を広める発端を作った。 外の世界から来たおれ達3人を握手で歓迎し、力に目覚めるきっかけを与えた。 そうして舞台と役者を用意した後は、ただ傍観していた。 マヨナカテレビと人々の好奇心の相乗効果で、事態は悪い方向へ進んでしまった。 一連の事件の本当の真相は、ただ、それだけ。 「全ては君たちのため。君たち人間が望んだ世界を創るためだ。 言ったはずだ。君たちの望みは霧に包まれた世界だと」 ―確かに、人間の大半はお前の思う通りかも知れない。 ―でも、おれ達はそんな風に生きるつもりは無い。おれ達はこれからも、真実を探していく。 ―未来は、おれ達が決める! 「真実を知ることが全てじゃないんだ。なのに君たちは役者の分を超え、深く分け入り過ぎた。 来るがいい、業深き人の子よ!」 イザナミは伊邪那美大神となって襲い掛かってきた。 いくらダメージを与えてもイザナミは倒れる気配が無い。人は神には勝てないのだろうか。 イザナミは「幾千の呪言」という技でみんなを次々と倒していく。 授業で教わったことがある。それは古事記に出てくる、絶対的な死をもたらす呪いの言葉だ。 ”あなたの国の人間を、一日に千人殺します。” 絶対的な死に抗うことなど出来ず、おれは倒れた。 おれの耳にみんなの励ます声が聞こえてきた。真の絆を結んだ(コミュランクがMAXになった)人たちの声が。 叔父さん、特捜隊のみんな、クラスメイト、同じ部活の仲間、バイト先で会った人たち、そして、菜々子。 みんなとの絆の力がひとつに集まり、「世界」になった。 心の中のペルソナ「イザナギ」は「伊邪那岐大神」に転生した。 おれは立ち上がった。この目で真実を見る。メガネを投げ捨てる。 そして右手に力を込める。思えば、イザナミ、お前と握手したのもこの右手だし、 テレビに触って力に気付いたのも、そしてカードが現れてペルソナ能力に目覚めたのも、この右手がきっかけだ。 だが、おれはお前がくれたきっかけ以上のものを手に入れた。かけがえない仲間との絆、そしてこの「世界」を。 あのときと同じように、右手に現れたカードを使い、伊邪那岐大神を喚ぶ。 絶対的な死に打ち克つ言葉、「幾万の真言」を、イザナミにぶつける。 ”それならば私は、一日に千五百の産屋を建てよう。” 「人の子よ、見事なり」 イザナミの体は崩れ、消えて無くなった。 テレビの中の世界…人々の心の世界から霧が晴れ、真の姿を現した。 そこは花が咲き乱れ、美しい湖や草原が広がる世界だった。 なんだか懐かしいような、誰の心の中にもある原風景とでも言うべき場所。これが、おれ達が勝ち取った世界だ。 「クマ、思い出した。ずーっとずーっと昔、この世界はこういう場所だったんだ…」 3月21日(火) 晴れ 八十稲羽駅前にみんなが見送りに来てくれた。 二度と会えなくなるわけではないので明るい雰囲気だ。とりあえずゴールデンウィークに会うことを約束した。 クマは向こうの世界に帰るという。 「あそこがクマの世界だって、胸を張って言えるから」 予想通り泣き出した菜々子を慰める。 「お前の部屋はそのままにしとくから、いつでも戻って来いよ」 叔父さんはそう言ってくれた。 おれを乗せた電車は走っていく。 どんなに遠く離れていても、絆は消えはしない。 キミも、みんなも、一人じゃない。 ボクたちは、同じ世界で繋がっている。そう信じてるから。 Fin ※補足 エンディングは5種類 2月3日、病院で菜々子死亡後、生田目をどうするかで分岐 ・生田目をテレビに入れる(陽介の考えに賛同する)→菜々子死亡のままエンディング ・生田目を放置する(陽介の説得に失敗する)→菜々子回復でエンディング ・生田目のことを誤解していると気付く(陽介の説得に成功)→菜々子が回復し12月5日へ 12月5日、犯人を推理する場面で分岐。 ・推理を3回間違える→エンディングへ ・犯人を正しく推理する→足立と対決、3月20日へ 3月20日 ・やり残したことはない→エンディング ・やり残したことに気付きイザナミを倒す→エンディング 種類によってメッセージが変化しますが3月21日に主人公が帰るというのは変わりません。 攻略本にも書いてありましたが、自分が納得するエンディングが本当の真実です。 といっても生田目を殺したり推理を間違えるエンディングは実質バッドエンドです。 てかやっぱりイザナミを倒さないとダメでしょう。そんなに強くなかったし。 ※補足2 コミュとはコミュニティの略で、これがいわゆる「絆の力」です。 タロットカードの番号0~20に相応する21種類のコミュが存在します。(3フェスは22種類) たとえばペルソナ4では番号1の「魔術師」コミュは陽介コミュです。 陽介と友達になったときに「魔術師」コミュは発生します。 コミュを発生させた後は、放課後や休日などの自由時間に 陽介と一緒に遊んだり悩みを聞いてあげたりするイベントを発生させ、 陽介と仲良くなっていくと、「魔術師」コミュランクが上がっていきます。 ランク10でMAXとなり、コミュの対象者との真の絆を得たことになります。 ランクに応じてペルソナを生み出すときにボーナスがついたりして、間接的に主人公の力となります。 1年間(といっても実質9ヶ月ほど)という限られた期間の中で どれだけ多くのコミュを発生させ、そしてランクを上げられるかが勝負の決め手です。 コミュの対象が女子の場合恋人になるという展開もあります。(ちなみに恋人は複数作れます) RPGとは言いながら、この部分だけはもう育成型シミュレーションと言っても過言ではありません。 3でも4でも、コミュランクがMAXになった人たちの絆の力をひとつに合わせて新たな力を得るイベントがあります。 3では「宇宙(ユニバース)」、4では「世界」の力を得ます。両方とも、タロットカードの番号21を意味します。 ペルソナ3フェスではアイギスのコミュである「永劫(アイオン)」コミュが追加されてますが、これはタロットカードの番号20です。 (「宇宙」や「永劫」はトート・タロットという、一般のタロットカードとは解釈が違うものからの引用です。 20は「審判」、21は「世界」の方がどう考えても一般的。) 最後に。 主人公がイザナギ役なら、真のイザナミ役はやっぱり菜々子ちゃんでしょう 黄泉から連れ戻すイベントもあるし。 んで増えていった仲間はイザナギの娘や息子の神々たち。…と考えるとマジ神話みたいで楽しい。 最後には国ではなく「世界」を産んでしまうし。 おまけ バレを含む主要人物の補足とコミュを紹介。 主人公… 前作とうってかわって両親とも健在で兄弟がいてもおかしくない雰囲気。 出生の秘密も無く、どこまでも等身大なところが好感持てます。 ペルソナ能力は「ワイルド」(アルカナは0「愚者」)。 他の仲間と違って彼だけは全てのアルカナ(ペルソナも、コミュも)を手にすることができ、それはやがて XXI「世界」へ至る。 花村陽介… 選択肢をうまく選ぶと陽介が小西先輩のことを想って泣くイベントが発生。 そのとき主人公は陽介を抱きしめてなぐさめることが出来ます。 コミュ:I「魔術師」 主人公より半年早く、都会からこの町に引っ越してきた陽介は、 都会への未練を断ち切れず、この町は何も無いつまらない場所だと思っていた。 同じく都会からやってきた主人公もそんな風に考えていると陽介は思っていたが、主人公は違っていた。 そんな主人公にどこか嫉妬していたと気付いた陽介はある日、 川原に主人公を呼び出し俺を殴ってくれと頼み、二人は殴り合って友情を確かめる。 里中千枝… 何気なく言ったことが的を射ていて推理が進展する、といった展開が多い。 コミュ:VII「戦車」 川原での特訓に付き合う日々が続いたある日、千枝の中学時代の同級生の男子と出会い、 何のために強くなろうとしているのか、と問いかけられるが千枝は何も考えていなかった。 ある日、彼が不良に絡まれているのを助けるが、彼からは感謝されるどころか文句を言われる始末。 自分の正義を人に押し付けていただけだと悟った千枝は、主人公や雪子を守るために強くなると決意する。 天城雪子… ただのおとなしい子かと思ったらどっこい、妙なツボで笑い出して止まらなくなるという特性の持ち主。 コミュ:II「女教皇」 高校を卒業したら旅館を継がず、この町を出て行くという雪子。 ある日、ワイドショーで旅館を面白おかしく報道するつもりだと言う取材が来るが、雪子はこれを追い払う。 後日、雪子は旅館は自分の大切な場所だと気付き自分の意思で旅館を継ぐことを決める。 巽完二… 初めて直斗に会ったときに一目ぼれをしてしまい本人は無理に否定するが、直斗が女性だと分かり胸をおろす。 コミュ:IV「皇帝」 完二の父親は「男なら強くなれ」と言い遺し、 彼は不良になって強くなったと思い込んでいたが、自分を貫くことが本当の強さだと気付く。 子供に編みぐるみを作って感謝され、もう周りを気にして自分の趣味を恥ずかしがらないと言う。 久慈川りせ… 主人公に惚れ込み、戦闘中にも主人公をカッコいいと褒めてくれる。 コミュ:VI「恋愛」 休業したりせの穴を埋めるように、りせの後輩の人気は急上昇。 そんな後輩に対し嫉妬しているりせは、ある日その原因に気付く。 作られたキャラである「りせちー」が嫌で逃げ出したが、その「りせちー」も自分自身なのだ。 りせは春になったら芸能界に復帰すると言う。 白鐘直斗… 女だということは攻略本にも載ってない最重要機密。 コミュ:X「運命」 「怪盗X」なる謎の人物から、直斗の元へ挑戦状が送られてくる。 二人で怪盗Xが出す謎を解いていくが、それは児童向け探偵小説そのものだった。 怪盗Xの正体は直斗の祖父だった。思いつめている直斗を童心に返すために仕組んでいたのだ。 直斗は困っている人を助けるために探偵になったのだということを改めて心に刻む。 クマ… 主人公を「センセイ」と呼び敬う。レトロな着ぐるみで死語を使うため、やや古くに生まれたであろうと想像できる。 コミュ:XVII「星」(メインストーリーと連動) ある時、一匹のシャドウに「自我」が生まれた。 「自我」は人に好かれようとクマの着ぐるみを手に入れ、自分がシャドウであることを忘れた。 ペルソナを得て存在意義を探し続けるクマは「存在」を手に入れ、人間となり現実世界に降り立った。 発生順こそ特殊だが、主人公たちと同様人間であることに変わりは無いのだった。 堂島遼太郎… 堂島も菜々子も料理ができないため夕食はおかずを買ってくる。朝はトーストで菜々子が目玉焼きを作る。 コミュ:V「法王」 菜々子との間に距離感があるのは何故かと問うと、菜々子の扱いが分からないと言う。 主人公の協力により、堂島は逃げるのを止め、菜々子と向かい合うことを決心した。 主人公はその日から堂島と菜々子の本当の家族になった。 堂島菜々子… このゲームの真(裏?)ヒロイン。 コミュランクがMAXだとお兄ちゃんと結婚するなどと定番の台詞を言う。 コミュ:VIII「正義」 ある日菜々子は本当の家族とは何かと尋ねる。 主人公は大好きな人のことだと教え、堂島も主人公も本当の家族だと言って喜んだ。 そして父親も母親を亡くして寂しがっていたのだと気付き、父親との距離を縮める。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1222.html
ペルソナ4 ・要約版:要約スレpart2-803 ・詳細版:part42-223~228、part44-239,242,258~261、part46-50~55,63~65,156~157,2009/09/26 wiki直接編集 803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21 32 49 ID RUhJE2yeO ペルソナ4 概要 主人公は親の都合で田舎町に住む叔父の世話になる その町では連続殺人事件と「マヨナカテレビ」が噂になっていた 主人公は深夜に起こるマヨナカテレビを試しテレビの中に引き込まれた その空間は普通の人が入ると自らの鏡面存在「シャドウ」に殺されてしまう だが主人公はシャドウの存在を乗り越え、それに対抗する力「ペルソナ」を手に入れる 殺人事件の被害者はこの空間に落とされたと確信し、主人公は被害者を助け仲間を増やしていく 犯人の男を捕らえるが、彼も被害者を助けようとしており、テレビの中が安全だと勘違いしていた 真犯人を突きとめ、これを倒し事件を解決する 仲間達は主人公、犯人、真犯人だけが特殊な能力を得たのは何故かと推理し、イザナミという超存在に辿り着く イザナミは外来者だった三人は波乱をおこすと考え、事件の舞台を造り人の存在を試していた 主人公達はその力に圧倒されるが、この町で築いた絆が伊邪那岐大神を発現し、イザナミを倒す イザナミは主人公達の力を認めて消え去り、全てを終えた主人公は町をでる 仲間達は別れを惜しみ、離れていても絆は変わらない誓い合う 223 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 17 59 44 ID pLju9cC/0 主要登場人物 ・主人公…デフォ名なし。この春から高校2年生。 初期ペルソナ:イザナギ 使用武器:両手剣(日本刀、バットetc.) ・花村陽介…クラスメイト。大型百貨店「ジュネス」の店長の息子。 ペルソナ:ジライヤ→スサノオ 使用武器:二刀流の短刀(くない、包丁etc.) ・里中千枝…クラスメイト。カンフーマニア。 ペルソナ:トモエ(巴御前)→スズカゴンゲン(瀬織津比売命) 使用武器:靴(蹴り攻撃) ・天城雪子…クラスメイト。老舗旅館の娘で千枝とは昔からの親友。 ペルソナ:コノハナサクヤ→アマテラス 使用武器:扇 ・巽完二…高校1年の後輩。噂になっている不良少年。 ペルソナ:タケミカヅチ→ロクテンマオウ(織田信長) 使用武器:板状のものを鈍器として使用(盾、パイプ椅子etc.) ・久慈川りせ…人気絶頂のアイドル。 ペルソナ:ヒミコ→カンゼオン サポート担当。 ・白鐘直斗…県庁から派遣された凄腕少年探偵。 ペルソナ:スクナヒコナ→ヤマトタケル 使用武器:銃 ・クマ…テレビの世界の住人。自称ぷりちーな熊(?)の着ぐるみ。 ペルソナ:キントキドウジ(金太郎)→カムイ 使用武器:爪 ・堂島遼太郎…主人公の叔父(母親の弟)。稲羽署の刑事。妻をひき逃げ事故で失ってから娘と二人暮し。 ・堂島菜々子…堂島の娘(従姉妹)。小学1年生。 ・足立透…堂島と組んでいる若い刑事。 ・山野真由美…地方局のニュースキャスター。 ・生田目太郎…市議会議員秘書だったが山野との不倫が発覚して失脚。妻とは別居中。 ・柊みすず…生田目の妻。演歌歌手。 ・小西早紀…八十神高校3年生。陽介の想い人。 用語 ・マヨナカテレビ:雨の日の午前0時にテレビを見ると運命の人が映るという噂 ・シャドウ:人の抑圧された本能や欲望が変化したモノ ・ペルソナ:人格の鎧。いわゆるスタンド。タロットカードに象徴されるのはシリーズ通してのお約束。 224 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 00 15 ID pLju9cC/0 Chapter 1 ~プロローグ~ 2011年4月11日 主人公は両親の急な海外出張が決まり、その間叔父の元へ預けられることになった 叔父「堂島」とその娘「菜々子」との挨拶もそこそこにこれから1年間過ごすことになる家へと向かう 途中、ガソリンスタンドに立ち寄り馴れ馴れしい店員の歓迎を受ける 彼が言う通り、稲羽市はお世辞にも都会とは言えない寂れた田舎町 都会から越してきた自分は馴染めるのだろうか…? そんな不安からか、気分が悪くなってしまった主人公は早々に休むことにする その夜、彼は不思議な夢を見る 霧に覆われた不思議な世界 どこからか声が聞こえる 「真実はいつも霧の中だ。人は自分に都合の良い物だけしか見ようとしない。真実を知りたければ捕まえてごらんよ」 ぼんやりと人影が見えるが、意識はそこで途切れ、目が覚めた 主人公は八十神(やそがみ)高等学校へと向かう するとクラスメイトの「里中千枝」、「天城雪子」から二つの噂を聞かされる 「市議会議員秘書の生田目との不倫でクビになったアナウンサーがこの町に来ているらしい」 「雨の日の午前0時、何も映っていないテレビを見ると運命の相手が映るという『マヨナカテレビ』」 三人で下校していると、パトカーが止まる物々しい場所に通りかかった 殺人事件らしいが、捜査に来ていた堂島に諭されその場を後にする 翌日、テレビニュースは昨日の事件を報道していた 被害者は噂のアナウンサー「山野真由美」 不気味な事件に学校もその話で持ちきりだった 嫌な雰囲気を振り払うように「花村陽介」が「マヨナカテレビ」の話題を出す これをきっかけに陽介、千枝、雪子と仲良くなった主人公は 陽介の父親が経営する大型デパート、ジュネスのフードコートで歓迎を受ける。 そこで働いていたのは陽介の想い人、3年生の「小西早紀」だった。 様々な人と知り合い、少し町に馴染んできた主人公はその夜、マヨナカテレビの噂を思い出す。 おあつらえ向きに外は雨。時刻は間もなく午前0時だ。 物は試しとテレビを見ると、そこに女性の姿が映し出された。 何か酷く怯え、苦しんでいるように見える…。 助けを求める女性の仕草に、主人公は思わず手を伸ばして画面に触れた。 すると水面を触れるかの如く、手が沈み込んでしまった。 しかし自室の小さなテレビに主人公の身体は入らず、手を引き抜き事なきを得た。 225 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 00 56 ID pLju9cC/0 翌日、陽介、千枝と共にジュネスへ向かう。 家電売り場に並ぶ大きなテレビ。この大きさなら全身が入るかもしれない…。 テレビに触れてみると、昨夜同様、画面の中に沈んでいく。 それを見た陽介と千枝が騒いでいるうちに、三人はテレビの中へ吸い込まれてしまう。 気がつくとそこは、どこかのスタジオのような広場だった。漂う霧のせいで視界が不明瞭だ。 出口らしき物は無く、どこから来たかも分からない。 捜索を始め、行き着いた先はアパートらしき一室だった。 そこには演歌歌手「柊みすず」の顔が切り取られたポスター、そして首吊り台があった。 もしやここは生田目の不倫相手、山野真由美の部屋なのでは…? 不気味な様子に気圧され、広場へと戻ると、妙な着ぐるみと出会う。 「またこの世界に人が来てるクマ?ほらほら、早く帰るクマ!」 着ぐるみはレトロなテレビをどこからとも無く出現させ、三人をテレビの中へと押し込める。 気付くと、ジュネスの家電売り場へと戻っていた…。 226 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 02 05 ID pLju9cC/0 Chapter 2 ~陽介編~ 翌日、朝のニュースで再び殺人事件が起きたことを知る。 被害者は先の事件の第一発見者、小西先輩だった。 この事実に悲しみ、同時に怒りを燃やす陽介は、テレビの世界が関係していると睨む。 引き止める千枝の声も聞かず、主人公と二人でテレビの中へと向かうことになる。 前回と同じスタジオのような広場で、再び着ぐるみと出会う。 「クマ」と名乗る着ぐるみによると、最近この世界へ人が落ちてきて困っているという。 陽介の読みは正しく、殺人事件の被害者二人はこの世界で殺されていた。 陽介は犯人をとっちめると言い、クマもこの世界を静かにして欲しいと主人公に頼む。 そう言うクマは自分では何もしないのだろうか? 主人公が軽く触れてみると、クマは簡単に倒れてしまった。弱すぎる。 陽介はクマの頭の部分を外してみると、クマの中は空洞になっていた。 クマは一体何者なのだろうか。謎が深まった。 クマの鼻を頼りに捜索をすると、異常な雰囲気が漂う稲羽中央通り商店街に行き着く。 外観はそっくり同じだが、人の気配がない…。これがこの世界の現実だとクマは言う。 小西先輩の実家へ向かうと、謎の怪物が襲い掛かる。 成すすべなく敗れるかと思ったその時、「我は汝、汝は我」という声が主人公の頭の中に響いた。 気付くと手には一枚のタロットカードがあり、「ペルソナ」と呟き握りつぶす。 ペルソナが発現し、謎の怪物を一掃するのだった。こうして主人公はペルソナ能力を得た。 家へ入るとどこからか声が聞こえた。 「酒屋の娘なのにジュネスでアルバイトなんて…」 「この商店街を潰す気なのかしら?」 そして想い人の言葉が響く。 「店長の息子だからって仲良くしてあげたら勘違いして、 あーあ、実家も商店街もジュネスも全部面倒…」 想い人の本音と中傷に項垂れる陽介。これが小西先輩の現実なのだ。 するとどこからか人影が表れる。 「悲しいなぁ…可哀想だよなぁ…俺…」 その姿は陽介そのもの。 もう一人の陽介が楽しそうに言う。 「何もかもウザいと思ってんのは自分の方だっての…」 「誰だ!?お、俺は…そんなこと思ってない!」 「いつまでカッコつけてる気だよ?こんな田舎暮らしも退屈だろ? 小西先輩のために来た?何か面白い物があるかもしれない、ってのが本心だもんな。 この町で殺人事件が起きた時、面白くなったって思っただろ?」 容赦なく浴びせられる本心に、動揺する陽介は叫ぶ。 「違う!こんなヤツ俺じゃない!黙れよ!」 その言葉を聴いたもう一人の陽介が口元を歪めて笑った。 「そうさ、俺はもうお前なんかじゃない!だから全部、ぶっ壊してやるよ!」 もう一人の陽介は黒い炎に包まれ、怪物へ姿を変えた。 主人公は再びペルソナ能力を発現させ、これを倒した。 227 :ペルソナ4◆iN8Okbnucw:2008/11/11(火) 18 02 59 ID pLju9cC/0 それでも「自分ではない」と否定する陽介をクマが諭す 「あれは元々ヨースケの中に居たモノクマ…ヨースケが認めなかったら、 さっきみたいに暴走するしかないクマよ…」 主人公とクマの説得に、陽介が呟く。 「俺はお前で…お前は俺か…全部ひっくるめて俺ってことだよな…」 自分自身と向き合える強い心が「力」へと変わり、陽介はもう一人の自分、 困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナを手に入れた。 広場に戻った一行は状況を確認する。 ・先ほどの怪物は「シャドウ」。人の心の闇から生まれた本能のようなモノ。 ・テレビの中では、陽介のようにもうひとりの自分と向き合うことになり、 シャドウを上手く受け入れることができれば、それは力になる。 ・テレビの中の世界で霧が晴れると現実では霧が発生、 その時シャドウが暴走し、テレビの中の人は殺される。 クマからの頼みもあり、陽介と主人公は次に誰かが投げ込まれたら助け出すこと、 そして投げ込まれる前に犯人を捕まえることを約束する。 二人は先日と同じように、クマが出したテレビを使って現実世界へ戻った。 259 :ペルソナ4:2009/03/07(土) 12 14 53 ID KxQeOqv70 Chapter 3 ~千枝、雪子編~ テレビのニュースで、雪子の実家である旅館と雪子が取り上げられる。 その夜のマヨナカテレビには着物姿の女性が映った。 数日後、マヨナカテレビを見ると、鮮明な映像で雪子が映っていた。 お姫様のようなドレス姿で、王子様を探すため逆ナンをするらしい。 雪子を探して、主人公、陽介、千枝の三人はテレビの中に入る。 雪子の気配を頼りにクマの案内で連れてこられたのは、マヨナカテレビで映っていた城だった。 千枝は一人で城に入ってしまい、後を追いかけた主人公たちが見たのは、 千枝に守ってもらう価値が無いという雪子の心の声を聞いて動揺する千枝の姿だった。 そこに現れた千枝のシャドウは、美人で人気のある雪子が自分に頼る姿はたまらなかったと心の底を暴く。 千枝はこれを否定し、シャドウは異形の姿へと変身、ペルソナを得た陽介と共にそれを倒す。 千枝は二人の説得でシャドウを受け入れ、ペルソナを手に入れる。 疲労している千枝を案じ、広場に戻る。 すると陽介は、主人公が一番強く、冷静に導いてくれるという理由でリーダーになるよう頼む。 それに千枝とクマも賛成し、「自称特別捜査隊(特捜隊)」が結成された。 ジュネスのフードコートは「特捜本部」となり、テレビに入る前の集合場所となった。 再び城に向かう特捜隊一同。 最上階には雪子とシャドウがいた。 シャドウは、跡継ぎの女将という決められた将来を嫌い、どこかに連れて行ってくれる王子様を探していると言う。 陽介、千枝と同じように、雪子の否定の言葉を受けて変身したシャドウを特捜隊が迎え撃つ。 激戦の末にシャドウを倒し、雪子はシャドウを受け入れる。 こうして雪子もペルソナを手に入れた。 心身の消耗が激しい雪子を慮り、一旦解散する。 主人公は家に帰ると、堂島が部下の「足立」を連れていた。 この4月から堂島と組んでいるらしい。 その日は賑やかな夕食となった。 回復した雪子に誘拐された状況を聞くが、誰かが訪ねてきてから記憶にないらしい。 しかし、誰かがテレビの中に人を入れていることは間違いない。 一同は被害者の共通点を考え、手がかりとしてマヨナカテレビが挙がる。 雪子と同様にテレビに入れられる前でも被害者が映るため、誘拐される前に被害者を守ることも可能なはずである。 そう考え、次のマヨナカテレビに注意することにする。 雪子も仲間になり、特捜隊はまた一歩前進する。 ゴールデンウィークを迎えるが堂島は休みが取れず、主人公達は菜々子も連れて遊ぶことにする。 それ以降、菜々子は主人公を「お兄ちゃん」と呼び、本当の兄のように慕うようになった。 52 :ペルソナ4:2009/03/29(日) 11 35 39 ID qo0s4KW80 Chapter 4 ~完二編~ 5月某日 テレビにはニュースのカメラに向かって悪態をつく不良少年が出ていた。 マヨナカテレビを見ると、テレビに出ていた不良少年、 商店街にある染物屋「巽屋」の息子「巽完二」が映っていた。 翌日、雪子は完二の母親と面識があったため、それを頼りに巽屋に向かう。 そこでは完二が小柄な少年と話をしていた。 盗み聞きをするが見つかってしまい、一同はその場から逃げた。 今後は完二と巽屋を張りこむことにして解散する。 その夜、マヨナカテレビを確認すると、雪子と同様に鮮明な映像が映し出されていた。 完二らしき人物がふんどし姿でサウナの入り口に立っている。 性別の壁を越えた崇高な愛を求め、後ろの施設に突入すると言い残し、完二は姿を消した。 翌日、特捜隊はテレビに入りクマに完二を探してもらう。 着いた場所は昨夜の映像と同じ、蒸気が充満するサウナだった。 最深部には完二とシャドウが対峙していた。 幼いころから家庭的な趣味を持つ完二は女性から馬鹿にされ続け同性の方が気楽だとシャドウは言う。 完二はそれを否定しシャドウは怪物へと変容した。 一行はシャドウを倒し、自分自身の気持ちを受け入れた完二のシャドウはペルソナへ変化する。 完二は心身の疲労が大きく、その日は解散した。 復調した完二から話を聞くが、雪子同様、誰かが家を訪ね、気付くとテレビの中だったらしい。 完二も特捜隊に加わり、特捜本部で話し合っていると、 完二は自宅の周りにいた不審な男から取り上げたというメモを出した。 そこには被害者がテレビに映った日付があった。 山野アナ、小西先輩、雪子、完二…4人とも事件の前にテレビで報道されており、これが共通点のようだ。 犯人の目的は依然として不明だが、被害者をより正確に察知できるため、テレビ報道にも注目することにした。 54 :ゲーム好き名無しさん:2009/03/29(日) 17 40 02 ID IGSK4F4E0 乙です。要するにゲイなの? 54 いや、幼少期から趣味の裁縫が男らしくないと馬鹿にされ続けて女性が苦手になった。 63 :ゲーム好き名無しさん:2009/05/31(日) 01 47 18 ID 9MUnc9Aw0 Chapter 5 ~りせ編~ 6月某日 テレビでは芸能人の記者会見が行われていた。 人気アイドルの「久慈川りせ」が休業し、祖母の住むこの町に来るらしい。 雪子の旅館と縁のあるマル久豆腐店が祖母の家のようだ。 その夜、マヨナカテレビには水着姿のりせが映った。 数日後、雪子と完二同様、マヨナカテレビは鮮明な映像に変わり、りせがストリップを行うと言う。 特捜隊はテレビの中へ行くと、クマが自分の正体が不明なことに思い悩んでいた。 そんなクマを励ましつつ、りせがいるであろうストリップ劇場に着いた。 奥へ進むと、りせとシャドウがいた。 シャドウは芸能人の「りせちー」ではない本当の自分を見せつけたいと煽り、 りせはこれを否定、それによりシャドウは怪物の姿へと変化する。 攻撃を封じるシャドウに苦戦するが、なんとかこれを倒す。 りせは自分自身の思いと向き合い、ペルソナを手に入れた。 りせを連れ外の世界に戻ろうとするが、クマの様子がおかしい。 自分の存在に悩んでいたクマにとって、りせの言葉は理解しがたいものだった。 クマの混乱は、何者かの干渉によってシャドウに具現化された。 真実を追求することの無意味さ、クマはカラッポの存在だと語るシャドウを否定し、巨大化した怪物が襲いかかる。 ペルソナを得たりせのサポートにより、シャドウを撃退。 クマは正体のわからない自分を受け入れ、仲間たちと同様にペルソナを手に入れた。 今後一緒に戦えるよう鍛える、というクマを残し解散する。 家に帰ると珍しく酔っぱらった堂島が足立に連れられ帰宅していた。 特別捜査員として送られてきた若い探偵が気に入らないらしく、 警察側も進展のない状況に業を煮やしているようだ。 156 :ペルソナ4:2009/06/06(土) 18 41 15 ID hrrNNp1Y0 Chapter 6 ~久保編~ 7月某日 3人目の犠牲者が発見される。 犠牲者は主人公達の担任教師だった。 発見された状況はこれまでの被害者と似ているが、 テレビの報道にもマヨナカテレビにも出なかったことに特捜隊は動揺する。 クマに相談をしに向かうが、テレビの中には誰もいなかったと言い、 教師は現実の世界で殺されたいう結論になった。 するとクマは突然、現実の世界に出て暑いと言って頭を外し、 中から金髪碧眼、非の打ち所の無い美少年が姿を現した。 カラッポの身体の中に突然人が生えてきたという。 ますますクマの正体がわからなくなった。 回復したりせに、誘拐された時の状況を聞くが、やはり彼女も記憶がなかった。 進展はなかったものの、特捜隊にクマとりせが加わり、 りせは八十神高校の1年に転入、クマはジュネスの住込みアルバイトになった。 翌日、特捜本部に完二と会っていた少年「白鐘直斗」が現れ、容疑者が判明し後は逮捕するだけだと言った。 直斗は堂島が話していた特別捜査協力員の探偵だった。 容疑者は高校生の少年らしく、なぜそれを教えるのかと尋ねるが応じず、そのまま帰ってしまう。 突然もたらされた情報にどうすることもできず、そのまま解散となった。 157 :ペルソナ4:2009/06/06(土) 18 42 19 ID hrrNNp1Y0 数日後、マヨナカテレビに見知らぬ少年の姿が映る。 すでに少年はテレビの中にいるようで、捕まえてごらん、と挑発しマヨナカテレビは終了する。 特捜本部に集合し、昨夜映ったのは警察が追っている少年「久保美津雄」だという結論になった。 久保を追ってテレビの中を捜索すると、ゲームのようなドット絵で作られたダンジョンに着く。 その奥には久保とシャドウがいた。 僕は無だ、というシャドウを久保は頑なに認めず、シャドウは怪物へ変容する。 シャドウを倒し、久保にこれまでの殺人事件について尋ねる。 彼は笑いながら、世間の注目を集めるために殺したと言い、シャドウは同化することなく消滅する。 身勝手な理由に怒りとやるせなさを感じ、久保は警察に連行された。 事件は解決、特捜隊も解散となり、寂しさを切り替えるため、一同は堂島宅で打ち上げを開く。 そんな中、クマはテレビの世界を平和にするという約束が果たされたことを実感し 帰らなければいけないと悲しみの表情を見せるが、菜々子は自分と遊んでほしいと願う。 その約束のおかげで帰らなくてよくなったとクマは元気を取り戻し、一同楽しく打ち上げを過ごし、 遊び、アルバイト、宿題、何の憂いもなく夏休みを終える。 Chapter 7 ~直斗編~ 2学期が始まると、白鐘直斗が八十神高校の1年に転校してきた。 主人公達は事件とどう関わっているのかと尋ねられるが、 うっかり口走ったペルソナやテレビの話を直斗は信じていないようだった。 数日後、テレビに「探偵王子」という触れ込みで直斗がインタビューを受け、 久保の逮捕には違和感が残るとコメントした。 翌日、直斗は「確証が持てればいいのですが」と言って立ち去り、それ以来行方不明になってしまった。 数日後、マヨナカテレビには白衣を着た直斗が映り、手術台の前で改造手術を受けると言った。 テレビの中を捜索すると、昭和の匂いがする特撮のような秘密基地に辿り着いた。 奥の手術室には白衣を着たシャドウと直斗がいた。 シャドウは、事件を解決しても子供という理由で認められず大人の男性になりたいと話した。 直斗はシャドウを拒絶し、シャドウは姿を変えて暴走した。 一同はシャドウを倒し、直斗はシャドウと向き合う。 「そもそも男じゃないのに」と言うシャドウの言葉に一同は唖然とする。 直斗は探偵として認められたい一心で男性のふりをしていたのだ。 女であることは変えようがないと思い直し、直斗はペルソナを得た。 その夜、主人公が帰宅すると堂島と足立が待っていた。 行方不明だった直斗が見つかったと言う足立に、主人公は冷静に答える。 その様子に堂島は疑問を抱くが、足立は狭い町だから噂が広まるのが早いと言い、主人公はその場をなんとか切り抜ける。 回復した直斗は特捜隊に加わり、一同は特捜本部に集まった。 直斗も同様の手口でさらわれたという。 久保は模倣犯に過ぎないことが分かったが、 犯人の出方を待つしかなく、その日は解散となった。 数日後、堂島宅へ主人公宛で封筒が届く。 中には「コレイジョウ タスケルナ」とだけ書かれた紙が入っていた。 犯人は主人公を知っているらしく、これを堂島から隠すことにした。 Chapter 8 ~菜々子編~ 11月某日 久々のマヨナカテレビはいつにも増して不鮮明だった。 最近は政治家が町に来た事以外、目ぼしいニュースもなかった。 翌日、またしても主人公宛に手紙が届く。 「コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ」 それを見た堂島は主人公を問い詰めるが、黙秘を通す。 不安がる菜々子を置いて主人公は稲羽署へ連行された。 一室に連れてこられた主人公は堂島と足立の取り調べに負け、テレビの世界のことを話す。 案の定信じてもらえず、落胆した二人は主人公を軟禁したまま部屋を出ていった。 部屋にあったテレビでマヨナカテレビを見ると、なんとそこには菜々子が映っていた。 すると特捜隊一行が部屋に押し入り、菜々子が行方不明になったと言う。 マヨナカテレビに菜々子が映ったのは、学校を訪問した政治家が菜々子を褒めていたからだった。 特捜隊の話によると、家の扉はこじ開けられた跡がなく、菜々子が自分で開けたようだ。 犯人は菜々子が警戒しない人、そして大柄な完二も入ってしまうテレビを犯行に使っている。 特捜隊は宅配業者が犯人だと推理する。足立曰く、山野殺害の参考人の生田目は実家の運送業をしているという。 錯乱した堂島は一人で捜索に向かい、足立と主人公達はその後を追った。 堂島は走行していた生田目のトラックを強引に止めるが、彼は車を乗り捨て逃走してしまう。 予想通り荷台には大型テレビが積まれており、運転席には日記帳が残されていた。 日記にはこれまでの被害者、報道されなかった特捜隊のメンバーの名前が書かれており、 久保が殺害した担任教師は書かれていなかった。 怪我を負った堂島を病院に送り、主人公達はテレビの中へ向かった。 捜索すると、雲の上に浮かぶ、天国のような神殿に着いた。 母親を亡くした悲しみをごまかす菜々子の声を聞きながら進むと、 奥では生田目が菜々子を羽交い絞めにしていた。 目的はテレビに映った人を救うことだという。 生田目の隙を突いて菜々子を救出するが、生田目は怪物へと変身した。 激闘の末これを倒すが、元の姿に戻った生田目は意識を失っており、病院へ搬送された。 菜々子も運ばれるが原因不明の重体で面会謝絶だという。 Chapter 9 ~真犯人編~ 12月某日 警察の捜査が進むが、テレビの件は証拠にできず、生田目の立件が難しくなってしまう。 一方、町では先月末から霧に包まれていた。これのせいか体調を崩す人が増えているという。 ある日、菜々子の容体が急変し病院へ向かう。 一同は見守ることしかできず、治療の甲斐なく菜々子は息を引き取った。 やるせない怒りがこみ上げ、同じ病院に搬送された生田目の病室へ向かう。 生田目は暗い部屋でうずくまり震えていた。 怒りをぶつけるが、生田目は首を横に振りばかりだった。 突如マヨナカテレビが映り、テレビの中の生田目はこれからも「救済」を続けると言い、主人公達を挑発する。 陽介は生田目をテレビに落とそうと提案するが、主人公はそれを止める。 自分達は生田目のことを誤解してるんじゃないのか…? 一同は冷静に考え直し、病室を後にする。 その途中、菜々子が息を吹き返す。突然の奇跡に一同は泣いて喜んだ。 ふと気付くと、クマの姿が見えない。先に帰ったのだろうか。 >これからは主人公の口から語ってもらいます。 >その方が筆者が書きやすいからです。 >マンガやドラマCDはチェックしてませんので主人公のキャラが違うかも知れませんが悪しからず。 12月4日(日) 曇り 玄関のチャイムの音で目を覚ます。陽介だった。 「クマがいないんだ!探したんだけど、どこにも…」 急いで仕度して特捜本部に行く。テレビの中も探しているらしい。 「霧がすごくて…。ごめん、力になれなくて」 りせの探知能力をもってしてもクマは見つからない。 「クマくんのことは気になりますが、今は事件のことを考え直してみましょう」 直斗の提案に従い、みんなはいつもの場所に座る。 生田目は近々、他の病院に搬送されるので、話を聞くなら急がなければならないらしい。 「考えたんだけど、やっぱスッキリしない。あいつの言う救済って、どういう意味なんだ?」 陽介の発言に、みんな考え込んでしまった。死による救済、か?死ぬことで救われる? 「気になってたことがあるの。生田目は、私たちを見て、僕が救った奴らだ、って言ってた。 死を救済だと思ってるなら、生きてる私たちを見て、そんなこと言わないんじゃないかな」 確かに、雪子の言う通りだ。なら、本当に、救うつもりでテレビに入れていたのだろうか。 そうすると、最初の2件、山野アナと小西先輩の件は、本当に生田目がやったことなのか? そうだ、脅迫状。生田目が犯人なら、脅迫状も生田目が書いたものだろう。 「コレイジョウ タスケルナ」 「コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ」 文面はこうだった。 生田目が犯人だとすると、「助けるな」、「入れられて殺されるよ」と書いてあるのは変だ。 やっぱり、生田目は脅迫状を書いてないんじゃないだろうか。 すると、山野アナと小西先輩を殺したのは、生田目じゃないのでは? 「やはり、もう一度生田目に会って、話を聞く必要がありますね」 直斗はそう言うが、どうやって生田目に会うんだ?警護も強化されてるだろうし。 「僕に考えがあります」 病院のロビーに不審物を置いて騒ぎを起こし、警護の人が出払ったスキを突いてみんなで生田目の病室に入った。 生田目は今日は落ち着いているようだ。 「僕らが知りたいのは真実です。話してください、全てを」 直斗の言葉に生田目はうなずき、話し始めた。 この町の実家に帰っていた生田目は、4月10日の夜、マヨナカテレビを見た。山野アナが映った。 山野アナは助けを求めているように見えた。思わず手を伸ばして画面に触れると、手が画面の中にもぐった。 …おれの時と似ている。 次の日、山野アナが遺体で見つかった。生田目は、マヨナカテレビには助けを求めている人が映るのでは、と思った。 4月12日、マヨナカテレビに小西先輩が映った。次の日、生田目は、小西先輩を呼び出して、気をつけるようにと警告した。 だが、その日の夜もマヨナカテレビに小西先輩が映った。おれがマヨナカテレビを初めて見た日だ。 翌日、小西先輩の遺体が発見される。警告しても無駄だと思った生田目は、自分でやるしかないと思った。 雪子を、完二を、りせを、直斗を、殺されるのを防ぐために、誘拐して、テレビに入れた。 そして、菜々子をテレビに入れた生田目は、自分もテレビの中に入った。 そのとき、生田目は初めて、自分がしてきたことに疑問を持った。 テレビの中に入ったが最後、自力で出ることは出来ないことに気付いたのだ。 菜々子を羽交い絞めにしたことや、おれ達と戦ったことはよく覚えていないらしく、 気がついたら病院のベッドの上だったという。 「向こうの世界を聖域だと信じ込んで、ヒーロー気取りだったんだよ。 僕は、映ったものをまるで疑わず、信じたいように信じてしまった。自分の頭で考えなかった。 だから、守れなかったんだね…。全て、僕の責任だ」 生田目は深く反省してるようだった。 これで、決まりだ。山野アナと小西先輩を殺したのは、別の誰かだ。 12月5日(月) 曇り 今日は創立記念日で学校が休みだ。みんなで「別の誰か」を探すことになった。 町の人に聞き込みをして、山野アナと小西先輩の件に関しての情報を集める。 だが、4月の事件のことを覚えてる人はほとんどいないかった。 夜、商店街の中華料理店にみんな集まった。一日中歩き回ったが、大した情報は得られなかった。 「この町のどこかに、犯人が…全ての条件を満たす人物が必ずいるはずです」 直斗が言う。山野アナと小西先輩と両方に接点があって、 しかも、脅迫状の内容から判断して、おれ達の行動を継続的に把握することが出来て、 脅迫状を出すために、叔父さんの家に怪しまれずに近付くことが出来る人物。 「ちょっと、考え直してきます」 直斗が席を立って外に出た。おれも外に出た。陽介も付いて来た。 あ…雪だ。どうりで冷えるはずだ。でも、考え事にはもってこいだ。 何か、見落としていることがあるはずだ。手がかりはきっと、すでにある。 犯人の条件をもう一度思い出してみる。叔父さんの家に怪しまれずに近付ける人はきっと、おれが知っている人だ。 さらに、山野アナと小西先輩と両方に接点がある、という条件を満たす人となると、ほとんどの人は条件から外れる。 まず特捜隊のメンバーは全員外れる。クマが怪しい気がするが動機も無いし4月の時点での犯行は不可能だ。 叔父さんも残ったが、おれ達の行動は全く把握できてなかったはずだから、これは無い。 最後に一人、残った。足立さんだ。足立さんとは、特捜本部で話し合ってるときとか、いろんな場面でおれ達と会っている。 盗み聞きでもすれば、おれ達の行動は把握できる。 …もちろん、それっぽい条件が揃っただけのことだ。確実な理由があるだけではない。だが、何かが引っかかる。 陽介と直斗に、足立さんが怪しい、と伝えた。 「確かに、警察関係者というのも、一つの考え方ですね」 「でも、あの絵に描いたようなヘタレ刑事だぜ?」 これ以上外にいると風邪をひいてしまいそうなので、店内に戻った。 みんなに、足立さんが怪しいと伝える。 「足立さん?だってあの人、山野アナの身辺警護を…」 雪子が言った。これで足立さんと山野アナの接点が確実なものになった。 また、足立さんは小西先輩を何度もしつこく事情聴取していたらしい。 刑事という立場を利用すれば、証拠隠滅も簡単だろう。 「すぐに確認しましょう」 直斗は稲羽署に電話をかけて、足立さんの居場所を聞き出した。 「足立刑事は生田目の搬送準備で病院にいるそうです」 「あれ?君たち、何でこんなとこに?」 みんなで病院に行くと、ロビーで足立さんに会った。 そこへ叔父さんがやってきて、生田目はどこだ、と喚いた。足立さんは叔父さんに駆け寄った。 「堂島さん、生田目はもう別の病院に搬送しましたよ。ほら、病室に戻って下さいよ」 だが叔父さんは動こうとしない。 「確かめたいことがあるんです。足立さんに」 直斗が進み出て言う。後ろには叔父さん、前にはおれ達のキツい視線に挟まれて、足立さんはたじろいだ。 ―脅迫状を書いたのは、足立さんですか? 「脅迫状?よく覚えてないけど…」 「おい、覚えてないだ?俺は鑑識と組んで調べるようにって、お前に渡しただろ…忘れたのか」 ごまかそうとした足立さんに叔父さんは言った。 「最初に殺された二人は、実は生田目の仕業じゃないと、はっきり分かったんです。 別の誰かが殺したんだ。足立さん…知りませんか?」 直斗の言葉に、足立さんは動揺している。 「な、何を言ってるのか、意味がよく…」 「テメェが殺したんじゃないかって言ってんだよ!」 完二が怒鳴ったが、足立さんはなおも、とぼけようとする。 「バカ言っちゃいけないよ。そんなの、生田目が全部入れたに決まってるだろ!」 え?今、何て? 「全部…入れた?入れたって、何の話だ?お前、手口について何か知ってるのか? まさか、この前のテレビがどうとかって、あの話…」 叔父さんは疑問を口にする。 「そうか、今、分かりました。足立さん、過去のあなたの言動の何かが、ずっと引っかかっていたんです」 追い討ちをかけるように、直斗が言う。 「…堂島さんの事故現場で、僕が生田目の日記を読んだときのこと、覚えてますか? 未遂で助かって、警察でも把握してなかった3件目以降の被害者の名前を読み上げたとき、 足立さん、あなたはこう言ったんだ。すごい、そりゃ決まりだね、って。 何が決まりなんですか?答えてください、足立刑事!」 「し、知らないよ!」 足立は走り去った。 足立を追って、たどり着いた先は空き病室だった。 だが、その中には誰もいなかった。この部屋には大きなテレビが置いてある。 たぶん、テレビの中に入った、と思う。 叔父さんがやってきて、おれ達に言う。 「頼む、足立を見つけてくれ。このままって訳にはいかない」 ―分かってます。 また、いつも通りにやろう。 12月6日(火) 曇り 放課後、みんなでテレビの中に入る。足立を探すため、りせが探知を始める。 「…ダメ。何も見えない。こんなときにクマがいてくれたら…」 その場にへたり込むりせ。今日はこれ以上は無理そうなので、特捜本部に引き上げる。 クマのヤツ、ほんと、どこへ行ったんだろう…。重い空気が流れる。 視線を感じて顔を上げると、物陰からこっちを見ている熊の着ぐるみが…!?何の前触れもなく、クマが現れた。 クマは、放浪しているうちに忘れていた自分の正体を思い出したという。 クマは、自分の正体はシャドウであることをみんなに語った。 「こんなボクだけど、また、一緒に頑張らせて欲しいクマ」 ―もちろんだ。正体が何であろうと、関係ない。 「お前がいないと、締まらねーんだよ。賑やかし、っつーか…」 陽介が言う。みんなに笑顔が戻った。 12月7日(水) 曇り 気を取り直してもう一度、テレビの中で足立を探す。 クマがやたらと張り切って、ついに足立がいる方角を突き止めた。 確か、そっちは、初めてテレビに入ったときに行った所だ。あの山野アナの部屋とおぼしき場所に行く。 そこに足立は待っていた。 ―山野真由美を殺したのか? 「ああ、あれは、事故だよ。あの女、キーキー騒ぎやがって…」 足立は悪びれる様子も無く、言った。 ある夜、足立は天城屋旅館のロビーに山野アナを呼び出して、乱暴しようとした。 山野アナの背後には大きなテレビがあった。二人はもみ合いになり、山野アナはテレビの中へ入ってしまった。 足立はそのとき、自分の能力に気付いたという。 ―小西先輩を殺したのも、やっぱり、お前か? 「ちょっと話を聞いただけだよ。で、ちょっと優しくしてやろうと思ったら、ガキのくせに、あいつ…」 おれが稲羽署に連れて行かれたときに入れられた部屋に、小西先輩は連れてこられた。 そこで足立はいかがわしいことをしようとしたが、小西先輩に抵抗された。怒った足立は小西先輩をテレビの中に入れた。 あれは小さなテレビだったが、細身の小西先輩は難なく入ってしまった…。 「テレビの中が危険だって知らなかったし、殺す気なんて無かったんだ。僕、なんか悪いこと、してる?」 こいつ…! ―生田目をたきつけたのも、お前なのか? 「生田目のヤツは、小西早紀の死体が上がった後、夜中に警察に電話してきてさ…」 生田目は、マヨナカテレビに雪子が映ったので、雪子を助けるようにと警察に電話した。 その電話を受けたのが足立だった。足立は生田目に、助けたいなら自分でやれ、 どこか見つからない場所にかくまったらどうか、と助言した。 「僕はちょーっと背中を押してあげただけ。生田目は、まんまと勘違いしちゃって…。 お前らが救えば救うほど、誘拐を繰り返す。お互い善意なのに、イタチごっこがもう止まらない…」 足立はさもおかしそうに笑う。 久保美津雄をテレビの中に入れたのも足立だ。 久保は早々に自首してきたが、よくあるイタズラだと思われて相手にされず、足立の元へ通された。 久保は諸岡殺しのみならず、最初の2件の殺人も自分がやったと言い張っていた。 「まずいと思った。罪を被りたがるやつがいるなんて、想像してなかった」 犯人が見つかれば、生田目が救済を止めてしまう。そうなっては面白くないので、久保をテレビに入れた。 脅迫状を送ってきたのは、おれ達の気持ちを煽るためだった。 「まるで遊びじゃねえかよ…。んな事で、人を…小西先輩を…。テメェ…許さねえ…!」 怒りに震える陽介に足立は平然と答える。 「許すとか許さないとか、どうでもいいよ。感じてないの?…霧が出て、あっちの世界はもうダメだって。 この町は、今年の暮れ近く、霧の中に消える。僕はこっちの世界に居るから、僕を捕まえようってんなら、来ればいい」 足立の姿は消えた。部屋の壁に穴が開いて、奥に行く道が出来ていた。この先に、足立はいる。 12月某日 現実世界の霧は日増しに濃くなっていく。 今年の暮れ近く、というのが具体的に何日かは分からないが、 その日までに足立を捕まえなければ、この町に破滅が訪れてしまう。 テレビの中に入って、足立を追う。山野アナの部屋の奥には、迷路のような複雑に入り組んだ舗道が広がっていた。 どことなく禍々しい雰囲気が漂っている。 そこの最奥で、足立と会った。足立は長々と語った。 要約すると、ちょっとした失敗でこんな田舎に飛ばされた足立は何もかもつまらなくなった、 だから現実世界に破滅をもたらすことにした、と、まあこんな感じ。 もちろん、おれ達は足立の主張などに耳を貸すつもりは無い。 足立はペルソナ能力を発現させて、襲い掛かってきたので、倒す。 あのペルソナは、イザナギに似てた気がする。 「くそ…なんだよ、つまんねぇ」 悪態をついて、足立は倒れた。と思ったら、また立ち上がった。 「こちら側も、向こう側も、共に程なく、二度とは晴れぬ霧に閉ざされる。人に望まれた、穏やかななりし世界だ。 平らかに一つとなった世界に、私が降りるのだ」 こいつ、もう足立じゃない。 ―お前は、誰だ! 「私は、アメノサギリ。霧を統べし者。人の意に喚び起こされし者」 つまり、こいつが霧を生み出していたのだ。アメノサギリは語る。 「最早、すべては時の問題。お前たちは、大衆の意思を煽り、熱狂させる、良い役者であった。 …が、それも終わりだ。 私は人を望みの前途へと導く者。人自らが、虚構と現(うつつ)との区別を否とした。 心の平らかを望めど、現実では叶わぬゆえだ。そう、人自らが、破滅を望んだのだ。 我が望みは人の望み。それゆえ私は、こちらの世界を膨張させると決めた。 ここは、人の心の内にもとよりある、無意識の海に生まれた虚ろの森」 テレビの中の世界は、人々の心の中の世界、らしい。 「そのお前たちの力は、元をたどれば私がこの定めを招く先駆けとして授けたもの。 虚ろの森を渡る力を会得せし者に、私はそれを授けた。だからお前たちは、この世界に触れ、良き働きを成した」 これはたぶんペルソナ能力のことを言っているんだと思う。 「人はありのままを見るのではない。見たいものを、見たいように見る。 私はその後押しをしたに過ぎない。人々の見たいという心が集う世界。それが各々の望む通りに映る窓。 人々は自ら進んで現実から離れ、より虚構を欲するようになる」 マヨナカテレビに映るものは、人々が見たいと思ったものだ。だから、メディアで注目された人が映る。 あの夜、生田目の病室で見たマヨナカテレビに映っていたのは、生田目の本心などではなかった。 おれ達が生田目を犯人だと決め付けていたから、あんな風に映ったのだ。 「そう、虚構を欲すれば欲するほど、人はますます現実を求めなくなる。 そして、森はどこまでも拡がっていく。それがこの世界の膨張だ」 人々は虚構を欲し、現実を否定した。だから、こいつは現実を霧に沈めて破滅させようとした。 つまり、人々が破滅するのは自らが招いたこと。自業自得なんだ…。 足立の身体を乗っ取ったアメノサギリは、周囲のシャドウを取り込んで巨大化した。 それは棘がたくさん生えた巨大な球体になった。一つだけ付いている目がおれ達を睨む。 「私に逆らうことはすなわち、人世(ひとよ)の望みに逆らうこと。 さあ、全てを、甘き霧の中(うち)に…」 こいつを倒せば、霧は晴れて、破滅は免れる。 苦しい戦いになったが、倒すことができた。 「なるほど、強い力だ。力は心が生み出すもの…。いいだろう、お前たちが帰る場所の霧を晴らそう」 アメノサギリは何だか満足げに見える。 「我が望みは人の望み。人が望む限り、私はいつでも現れよう。私はいつでもすぐ側に居る…」 巨大な球体は消え、足立の姿に戻った。 「何だよ、これで終わりか…?」 足立にはまだ意識があるらしい。 「別にいいよ。君らは君らで、考えたとおりに生きればいい。僕はもうダメそうだ。ここでシャドウに食われてやるさ」 それはダメだ。生きて罪を償うよう、足立さんを説得する。 「そうか…そうだな」 足立さんを連れてテレビの外へ出る。 ジュネスからの帰り道。見上げると、青空が広がっている。 「私たち、今度こそ、ちゃんとできたんだ…」 ―うん。おれ達の、勝ちだ。 決戦は終わった。元凶は退き、町を覆っていた霧は晴れた。 12月25日(日) 晴れ いつものフードコートにみんなで集まった。他愛ない話で盛り上がっていると、携帯電話が鳴った。叔父さんからだ。 「おう、俺だ。実はな、菜々子が一時帰宅出来そうなんだ。俺の身体も、あとは通院で済みそうだしな。 今日は菜々子と一緒に帰ろうと思う」 みんなに叔父さんと菜々子が帰ってくることを伝えた。 「菜々子ちゃんのために、みんなでクリスマスパーティーしよ!」 「じゃあ、ケーキがいるね」 女子たちはケーキを作る気らしい。 「ちょ、待て、お前ら。ケーキは敷居が高いだろ」 それは誤用だ、陽介。ハードルが高いというのが正しいんじゃないか。 夜、叔父さんの家。菜々子は新しいコタツに喜んでいる。 結局女子たちはケーキを作ることになった。オムライスの悪夢が脳裏をよぎったが、 出来上がったケーキはおいしかった。 「お前たちには礼を言わなければならんな」 足立は素直に罪を認めていると、叔父さんは言う。 「前に言ってた、テレビがどうのとかいう話が本当なら、足立の供述と繋がるんだが…。 まあ、信じちゃいないがな」 結局信じないのか…。叔父さんらしいけど。 「菜々子もこうやって元気になってくれた。世の中ってのは、説明出来ない、不思議なこともあるもんだ」 ああ。おれも、そう思う。 そして、時は流れて…。 この町に、再び巡ってきた春。 3月20日(月) 晴れ 明日は都会へ帰る日だ。みんなとお別れの挨拶を済ませる。 最後にもう一度だけ、と思って、フードコートに行っていつもの席に座る。 こうしていると、いろいろなことを思い出す。 「あっ、来てたんだ。思い出の場所だもんね、特捜本部」 一人、また一人と特捜隊のメンバーがやってきて、結局全員が集まってしまった。 「長かったのか、短かったのか。でも、もう、こんな風に集まることもないんだね」 なんだかしんみりしてしまう。 「犯人捕まって、霧は晴れたけど、気になること、何気に解決してないよな。 向こう側も、いまだに霧まみれだし、さ」 確かに…。陽介の言葉に、みんなはうなずいた。 「確か、アメノ…なんとかって怪物、言ってたよね。自分が力を授けた、って」 虚ろの森を渡る力を会得せし者に、私はそれを授けた、と言っていた。 「要するに、ペルソナ能力を得た者に、テレビに入る力を授けた、ということでしょう」 「あれ…そういえばキミ、何も無いうちから、もういきなりテレビに入れたよね?ってことは、キミだけ微妙に例外?」 千枝の発言にハッとする。そうだ。おれは初めてマヨナカテレビを見たとき、テレビに入りそうになった。 ペルソナを得たのはその数日後だ。 「ってか、足立と生田目は?あの二人も、ペルソナよりも、テレビに入れる方が先だよね?」 おれだけ例外…?そして、足立と生田目も…。 そういえば今朝、足立からの手紙を受け取っていた。どうやら拘置所から出しているらしい。読んでみる。 「実は一つ気になっていることがある。そもそものことの発端、マヨナカテレビについてだ。 よく考えたら、この町に来てすぐに、誰かから教えられた気がする。生田目も、誰かから教えられたらしい。 でも、それが誰だったか、思い出せないんだ」 要約するとそんな内容だった。足立と生田目にマヨナカテレビのことを教えた奴、 そいつが何か知っているに違いない。そういえば、この町に来てすぐ、おれの身にも何かが起こった気がする。 みんなで手分けして調べることになった。 この町に来たときのことを思い返してみる。 駅に降りて、叔父さんと菜々子が迎えに来てくれて、叔父さんの車に乗った。 途中でガソリンスタンドに寄って、馴れ馴れしい店員と話した…。 雨が降り出してきた。あの店員は雨の日にはいつもいる。 一人でガソリンスタンドに向かう。やはり店員は立っていた。男とも女ともつかない、中性的な面立ち。 彼(彼女?)を目の前にして、全てを思い出した。 あのとき、彼と握手をして、手が触れた瞬間、衝撃が走った(コントローラーが震えました)。 その後気分が悪くなって、夜に変な夢を見た。 強い目眩を感じ、しゃがみこんでしまう。彼は不敵な笑みを浮かべた。 ―おれに何をした? 「力に目覚めるきっかけを与えただけです」 ―何故、おれにそんなことを? 「君が外から来たからです。外から来るということは、それだけでこの世界を刺激しますからね」 足立も、生田目も、去年の春にこの町に来たから、彼に選ばれたのだ。 「中でも君は、こうしてわざわざやって来た。一体、何のためです?」 ―真実を知るためだ! 「真実にたどり着いて、それが何になります?愚かな者ゆえの欲深き定めですかね」 彼の姿が変わる。ガソリンスタンドの制服から、白い着物へと。 「私はイザナミ。霧を統べたるアメノサギリは、私が産み落とせし影の一つ。 フフ…あの場所で、待っていますよ」 イザナミは突然消えた。 イザナミを放置する限り、町はいつか必ず、霧に沈む…。この町に完全な平和を取り戻さなければならない。 みんなを呼び集めてテレビの中に入った。 霧が特に濃くなっている場所に、黄泉比良坂(よもつひらさか)はあった。 初めてこの町に来た日に見た夢と同じ景色が広がっていた。あのときの声はイザナミのものだった。 長い長い道を進んでようやくイザナミの元にたどり着いた。 イザナミは語る。 「絶望、虚無、そして希望…。外界より来(きた)る者たちから、私が選んだ3人の因子。 その中でも君は、最大の素養を見せました。 一人は事物を正しく見る目を持たず、力に目覚めることすら叶わなかった」 生田目はペルソナ能力に目覚めなかったらしい。 「一人は真実以外の物に身を委ね、目覚めた力を禍津(まがつ)へと堕とした」 これは足立のことだ。 「なのに君は、ここまで来てなお、真実を求めて戦えるというのか…。 愚かな。どのみち真実など知ったとて、人は幸せにはならない。 ならば、真実など元より何も無い世界に還すのが人のため。あるのはただ、深い霧だけ。 永遠に続く、静寂という平穏。全ては人自身が選び、望んだこと。私はそれに従うまでだ」 好き勝手言いやがる…。 イザナミは人の願いを見極めるために、マヨナカテレビの仕組みを作った。 そしてマヨナカテレビの噂を広める発端を作った。 外の世界から来たおれ達3人を握手で歓迎し、力に目覚めるきっかけを与えた。 そうして舞台と役者を用意した後は、ただ傍観していた。 マヨナカテレビと人々の好奇心の相乗効果で、事態は悪い方向へ進んでしまった。 一連の事件の本当の真相は、ただ、それだけ。 「全ては君たちのため。君たち人間が望んだ世界を創るためだ。 言ったはずだ。君たちの望みは霧に包まれた世界だと」 ―確かに、人間の大半はお前の思う通りかも知れない。 ―でも、おれ達はそんな風に生きるつもりは無い。おれ達はこれからも、真実を探していく。 ―未来は、おれ達が決める! 「真実を知ることが全てじゃないんだ。なのに君たちは役者の分を超え、深く分け入り過ぎた。 来るがいい、業深き人の子よ!」 イザナミは伊邪那美大神となって襲い掛かってきた。 いくらダメージを与えてもイザナミは倒れる気配が無い。人は神には勝てないのだろうか。 イザナミは「幾千の呪言」という技でみんなを次々と倒していく。 授業で教わったことがある。それは古事記に出てくる、絶対的な死をもたらす呪いの言葉だ。 ”あなたの国の人間を、一日に千人殺します。” 絶対的な死に抗うことなど出来ず、おれは倒れた。 おれの耳にみんなの励ます声が聞こえてきた。真の絆を結んだ(コミュランクがMAXになった)人たちの声が。 叔父さん、特捜隊のみんな、クラスメイト、同じ部活の仲間、バイト先で会った人たち、そして、菜々子。 みんなとの絆の力がひとつに集まり、「世界」になった。 心の中のペルソナ「イザナギ」は「伊邪那岐大神」に転生した。 おれは立ち上がった。この目で真実を見る。メガネを投げ捨てる。 そして右手に力を込める。思えば、イザナミ、お前と握手したのもこの右手だし、 テレビに触って力に気付いたのも、そしてカードが現れてペルソナ能力に目覚めたのも、この右手がきっかけだ。 だが、おれはお前がくれたきっかけ以上のものを手に入れた。かけがえない仲間との絆、そしてこの「世界」を。 あのときと同じように、右手に現れたカードを使い、伊邪那岐大神を喚ぶ。 絶対的な死に打ち克つ言葉、「幾万の真言」を、イザナミにぶつける。 ”それならば私は、一日に千五百の産屋を建てよう。” 「人の子よ、見事なり」 イザナミの体は崩れ、消えて無くなった。 テレビの中の世界…人々の心の世界から霧が晴れ、真の姿を現した。 そこは花が咲き乱れ、美しい湖や草原が広がる世界だった。 なんだか懐かしいような、誰の心の中にもある原風景とでも言うべき場所。これが、おれ達が勝ち取った世界だ。 「クマ、思い出した。ずーっとずーっと昔、この世界はこういう場所だったんだ…」 3月21日(火) 晴れ 八十稲羽駅前にみんなが見送りに来てくれた。 二度と会えなくなるわけではないので明るい雰囲気だ。とりあえずゴールデンウィークに会うことを約束した。 クマは向こうの世界に帰るという。 「あそこがクマの世界だって、胸を張って言えるから」 予想通り泣き出した菜々子を慰める。 「お前の部屋はそのままにしとくから、いつでも戻って来いよ」 叔父さんはそう言ってくれた。 おれを乗せた電車は走っていく。 どんなに遠く離れていても、絆は消えはしない。 キミも、みんなも、一人じゃない。 ボクたちは、同じ世界で繋がっている。そう信じてるから。 Fin ※補足 エンディングは5種類 2月3日、病院で菜々子死亡後、生田目をどうするかで分岐 ・生田目をテレビに入れる(陽介の考えに賛同する)→菜々子死亡のままエンディング ・生田目を放置する(陽介の説得に失敗する)→菜々子回復でエンディング ・生田目のことを誤解していると気付く(陽介の説得に成功)→菜々子が回復し12月5日へ 12月5日、犯人を推理する場面で分岐。 ・推理を3回間違える→エンディングへ ・犯人を正しく推理する→足立と対決、3月20日へ 3月20日 ・やり残したことはない→エンディング ・やり残したことに気付きイザナミを倒す→エンディング 種類によってメッセージが変化しますが3月21日に主人公が帰るというのは変わりません。 攻略本にも書いてありましたが、自分が納得するエンディングが本当の真実です。 といっても生田目を殺したり推理を間違えるエンディングは実質バッドエンドです。 てかやっぱりイザナミを倒さないとダメでしょう。そんなに強くなかったし。 ※補足2 コミュとはコミュニティの略で、これがいわゆる「絆の力」です。 タロットカードの番号0~20に相応する21種類のコミュが存在します。(3フェスは22種類) たとえばペルソナ4では番号1の「魔術師」コミュは陽介コミュです。 陽介と友達になったときに「魔術師」コミュは発生します。 コミュを発生させた後は、放課後や休日などの自由時間に 陽介と一緒に遊んだり悩みを聞いてあげたりするイベントを発生させ、 陽介と仲良くなっていくと、「魔術師」コミュランクが上がっていきます。 ランク10でMAXとなり、コミュの対象者との真の絆を得たことになります。 ランクに応じてペルソナを生み出すときにボーナスがついたりして、間接的に主人公の力となります。 1年間(といっても実質9ヶ月ほど)という限られた期間の中で どれだけ多くのコミュを発生させ、そしてランクを上げられるかが勝負の決め手です。 コミュの対象が女子の場合恋人になるという展開もあります。(ちなみに恋人は複数作れます) RPGとは言いながら、この部分だけはもう育成型シミュレーションと言っても過言ではありません。 3でも4でも、コミュランクがMAXになった人たちの絆の力をひとつに合わせて新たな力を得るイベントがあります。 3では「宇宙(ユニバース)」、4では「世界」の力を得ます。両方とも、タロットカードの番号21を意味します。 ペルソナ3フェスではアイギスのコミュである「永劫(アイオン)」コミュが追加されてますが、これはタロットカードの番号20です。 (「宇宙」や「永劫」はトート・タロットという、一般のタロットカードとは解釈が違うものからの引用です。 20は「審判」、21は「世界」の方がどう考えても一般的。) 最後に。 主人公がイザナギ役なら、真のイザナミ役はやっぱり菜々子ちゃんでしょう 黄泉から連れ戻すイベントもあるし。 んで増えていった仲間はイザナギの娘や息子の神々たち。…と考えるとマジ神話みたいで楽しい。 最後には国ではなく「世界」を産んでしまうし。 おまけ バレを含む主要人物の補足とコミュを紹介。 主人公… 前作とうってかわって両親とも健在で兄弟がいてもおかしくない雰囲気。 出生の秘密も無く、どこまでも等身大なところが好感持てます。 ペルソナ能力は「ワイルド」(アルカナは0「愚者」)。 他の仲間と違って彼だけは全てのアルカナ(ペルソナも、コミュも)を手にすることができ、それはやがて XXI「世界」へ至る。 花村陽介… 選択肢をうまく選ぶと陽介が小西先輩のことを想って泣くイベントが発生。 そのとき主人公は陽介を抱きしめてなぐさめることが出来ます。 コミュ:I「魔術師」 主人公より半年早く、都会からこの町に引っ越してきた陽介は、 都会への未練を断ち切れず、この町は何も無いつまらない場所だと思っていた。 同じく都会からやってきた主人公もそんな風に考えていると陽介は思っていたが、主人公は違っていた。 そんな主人公にどこか嫉妬していたと気付いた陽介はある日、 川原に主人公を呼び出し俺を殴ってくれと頼み、二人は殴り合って友情を確かめる。 里中千枝… 何気なく言ったことが的を射ていて推理が進展する、といった展開が多い。 コミュ:VII「戦車」 川原での特訓に付き合う日々が続いたある日、千枝の中学時代の同級生の男子と出会い、 何のために強くなろうとしているのか、と問いかけられるが千枝は何も考えていなかった。 ある日、彼が不良に絡まれているのを助けるが、彼からは感謝されるどころか文句を言われる始末。 自分の正義を人に押し付けていただけだと悟った千枝は、主人公や雪子を守るために強くなると決意する。 天城雪子… ただのおとなしい子かと思ったらどっこい、妙なツボで笑い出して止まらなくなるという特性の持ち主。 コミュ:II「女教皇」 高校を卒業したら旅館を継がず、この町を出て行くという雪子。 ある日、ワイドショーで旅館を面白おかしく報道するつもりだと言う取材が来るが、雪子はこれを追い払う。 後日、雪子は旅館は自分の大切な場所だと気付き自分の意思で旅館を継ぐことを決める。 巽完二… 初めて直斗に会ったときに一目ぼれをしてしまい本人は無理に否定するが、直斗が女性だと分かり胸をおろす。 コミュ:IV「皇帝」 完二の父親は「男なら強くなれ」と言い遺し、 彼は不良になって強くなったと思い込んでいたが、自分を貫くことが本当の強さだと気付く。 子供に編みぐるみを作って感謝され、もう周りを気にして自分の趣味を恥ずかしがらないと言う。 久慈川りせ… 主人公に惚れ込み、戦闘中にも主人公をカッコいいと褒めてくれる。 コミュ:VI「恋愛」 休業したりせの穴を埋めるように、りせの後輩の人気は急上昇。 そんな後輩に対し嫉妬しているりせは、ある日その原因に気付く。 作られたキャラである「りせちー」が嫌で逃げ出したが、その「りせちー」も自分自身なのだ。 りせは春になったら芸能界に復帰すると言う。 白鐘直斗… 女だということは攻略本にも載ってない最重要機密。 コミュ:X「運命」 「怪盗X」なる謎の人物から、直斗の元へ挑戦状が送られてくる。 二人で怪盗Xが出す謎を解いていくが、それは児童向け探偵小説そのものだった。 怪盗Xの正体は直斗の祖父だった。思いつめている直斗を童心に返すために仕組んでいたのだ。 直斗は困っている人を助けるために探偵になったのだということを改めて心に刻む。 クマ… 主人公を「センセイ」と呼び敬う。レトロな着ぐるみで死語を使うため、やや古くに生まれたであろうと想像できる。 コミュ:XVII「星」(メインストーリーと連動) ある時、一匹のシャドウに「自我」が生まれた。 「自我」は人に好かれようとクマの着ぐるみを手に入れ、自分がシャドウであることを忘れた。 ペルソナを得て存在意義を探し続けるクマは「存在」を手に入れ、人間となり現実世界に降り立った。 発生順こそ特殊だが、主人公たちと同様人間であることに変わりは無いのだった。 堂島遼太郎… 堂島も菜々子も料理ができないため夕食はおかずを買ってくる。朝はトーストで菜々子が目玉焼きを作る。 コミュ:V「法王」 菜々子との間に距離感があるのは何故かと問うと、菜々子の扱いが分からないと言う。 主人公の協力により、堂島は逃げるのを止め、菜々子と向かい合うことを決心した。 主人公はその日から堂島と菜々子の本当の家族になった。 堂島菜々子… このゲームの真(裏?)ヒロイン。 コミュランクがMAXだとお兄ちゃんと結婚するなどと定番の台詞を言う。 コミュ:VIII「正義」 ある日菜々子は本当の家族とは何かと尋ねる。 主人公は大好きな人のことだと教え、堂島も主人公も本当の家族だと言って喜んだ。 そして父親も母親を亡くして寂しがっていたのだと気付き、父親との距離を縮める。
https://w.atwiki.jp/persona4_g/pages/55.html
LV 名前 物 火 氷 雷 風 光 闇 力 魔 耐 速 運 初期スキル 取得スキル 継承 備考 35 フォルトゥナ - 無 - 弱 無 - - 19 23 22 26 22 ガルーララクカジャ 電撃見切り(37)マハガルーラ(38)素早さの心得(40)疾風ブースタ◆(41) 疾風 44 クロト - - - - 反 - - 22 31 28 26 32 マハガルーラ◆クロズディ ナバスネビュラ(45)マカラカーン(47)疾風ブースタ(48)ガルダイン(49)老化防御(50) 疾風 51 ラケシス - - 耐 弱 無 - - 31 39 25 34 31 ガルダインマハスクカジャ リカーム(53)マカラブレイク◆(54)疾風吸収(55)赤の壁(56)衰弱耐性(57) 疾風 58 アナンタ 耐 - 吸 弱 - - - 43 42 45 28 23 マハブフーラ白の壁 マハラクカジャ(59)ブフダイン(61)緑の壁◆(62)大気功(63)衰弱防御(64) 物理 65 アトロポス - 弱 - - 無 - - 36 48 36 37 45 ガルダイン疾風ブースタ コンセントレイト(67)マハガルダイン(68)真・火炎見切り◆(69)疾風ハイブースタ(70) 疾風 72 ノルン - - 耐 弱 吸 - - 42 53 31 48 46 マハガルダインガルダインディアラハン マハスクカオート(74)大気功(75)疾風ハイブースタ(76)瞬間回復◆(77)ランダマイザ(79) 疾風 コミュ解禁ペルソナ3身特殊合体
https://w.atwiki.jp/s2city/pages/16.html
・ペルソナの成長(試案) ペルソナはペルソナ使いと別に経験点を与えられ、それを消費して成長します。 セッションの終了時に、ペルソナ使いがセッション中に消費した意志力のぶんだけ、ペルソナに経験点が与えられます。 ペルソナ成長表 強度/技巧/耐性 現在値×10 技能 現在値×2 長所 現在値×2 真力 10 装備 装備のコスト×2(事前に適切な〈資産〉を取得していること) ・ペルソナの変化/進化 ペルソナはペルソナ使いの心が反映される存在であり、ペルソナ使いの精神に劇的な変化が生じると、ペルソナもまったくの別物に変化してしまうことがあります。 これについては各ストーリーテラーとプレイヤーが相談のうえ処理してください。 ペルソナ3対応ルール(試案) ペルソナ3で公開されたムービーから推測される追加ルールです。 心の音符 ペルソナのエネルギーは人間の意志や感情です。 ペルソナはペルソナ使いの意志を主なエネルギーとしていますが、ペルソナ使いの周囲の人間からもエネルギーを得ることができます。ただし、そのためにはその人間の感情を大きく揺り動かさなければなりません。 具体的には、その人間の美徳ないし悪徳を叶える必要があります。そうすると、興奮した人間の心からペルソナのエネルギーが放出されるのです。 このエネルギーは、ペルソナの目には音符(♪)として認識されるようです。 ペルソナないしペルソナ使いの行動によってNPCの美徳ないし悪徳を満足させた場合、その程度に応じて1~5個の音符が現れます。普通、音符は1個しか出現しません。2個以上現れるのは稀なことです。 ペルソナの手に入れた音符1個につき、意志力1点として使用することができます。使用した音符は消費されてしまいます。ペルソナの保有できる音符の上限は8個までです。